四国小回り その15

藍よしのがわトロッコ

発車数分前にホームに入ると、「藍よしのがわトロッコ」がちょうど入線するところだった。阿波の藍と吉野川の青をイメージした塗装だ。すぐに発車するので、撮影はあとにしてまず乗り込む。乗ったのは私だけだった。

「藍よしのがわトロッコ」は2020年(令和2年)10月から運行を開始したトロッコ列車で、下りは「さとめぐみの風」、上りはかちどきの風」という愛称が付いている。JR四国では「しまんとトロッコ」、「アンパンマントロッコ」に次ぐ3つ目のトロッコ列車となっている。

前のトロッコ車がキクハ32、後ろが控え車でキハ185の2両編成だ。トロッコ車両は屋根はあるけど、窓がなく開放的だ。今日のように天気がよく、気温も高めの日ならいいけど、雨が降っていたり、気温が低いとトロッコにはいられない。だから、控え車という普通の車両が必要なのだ。

藍よしのがわトロッコ控え車

まず控え車。特急用車両なので快適だ。この日は誰もおらず、荷物置き場になっていた。トロッコ車の席番と同じ席番が自分の控えの席となっている。

トロッコ車内

控え車を一瞥した後、メインのトロッコ車へ。ご覧の通り、窓はなく、外を見るのに邪魔になるものはほとんどない。そして、この大盛況。よく席が取れたものだ。

開放的

外はこんな眺め。こちら側の風景はこのくらいは当たり前に見えるけど、反対側でこれだけ見えるのはトロッコのならではだろう。

貞光の街並み

だんだん街の雰囲気になってきた。

貞光駅構内

側線が現れて…

四国酒菓金陵

なんと金陵の工場まで、と思ったらこれは貞光にある和菓子店・粟尾商店が作る讃岐琴平のお酒・金陵を使った最中の名前だそうだ。青地に白い文字で「金陵」と書かれていれば、香川県民なら誰しもお酒と間違えるだろう。ロゴは使わせてもらっているのだろう、そのくらい似ている。というか、そっくりだ。何も知らずにここを訪れた人がこの光景を見ると、金陵の酒蔵が貞光にもあるんだ、できたお酒がここから全国へ出荷されているんだと思いそうだ。

貞光駅名標

小島を通過しながら10キロ程度の距離を20分ほどかけて貞光に着く。ここで10分停車する。

前回が長過ぎたからというわけではないけど、今回はこんなところで。