旦過市場

朝食を終えて、次に向かうのは目と鼻の先にある旦過(たんが)市場だ。北九州の台所とも呼ばれ、地元の人のみならず観光客も多く訪れるスポットだ。ただし、日曜日はほとんどの店が休みというのは事前に調べてあるので、ただ通り過ぎるだけになりそう。

以前から小倉へ来たら行きたいと思っていた場所だ。3年前の2021(令和3)年1月にNHKの「ドキュメント72時間」で取り上げられていた(取材は2020年12月)し、それより前からテレビで紹介されていたので気になる存在だった。さらに翌2022(令和4)年に二度にわたる火災に見舞われたが、その都度復興している話を聞くにつけ、行ってみたいという気持ちがだんだん強くなった。

旦過市場は大正のはじめに自然発生的に生まれた市場だという。周辺の魚町、鳥町、紺屋町などの町はずれの神嶽川(かんたけがわ)の岸の湿地帯、空き地に玄海灘から上ってきた舟がいわしを売ったのがはじまりで、だんだん店が増えていった。しかし、戦争が激しくなると市場の店舗は強制撤去を余儀なくされる。そして、戦争が終わると市場には徐々に店が戻って来て、現在の賑わいに繋がっている。年末などはものすごい人出になるのだろう。そういえば、「ドキュメント72時間」も正月前の取材だったと記憶している。東京だとアメ横、京都だと錦町市場といった感じだろうか。

資さんうどんからさらに南へ向かい、小文字通りを渡ると旦過青空市場がある。

旦過青空市場

プレハブの仮店舗のような店が並ぶ。居酒屋が多いのだけど、花屋があった。

旦過青空市場

建物が新しそうなので、火災の後にできたのかもしれない。

北九州モノレール

通り抜けると左頭上にモノレールが見えた。

旦過青空市場

通り抜けた反対側からの眺め。

更地の市場

突き当りの塀の隙間から撮った写真。この更地になっている場所が火災現場だろうか?向こうには古い建物が見える。

北九州モノレール旦過駅

ここを左、東に向かって駅前の平和通りに出る。これが旦過市場の最寄り駅・旦過駅。小倉駅から北九州モノレールで2駅目なので、歩いても問題ない距離だ。

旦過市場

平和通りを南に少し行くと旦過市場の入り口があった。いいですね、この雰囲気。

旦過市場

ご覧の通り、シャッターが下りているけど、行ってみよう。

旦過市場

かしわ屋にうどん・そば。開いていれば絶対どちらかは入っていただろう。さっきうどんを食べたばかりじゃないか。

旦過市場

寿司屋もある。これは振り向いて撮ったもの。逆サイドにシートや壁が並ぶのは先ほど見た更地の部分なのだろう。

旦過市場

精肉店のもつ鍋は美味しそう。

旦過市場

八百屋もある。

旦過市場

冠婚葬祭に重宝されそう。最近、赤飯を食べてないなぁ。

旦過市場

数少ない開いている店舗。総菜屋さんです。ぬかみそ炊きは北九州で有名。酒の肴によさそう。

旦過市場

この颯王(そうおう)水産、開けるのか、お休みなのか…定休日でした。

旦過市場

本当にこれで2店舗分なのだろうか?

旦過市場

開いている店が少ないので人通りも少ない。

旦過市場

そろそろ終わりに近づいてきた。

魚町銀天街

小文字通りに戻ると、向こうは魚町銀天街。

旦過市場

信号を渡って、旦過市場をのぞむ。スーパーマーケットの丸和が見えるが、これは看板はそのままで今はゆめマート小倉になっている。つまりは広島のイズミ、ゆめタウンが経営するスーパーマーケットに変わっている。

神嶽川

市場に沿うように流れる神嶽川。風もなく穏やかだ。

というわけで、あらかじめ調べていたので、お店が開いていないのは承知の上での訪問だったけど、雰囲気はよかった。平日は無理なので今度は土曜日に来ようと思う。まだモノレールに乗ったことがないので、来る理由はある。いや、こういうのを見た以上、来なければならないだろう。小倉で泊まるのもありだ。

今回はこんなところで。