気ままな旅 その27(小野田駅)

9時56分、小野田に着いた。ここからさらに西を目指す。次に乗るのは10時35分発の下関行きで、40分ほど待ち時間がある。これは小野田線の駅名標。

で、こちらは山陽本線の駅名標。小野田と宇部は山陽本線経由だと3.5キロで4~5分で済むけど、宇部線と小野田線を経由すると乗継にもよるけど、速くて40分程度かかる。

乗ってきた小野田線は3番線に到着した。この後、10時16分発の宇部新川行きとなって折り返す。反対の4番線は山陽本線下りだ。ホームの上屋が木造で歴史を感じさせる。

広島方面。

振り返って下関方面。

跨線橋も木造だ。

3、4番線ホームから駅舎側のホームをのぞむ。

駅舎。駅舎はさらに右に続いている。ところで、駅舎のホームは多分1番線と思うのだけど、フェンスが張られていて使っていないようだ。そして、手前の何もないスペースにはもともとレールがあって、それが2番線だったのかなと。

これで分かるかと思うけど、右奥が1番線、隣の鉄橋跡のみ残っているのが2番線、そして現役の3~6番線が続く。

新しい案内板と昔ながらの時計。

その跨線橋を上る。5番線はあるけど、使っていないようで6番線のみ山陽本線上り用として使われている。

駅舎側へ下りる。フェンスの向こうに白線と点字ブロックが残っているのがここに列車が入っていたことを物語っている。調べてみると、やっぱりこれは1番線で小野田線ホームであった。今は架線もなく、ポイントも信号もないのでまったく使えなくなっている。

洗面所と何か飾られているショーケース。

改札口。こんな壁は元からあったのか?

どうも正面のところだけ出入りできるようにして不要な改札は壁で埋めたようだ。左の出札口も板で埋めたものと思われる。

2年前に無人化され、券売機だけが稼働している。みどりの窓口があったらしいところもカーテンで閉ざされて寂しい限り。

待合室。掲示板には時刻表が貼られている。

明らかにキヨスクの跡。

この柱と天井近くまである窓は1951(昭和26)年に建て替えられたときのままだろうと思う。

小野田駅。1900(明治33)年に山陽鉄道三田尻(現・防府)-厚狭間の開通時に開業。1906(明治39)年に国有化。1915(大正4)年に小野田軽便鉄道(のちの小野田鉄道)が開業、1943(昭和18)年にこちらも国有化され、1948(昭和23)年に小野田線に改称。1987(昭和62)年に民営化された。かつては小野田線や美祢線の石炭、石灰石輸送で多くの側線を持ち、駅は広大であった。今は島式2つの2面4線のホームと側線が1本あるだけになっている。

駅前にあった山陽小野田市の観光案内。小野田市と山陽町が合併してできたこの市は誕生して21年になる。この地図も比較的新しい。

右の和菓子店はやっていないようだけど、左の桜子は居酒屋で、仕事帰りに一杯やれそう。

この大石園茶舗のソフトクリームが気になった。もう営業は始まっており、食べてもよかったのに躊躇してしまった。

この店も気になる。ドラマ「孤独のグルメ」のゴローさんが入りそう。

で、駅に戻って…といっても駅前にいただけなんですが、本日3度目の食事で、駅構内にある立ち食いうどん店に入る。駅うどん日の出屋という。宇部駅にもあった味一がうどん店を出していたが、5年ほど前に撤退、駅前の居酒屋・酒屋ビッグの店主が4年前に新たにオープンした。

分かりやすい看板だ。

これまたシンプルにかけうどんにした。麺の断面は丸く、柔らかめ。福岡のうどんに近い。出汁はあっさりしていて、クセがない。なので、すっと入ってきて、美味しかった。不覚にもメニューを撮っていなかった。
こうして、40分という時間はあっという間に過ぎていき、10時35分発の列車に乗るのであった。
今回はこんなところで。







ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません