気ままな旅 その41(美祢線代行バス②)
四郎ケ原を出てさらに北へ向かう。

四郎ケ原トンネルに入る。

美祢線にピタッと沿って走る。ガードレールの下にレールが見える。向こうのほうには砕石工場が見えてきて、それらしくなってくる。

そうして9時02分頃、南大嶺に着いた。かつてはここから大嶺を結ぶ大嶺支線があった。そもそも美祢線を開業させたのは大嶺に炭鉱があり、その輸送のためであった。小ぢんまりしているが、割と新しめの駅舎だ。ここから2人乗ってきた。

駅前は広い。

再び県道33号に戻って美祢線と厚狭川を跨いでいく。今にも列車がやってきそう。

大きく迂回してきた厚狭川を再び渡る。

右手にザ・ビッグが現れ、正面は国道435号の高架が見える。だんだん街の雰囲気になってきた。

国道435号と合流。でも、この三叉路を左折してすぐ別れる。右手奥に見える建物は美祢市役所。

商店街のようなところを走ると、

9時08分、美祢に着いた。ここで10人ほどが降りていく。ほとんどが部活の高校生だった。主要駅らしい、しっかりした造りの駅舎だ。ここもまた石炭や石灰石の輸送の拠点駅であった。駅舎右の一段低くなっているところは美祢にぎわいステーションと呼ばれる交流施設になっている。

美祢を出て間もなく、三度目の厚狭川。桜並木が見える。もう数日後にはきれいになっているだろう。

専用線を横切る。といっても、1998(平成10)年に廃止された線なのだが、宇部興産伊佐セメント工場への専用線跡だ。宇部線、小野田線を乗ったときにも触れた貨物列車はここから来ていた。廃止から30年近くになるのにまだレールが残っているのが嬉しい。

専用線跡を通過、すぐの信号を左折して国道316号に入る。ここから長門市で国道191号に合流するまでは基本的にこの国道を通ることになる。

ドラッグストアやスーパーマーケットを通り過ぎると今度は工場が続く。

が、それも間もなく終わり、厚狭川と少しだけ一緒に走る。

石灰石を有する山。かなり削られている。

厚狭川を渡り、踏切も渡る。これは厚狭方面。2年以上列車が走っていなレールは錆びている。でも、草は思ったほど生えていない。春先だからだろうか、来る日のために備えているのだろうか。え?来る日はあるの?

重安に着いた。時間は9時15分頃。左手にちょっとした庭園があるのも昔の駅らしい。

跨線橋はなく、構内踏切で結ばれているようだ。駅前はどこも広い。南大嶺や美祢は駅前だけではなく、構内も広い。

駅周辺はかつてはお店がいろいろあったようだ。その跡だけが虚しく並んでいるが、その中にあってこの仕出し店だけは現役で営業をしている。温泉旅館も経営しているようだ。

このちょっと向こうに重安があるのだけど、この距離では分かりづらい。ただただ錆びたレールが延びているだけだ。中央にある「25」の標識はJR西日本のローカル線でよく見かける時速25キロ制限を示すものだ。

国道側から重安をのぞむ。駅舎とホーム上屋が見える。

まだ厚狭川に沿っているので、分水嶺は越えていない。だから、まだ登っている。

これは天竺(天竺台山)。ここはインド?西遊記を連想する名前だ。

また厚狭川を渡ると、左手に美祢線がぴったりとついて並走する。そして、少し開けてきて田んぼが広がる。

中央にぽっこり出ているのが雁飛山(がんびさん)。

カバーがあって分かりにくいけど、この信号機は生きていました。不通であっても廃止ではないので、赤信号ながら、ちゃんと灯っていました。

9時23分頃、於福(おふく)に着く。道はあるけど、バスが入るには厳しい広さなので、国道沿いに停車。

於福駅駅舎。ここでは2人降りていった。
まだ続きます。今回はこんなところで。







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