四国みぎした旅 その17(奈半利~安芸)
25年ぶりのごめん・なはり線だ。

これに乗って安芸まで行く。

天井はアンパンマンのキャラクターでいっぱいだ。

ロングシートの車内はほぼ満席になった。地元の子どもたちの書道の作品も展示されている。

トイレの壁もアンパンマン。

15時01分、奈半利発。高架橋がまっすぐ延びる。下の道路は室戸からのバスで国道55号から入ってきた県道205号だ。車内は上のような状況なので運転席の横でかぶりつきです。

立派なトラス橋を渡る。

奈半利川だ。

続けて渡るが、これは国道55号をまたぐ鉄橋。

最初の駅、田野に着く。田野町の中心駅なのでさまざまな店舗が見える。

田野を出て少し行くとトンネルに入る。

トンネルを抜けると地上に下りる。が、築堤の上を走っているので見晴らしがいい。ここにはバラストが新たに撒かれている。周囲は田んぼや畑の広がるのんびりしたところだ。

トラス橋ではない鉄橋で安田川を渡る。

安田町文化センターが隣接する安田に着く。正面には山が迫り、トンネルが口を開けて待っている。ホームには何やら大勢の人が待っている。みんな乗るのだろうけど、それにしても多い。
あとで調べてみると、この日は北へ20キロ上がったところにある馬路村で「第17回ゆずはじまる祭り」が催されていた。柚子で有名なこの村ではちょうどこの頃収穫時期を迎える。いわば収穫祭だが、柚子の販売や柚子を使ったジュース「ごっくん馬路村」の飲み放題、アユやアマゴの塩焼きなどが盛りだくさんのイベントだったようだ。こういうのを聞けば行きたくなる。

賑やかになった列車はトンネルを抜けると、左が開けてビニールハウス群が現れる。この辺りではナスやピーマンなどが栽培されている。こちらのスーパーマーケットでも高知産の野菜はよく見かけるのでなじみが深い。左には木々が見えるが、その向こうに太平洋が広がっているものと思われる。

唐浜に着く。これは「とうのはま」と読む。

唐浜を出るとようやく太平洋が見えてきた。

トンネルが3つ続いて、有効長の長い下山に着く。この駅のキャラクターはしもやまちどりちゃん。これは安芸出身の作曲家・弘田龍太郎が作曲した童謡「浜千鳥」に因んでいる。

下山でも海が見えるところを走る。

太平洋にかなり近いところを走っている。

この辺は高架でも築堤でもなく紛れもなく地上だ。高規格路線として造られたごめん・なはり線にもたまにこういう区間がある。なので、踏切もある。これが奈半利を出て最初の踏切だ。ここから安芸にかけては踏切が9個あるが、以降はよしかわ-のいち間に1個あるだけの合計10個しかない。いかに平面交差が少ないかが分かる。

駅前に津波避難タワーがある伊尾木に着く。ホームには伊尾木洞の看板があった。駅から徒歩10分ほどのところにある昔海だったころに波の浸食でできた海食洞である。歩いて行けるのはいいですね。ここからもお遍路さんが乗ってくる。歩き、バス、鉄道…スタイルはさまざまだ。

正面の山は妙見山。

伊尾木川を渡る。青い橋は国道55号で、高知方面が混んでいる。その向こうの橋は建設中の高知東部自動車道。

つづいて安芸川を渡る。

田んぼが姿を消して街の風景に変わる。

複雑な配線の向こうに車庫が見え、車両が停泊している。

広い構内。

ホームに入る。

15時21分、安芸に到着する。列車はここから快速になるので、自分で決めた全線完乗ルール(可能な限り各駅停車に乗る)により私はここで降りる。

快速といっても「隔駅停車」のようなものなので、快速と呼べるのかどうか。それでも各駅停車と比べて所要時間が10分ほど違う。今回はこんなところで。







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