四国みぎした旅 その7(阿南~日和佐)

2025年11月16日

阿南駅

10時24分、阿南を出る。ここからは本数が半分以下に減るので列車と出会うこともガクッと減る。

鍛冶ヶ峰

鍛冶ヶ峰の東の淵を行く。

見能林駅

そうして、次の見能林に着く。1面1線の棒線駅、いわば閑駅だ。

徳島発車以来ずっと増えていた乗客は阿南である程度降りていったけど、それでもなお立ち客のいる盛況だったが、見能林で大勢降りていった。発車が3分遅れるほどだった。なぜこの駅で?と思って帰宅後に調べてみると近くにある阿南高専で文化祭が開かれているためであった。

車内の様子

で、車内を見てみるとご覧の通り。でも、まだ席がほぼ埋まっている。大勢降りたものの、末端区間へ向けてまだこれだけの人が乗っているのもまた意外だ。全区間座っていけるのかと思っていたんですけどね。

草刈りありがとうですかち

沿線の草刈りありがとうございます。

阿波橘駅

片方のレールはないけれど、雰囲気のある阿波橘。

阿波橘駅

駅舎とホームの間には下り線のほかに貨物線があったと思われるスペースが見られる。

国道195号をくぐる

高知市から阿南市へほぼまっすぐ延びてから徳島市へ至る国道195号をくぐる。

徳島南部自動車道?

その直後、コンクリートの橋脚が見えてくる。これも徳島南部自動車道なのか?

桑野駅

相対ホーム2面2線に貨物用の側線を持つ桑野。特急や急行が停まっていた主要駅らしい体裁を整えている。

ススキが揺れる

線路の両脇に見えるススキが風に揺れて、いかにも秋らしい風景が広がる。

トンネル群

田んぼの中の築堤を走り、竹やぶを抜けてトンネルに入る。

列車を待つお遍路さん

これまた元1面2線の新野。待っているのは外国の方で、お遍路さんの装束に身を包んでいる。

新たな駅舎

ホーム上屋もベンチも木造なのがいい。奥のスロープを下りた、オレンジのネットが掛かっているあたりに駅舎があったようだけど、更地になっている。また簡易駅舎になるのか?

55号をまたいでいるのに

国道55号をまたぎ、

福井川を渡る。

阿波福井駅

これも単式にあらためられた立派な駅舎の阿波福井。棒線化されている駅の数は阿南を境に増えている。末端へ行けば行くほどそういう傾向になるのは仕方のないことだ。駅前の道路は先ほどオーバークロスした国道55号。遅れはここで5分になっている。

山に分け入る

55号から離れて山に分け入る。

トンネルも

1732メートルの海部トンネルに入る。でも、海部はまだ遠い。

由岐 うううう
 

トンネル群を抜けると由岐に着く。阿南以来の主要駅だ。所定では4分停車なのだが、遅れているので停車時間は切り詰められるだろう。茶色い建物は駅舎兼コミュニティ施設「ぽっぽマリン」で、駅としての機能のほかに特産品売り場や観光案内所、郷土資料館などが入っている。

上りホームに大書きされたのりば案内が国鉄的でいい。

対向列車は徳島行き

牟岐発徳島行きが入ってくる。10時54分、それを受けてこちらが発車する。2両とも営業していてうらやましい。

岡崎神社

由岐を出て最初の踏切で見えてくるのは岡崎神社。神社は道路に面してるから道路に対して垂直になっているけど、隣の線路はというと、神社に対して平行になっている。神社やお寺の参道を鉄道が横切るというのはときどき見かけるけど、並行しているのは珍しい。でも、鉄道のほうが後からできただろうからこうなっても不思議ではない。

またトンネル

鬱蒼とした中をトンネルで抜ける。にわかにトンネルが増える。

田井ノ浜海水浴場

そのトンネルを抜けると急に開けて、左手に海が見える。

田井ノ浜駅

この左手に広がるのが田井ノ浜海水浴場で、夏の海水浴シーズンのみ営業する田井ノ浜だ。駅名標の背後にある建物は監視塔だ。

田井ノ浜海水浴場

きれいな砂浜が続く。

田井ノ浜海水浴場

少し行くと、もう1か所ほんのちょっとだけ海が見えるところがある。

木岐駅

田井ノ浜を通過して到着したのは木岐。わずかな平地に設けられている。

日和佐道路

少し高いところにあるので見晴らしがいい。眼下に広がる田んぼの向こうに見える高架橋は日和佐道路だ。

また森の中

再び山道に入る。

北河内谷川

トンネル群を抜けて北河内谷川を渡る。青い橋は日和佐道路だ。

日和佐川

北河内を出て、久しぶりに国道55号に沿う。牟岐線と55号は並走しているのだが、こうして並んでいるところを見るのはあまりない。日和佐川を渡る。

桜町とおり

四国霊場二三番札所薬王寺が見える。手前の街並みは門前町の桜町通りだ。10年ほど前の厄のときにお参りしている。

日和佐駅

日和佐の構内に入る。3分遅れ。

日和佐駅

日和佐は2面3線の駅だけど、3番線はほとんど使われていない。左の駅舎と右のホームとは手前に見える構内踏切で連絡している。また、上の写真の右手に見える物産館からも駅への入場が可能なので、例えば薬王寺へ参拝した人がわざわざ逆側の駅本屋まで回らなくてもよくなっている。

日和佐駅

主要駅ということもあり、ホームの有効長は長い。

日和佐までやってきた。列車はこの後、阿波海南へと向かう。ゴールまであと少しだ。今回はこんなところで。