9連休とは言うけれど…
もう今年もあと半月で終わろうとしている。1年が終わるのが年々早まっているような、と毎年言っている。
さて、この年末からの正月休みは幸い9連休となっている。去年のお盆から始まって、昨年末からの正月休み、今年のお盆、そして今回と合わせて4回連続で9連休となった。これは社会人になって30年余で初めてのことだ。こんな曜日の並びはこれまでにもあったのだが、30日まで仕事という会社に勤めていたこともあるので、それで恩恵にあずかれていなかっただけなのだろう。

そんな9連休ではあるけど、それが存分に活かせられない。正月やお盆というと国内旅行や海外へ行く家族もあるだろうけど、親戚で集まる家もある。実家から遠い人だと最低でも数日、ゆっくりだと4、5日過ごすこともあるだろう。こうしてみると、こんなに長い連休なのになかなか旅に出られない。無理に旅に出なくてもいいんだけど、行事が終わった後、残った日数はというとそんなに多くなかったりする。
特に正月は休みが始まれば大掃除や正月の買い物などで旅どころではない。正月の集まりが終われば、残りは1日2日、どこかへ行く気にはなれない。
それは正月もお盆も連休の真ん中あたりにくるからだ。だからこその大型連休なのだろうけど、どちらか片方に寄っていれば、前半か後半でまとまった連休になるのでちょっと遠出もしやすいだろう。もっとも、片方に寄れば、どちらかが仕事になる。
よく言われるのは、分散して休みを取る取り組み。テレビのニュース番組だと月曜日に「○○キャスターは今週はお休みです」というのを見かけるし、そのニュース報道でもそういう会社があることが紹介されたりするが、一体どのくらいの企業が導入しているのか。日本の労働者のみんなそれができれば、同じ日数の休みで帰省も任意、自分の時間も任意となるので窮屈にならないのではないか。もっといえば、欧米のようにメリハリを利かせて1か月単位で休めるようだと1週間や10日旅に出てもまだ余る。

結局、正月もお盆もどこも行かない年が多い。その主たる原因が前もって決めていないからなのだが、去年以降の9連休を見てみても、去年のお盆は日帰りで岡山、倉敷、今年の正月はどこも行かず、お盆は日帰りで大阪、京都といった具合で、行っても日帰りだった。また、去年の正月休みは9連休ではなかったけど、広島日帰りというのをやっている。日帰りになるのは突然思い立っても実行できるからだ。正月もお盆も10日か半月前まで予定が定まらず、宿の予約をするとすればその後になる。となると、どうせどこも混んでいるからと二の足を踏んでしまい、断念してしまう。繁忙期で宿泊料金が高いのも躊躇させる原因だ。こんなときに頼みの綱になるはずの青春18きっぷも以前のように分けて使えないのは大きなネックで、思い付きで出掛けることがしづらくなった事情もある。25年ほど前まであった周遊券がなくなったのも思い付きの旅をしづらくさせている要因だ。考えなしに旅に出ても(語弊があるなぁ)それさえ持っていれば、目的地まで往復できるから重宝したものだ。また、学生の頃にはそこらへんで走っていた夜行列車がほぼないのも痛い。20年ほど前なら九州、山陰、関西と臨時快速「ムーンライト○○」が走っていたのでフラッと高松駅へ行って、最終「マリンライナー」に乗れば旅立つこともできた。今それをやろうと思ったら、高松東港から出るジャンボフェリーの深夜便くらいしかない。「サンライズ瀬戸」も夜行バスも全車指定なので、思い付きでは行けない。

過去の記録を見ると社会人になって以降、盆正月に泊まりを含む旅をしたのは1994(平成6)年の夏と2003(平成15)年の夏、2012(平成24)年の冬の3回。30数年も旅を続けているけどこれだけだ。94年は信州ワイド周遊券、03年は「ムーンライト八重垣」、12年はジャンボフェリーといずれも上に挙げた手段を使っている。
とはいえ、こうも少ないと正月やお盆に旅に出るのはやっぱり家のことを優先して、そもそも控えるとかためらいの気持ちが働いているんだなとあらためて感じる。正月でもゴールデンウィークでもお盆でもない、なんでもないときに9連休とかあれば何の気兼ねもなく旅に出られるんですが、それはリタイアでもしないとなかなか難しい。まぁリタイアしたら365連休になるんだけど、まだそんなことは言っていられない。
さて、今回の正月休みはどうだろう?ネタはあっても準備をしていないからなぁ。今回はこんなところで。






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