気ままな旅 その53(山陰本線・吉見~下関)

14時39分、吉見を出る。

吉見の街を抜けると久しぶりの日本海。

短いトンネルを抜けると弓なりの海岸線を見下ろす。海の向こうに見えるのは九州だ。

高いところを走っているので見晴らしがいい。

千畳敷のような岩が見える。

2つ目のトンネルを抜けて、下りてくると手前に田んぼが続く風景に変わる。なんだか高徳線の上りで大阪峠を下りたときのそれに似ている。

徐々に海から離れて福江に着く。1面1線の棒線駅ながら4、5人乗ってくる。

福江を出ると再び海に出る。

が、間もなく内陸に入り、住宅街の中を走るとレールが分かれ、側線が見えてきた。

側線には保線用車両が置かれている。

14時47分、安岡に着いた。同じ時刻に出る下関から来た滝部行きもちょうど入ってきた。あちらはけっこう乗っている。

急行が走っていた頃は停車駅だったこともあり、ホームは長いし、駅全体がしっかりした造りのように感じる。

もうすっかり下関のベッドタウンといった感じの風景が続いて、ショッピングモールの一角に駅ができたかのような梶栗郷台地。2008(平成20)年開業の新しい駅だけど、実はもっと昔、戦前の1935(昭和10)年に今の位置とは少し違う場所に梶栗駅が設けられた。しかし、戦争が激しくなると燃料統制が行われ、この区間を走っていたガソリンカーが使えなくなり、1941(昭和16)年に廃止された。ところが、平成に入ると下関から近い旧梶栗駅周辺を含む川中地区と呼ばれるエリアで宅地化が進み、67年ぶりに復活をみた。

綾羅木(あやらぎ)川を渡って、

綾羅木に着く。ここでけっこう降りていく。

小ぢんまりした駅舎だけど、駅前のロータリーは広そうで、その中央の植え込みは手入れが行き届いている。

綾羅木を出ると左上から架線を張った路盤が見えてきて、

それをくぐる。

山陽本線の上り線だ。山陰本線はここで山陽本線の上下線の間に割って入る。

山陽本線が下りてきて並んで走る。

レールが複雑に絡み合って長いホームにさしかかる。

山陰本線の終点・幡生に着く。2日ぶりの再訪。列車はこのまま下関へ向かう。

にわかにレールが増えてきて、

下関を14時55分に出た小月行きとすれ違う。115系の4両編成だ。

EH500電気機関車が小休止。

今度はEF210とともに。多分、このあたりは幡生操車場かと思われる。

減っていたレールが再び増えてきて、右に大きくカーブする。

向こうに見える山は彦島。あの島から九州の小森江付近まで関門トンネルが掘られている。

ひときわ長いホームに入る。

15時03分、下関に着いた。山あり、海あり、街ありと変化に富んだ40数分であった。
30分ほどの待ち合わせののち、15時32分発の岩国行き普通列車に乗って慌ただしく下関を後にした。下関には一昨日来ているから、滞在時間が少々短くてもいいだろう。写真も動画も一昨日と同じような画になるので、この日の動きはここまでです。
これでようやく4日目が終わりました。今回はこんなところで。






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