気ままな旅 その20(宇部線・新山口~丸尾)

発車案内

これから宇部線に乗って宇部まで行く。山陽本線でまっすぐ行けば25分ほどのところを宇部線回りだと1時間20分ほどかかる。

宇部線は1914(大正3)年に宇部軽便鉄道(のちの宇部鉄道)が宇部-宇部新川間を開業、1925(大正14)年に宇部新川-小郡(今の新山口)を開業して全通。石炭や石灰石の輸送で重要路線との位置付けがなされ、1943(昭和18)年に国有化。戦後は小野田線ともども路線の改良が行われ、1987(昭和62)年に民営化されて現在に至っている。

105系

宇部線には学生時代の初乗り以来、30年以上ぶりの乗車となる。だから、懐かしいという感覚はなく、初乗りと変わりない。車両は105系の2両編成だけど、この車両に乗るのはいつ以来だろう。

車内の様子

車内の様子。朝の宇部新川方面への列車なので空いている。7時24分発。

新山口駅

かぶりついてみたものの…これではちょっと厳しい。ここから見たもので面白いのがあれば載せます。

新山口駅

GOPROは先ほど同様側面窓に取り付けました。今度は進行方向右側。向こうに見えるのは下松から乗ってきた下関行きで、7時36分の発車まで約20分停車する。向こうのホームとの間に側線が多く並んでいるけど、どれも錆びていて使ってなさそう。

新幹線と分かれる

発車して、新幹線が分かれていく。

山陽本線と分かれる

3分ほど並走していた山陽本線も分かれる。

上嘉川駅

で、間もなく最初の駅である上嘉川に着く。木が植わっていて、周りのスペースからして駅舎があったと思われる。

上嘉川駅

でも、1面1線の棒線駅。その上嘉川を出ると国道2号、9号をくぐりながら田んぼの中を走る。

幸之江川

小さな2つの川、幸之江(こうのえ)川と

今津川

今津川と続けて渡って、

深溝駅

深溝に着く。深溝は2面2線の交換可能駅。待っているのは新山口行き普通列車。

深溝駅

いい雰囲気の駅だ。

田園風景

深溝を出て麦畑が広がる向こうには場違いな感じの山口郵便局。ちょっと薄日が差している。

周防佐山駅

またまた感じのいい駅に入る。貨物ホームが見えて、

周防佐山駅

小さな駅舎と駅前のミニ庭園のある駅は

周防佐山駅

周防佐山。駅名標の向こうには木造のトイレがあり、隣の植え込みには花が咲いている。今は駅舎はこの位置にあるけど、この駅はかつてはどうも島式ホームだったのではないかと思う。駅前後のレールの曲がり具合が昔はY字ポイントがあったように見えるのだ。どなたか知っている方がいらっしゃいましたら教えてください。

土路石川

周防佐山を出て切通しのようなところを抜けると土路石(どろいし)川を渡る。

岩倉駅

岩倉もまた風景に溶け込んだような駅。

鉄橋の向こうは駅

元私鉄なだけに駅間は短く、もう次の駅が見えてきた。風景は田んぼから街のそれに変わっている。

井関川

駅に入る前に井関川を渡る。

阿知須駅

7時46分、阿知須(あじす)に着く。島式ホームだけど、列車交換はなかった。

沿線風景

阿知須を出ると少し高いところを走っている。

どんどん

山口の有名なうどん店「どんどん」。うどんと丼でどんどんだ。山口県を中心に41店舗を数える。

岐波駅

岐波も島式ホームで交換可能駅だ。

岐波駅

ここにもレールはないけど、貨物ホームが残っている。駅前も少し広そうなのでそれなりの規模の駅だったのかもしれない。

上り勾配

勾配を登っていく。

丸尾駅

これは元島式ホームっぽい。スロープ部分に線路があって、構内踏切で結ばれていたような感じだ。

丸尾駅

丸尾に到着。ホーム上屋の形状からして向こうにものりばがあったのが分かる。

丸尾駅

貨物も取り扱っていたような引き込み線の車止めの跡も見られる。

宇部線各駅紹介になってますね。今回はこんなところで。