敦賀へ行ってきた その17

敦賀駅駅名標

朝一番の快速「マリンライナー2号」で出発してようやく目的地の敦賀に着いた。ここまで約11時間かかっている。

敦賀は米原を起点とした北陸本線の終着駅だけど、わずか45.9キロと北陸に入ったところで終わりになるという線名変更を考えたほうがいいのではないかと思うような状況になってしまった。いっそ東海道本線、湖西線と合わせて「琵琶湖環状線」にでもすれば面白いのに。

かつての北陸本線は1913(大正2)年に全通、米原-直江津間353.8キロと5県をまたぐ長大な路線であった。でも、2015(平成27)年に北陸新幹線が開業すると石川県部分がIRいしかわ鉄道、富山県部分があいの風富山鉄道、新潟県部分がえちごトキメキ鉄道にそれぞれ移管された。そして、今年の3月に新幹線が敦賀まで延伸されて、福井県部分もハピラインふくいに移管され、あれよあれよの間に営業キロがこんなに短くなった。とはいえ、鉄路はこれまで通り、繋がっているわけだから再会も兼ねて普通列車で乗り通してみたい。まぁ普通列車しかないんですけどね。やるなら1週間くらいかけてゆっくり巡りたい。いつのことやら。

さて、この敦賀駅、ずっと前から街を散策したい、泊まってみたいと思っていた駅であり、街であった。高架というわけではないけど、少し高いところにホームがあり、そこから見える街並みを見る度にいいなと思いながら通り過ぎるばかりであった。多分、最初にそう思ったのは前回小浜線に乗った2002(平成14)年の拙作「雪中列車」だったかと思う。20年以上経ってやっと実現したものの、新幹線開業で旧駅舎は見られずじまいとなった。

きれいになった敦賀駅内外の探検をしたいところだけど、それはまたの機会にして、観光を優先する。なので、ホーム、駅舎内の様子、それから駅の外観を撮影するに留まった。いや、それだけ撮れば十分だろうと思われるかもしれないけど、駅に隣接して様々な商業施設があり、本音としてはそういうところも見て回りたい。いくら昼が長い時期だからといってももう16時が来ようとしているので観光するにしても限界がある。だから、泣く泣く駅の撮影は止めにした。では、撮った写真を見てみよう。

北陸新幹線ホーム

奥の高架が新幹線ホーム。ここからどのルートで大阪まで路線が延びていくのか興味深い。ちなみに新幹線ホームになっているところはかつて敦賀第一機関区があった場所だ。そして、先ほど小浜線で敦賀に入る前に車両群が見られたところが敦賀第二機関区だった場所で、今は金沢総合車両所敦賀支部となっている。このことからも敦賀がいかに鉄道の町であったかが分かる。

福井方面

福井方面。この先、ちょっと行ったところに全長13,870キロの北陸トンネルがある。

米原方面

米原方面。このホームから数多くの優等列車が発車していった。今も特急「サンダーバード」や「しらさぎ」が発着しているけど、仕方がないとはいえスケール感がまったく違う。「さぁこれから」の駅が、「ハイそれまでよ」の駅になってしまった。長大ホームが寂しげだ。

のりば案内

のりば案内。1、2番線が小浜線。

のりば案内

3~7番が北陸本線、湖西線、ハピラインふくい線。

通路の看板

外に出た記憶はないけど、この地下道は歩いた覚えはある。一番手前の看板は福井銘菓の羽二重餅だ。最近はこういう看板もめっきり減ってしまった。

地下通路

もう1枚。上の写真の奥の角を曲がった通路。ここから各ホームへと階段で通じている。以前はガラス張りだったかと思うのだが、今は窓が埋められているのか、壁に変更されたのか当時とは違う。

割烹旅館あみや

こういう看板も好きですね。地元の旅館、地酒、お菓子を宣伝する看板はつい撮影してしまう。

通路の看板

3~7番線のりばの案内板から改札のほうを撮る。

小浜線開業10年のあゆみ

小浜線の歴史。2年前に開業100年を記念して作られたものらしい。

改札口

翌日の朝に撮った改札口。

新幹線のりばへ

こちらも翌日の朝に撮った新幹線のりばへのエスカレーター。

敦賀駅

敦賀駅駅舎。以前はこの「敦賀駅」の辺りだけが敦賀駅だったのが…

敦賀駅

今では横に大きく広がり、こうして道の反対側に出ないと全景を写すのが難しくなった。駅舎右側の黒い建物が「オル・パーク」という観光案内所や待合室がある施設。右端に見切れいているのが駐車場。その手前、写ってはいないけど、土産物店や飲食店の入るショッピングモールがある。

ところで、目の前にあるモニュメントはアニメ「銀河鉄道999」をモチーフにした天上へ昇る999とメーテルと星野鉄郎の像だ。「宇宙戦艦ヤマト」のモニュメントもあり、なぜ出身でもない松本零士の作品が設置されているのか?敦賀商工会議所のホームページからのリンクさせていただきました。

佐渡先生

「宇宙戦艦ヤマト」から撮影したのはいつもお酒ばかり飲んでいる医師の佐渡先生。この後飲むからタイムリーといえば、タイムリー?な人選だった。私にお似合い?

今晩の宿はこのすぐ後ろにある。荷物だけ置いてさっそく観光に出る。

今回はこんなところで。