気ままな旅 その73(角島灯台)

角島灯台。看板には「北長門海岸国定公園 角島夢﨑」と書いてある。

少し登って振り返る。目の前に広がるのは夢﨑波の公園。

クヅ瀬照射灯。照射灯とは海上にある障害物に強い光を当てて航行する船に注意を促すものだ。これは北北西にある岩礁を照らしているという。

近づいて下から見上げる。

倉庫や官舎が並ぶ。

記念写真用。国の重要文化財に指定されたのは、2020(令和5)年とずいぶん最近のことだ。

国の施設なので許可なく営利目的に撮影してはいけません。

角島灯台は1876(明治9)年3月1日に初点灯した、日本海側では最初の洋式灯台で、来年で150年となる。高さは30メートル、24メートルまでの灯塔はすべて御影石で造られている。フレネルレンズというものが初点灯以来使われているが、これは日本最古のもので、一度も取り換えられていない。また無塗装の灯台は珍しく、全国に2基しかない。もう1基はなんと我が讃岐の男木島灯台というから、これはぜひ見に行かねばと思う。

さっき後ろから撮ったこの建物は元の官舎で、今は資料館になっている。

入り口。武骨な石造りが重厚さを増している。16基ある上れる灯台の一つで、私は過去に銚子の犬吠埼灯台に上っている。

土木学会選奨土木遺産と近代化産業遺産のプレートが取り付けられている。

階段は105段!

中の塀は板張りで階段は石が使われている。これも御影石なのだろう。

上から見ると案外こわい。それにしても、螺旋階段は上っているようでそれほど上っていないという。

柱は太い。

灯室。

灯室まで上って外に出る。これがフレネルレンズ。

右下の道からやってきた。左は角島の海岸線がつづく。こちらは東になる。

眼下は夢﨑波の公園。正面奥に軽トラックが見える辺りに夢﨑明神の鳥居がある。方角でいうとこちらが北。

灯台の真下。高さ30メートル、足がすくむ。

これは資料館や照射灯などの建物。

南を向く。左にうっすら見えているのは本州最西端の毘沙の鼻で、正面左に見える小さな島は蓋井(ふたおい)島と思われる。

北西方向は何もない水平線。日本海は波はあるけど、この天候なので荒れてはいない。この日は朝から天気がよくて本当によかった。大いに感謝せねばならない。

角島大浜海水浴場。海の色がきれい。
楠君も私もたいへん満足した。「ええとこ案内してもらって、ホンマありがとう」「いや、今回5日も日程があって相手ができたんが今日だけやったけん、このくらいはせないかん」「チョイスがええ」「いやいや」「またやろう」「もちろん」
そういうわけで、角島灯台を後にしたのが15時40分頃。これから下松に戻っても予定の列車では帰れない。なので、次善の策として新幹線で追いかける。が、徳山でもここからだとかなり時間がかかるので、新山口がいいということになった。そこで新幹線で広島まで行けば、当初の列車に追い付くことが分かった。それなら懐もそれほど痛まない。
ということで、新山口へ向かう。今回はこんなところで。







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