気ままな旅 その44(長門市駅)

長門市駅

厚狭から2時間半近くかけて長門市に着く。ちょっと駅内外を見てみよう。なんせ、美祢線に最後に乗ったのは1997(平成9)年、長門市駅を訪れたのは2001(平成13)年に山陰本線を全線鈍行で走破したとき以来で、いずれにしてもずいぶん前の話である。

長門市駅は1924(大正13)年に美祢線が於福から延伸されて開業したのが始まりで、山陰本線が先ではなかった。開業当初は正明市(しょうみょういち)という駅名だった。同じ年に美祢線として長門三隅まで延伸、途中駅となる。さらに1928(昭和3)年に美祢支線として黄波戸(きわど)までが、1930(昭和5)年に同じく美祢支線の仙崎線がそれぞれ開業する。そして、1933(昭和8)年に長門三隅方面、仙崎方面、黄波戸方面の路線がすべて山陰本線に変更、これをもって山陰本線が全通した。美祢線は厚狭-長門市間のみとなった。1962(昭和37)年に駅名を長門市に改称し、現在に至る。

かつては特急「まつかぜ」をはじめとした優等列車が多数発着していたが、2005(平成17)年に特急「いそかぜ」が廃止されて、長門市を含む山陰本線の益田以西は普通列車しか走らないローカル線になってしまった。

ホテル兼土産屋

そんな長門市駅前にホテルがあるのは嬉しい。1階には土産屋がある。

焼き鳥屋

同じく駅前には焼き鳥屋がある。宿と土産と夜の店が駅前にかたまっている。鉄道で駅に降りれば、駅前のロータリーですべてが完結する。昔はこれが当たり前だったんですが、地方ではなかなか難しくなっている。ところで、長門市は人口1万人当たりの焼き鳥店の店舗数が全国トップクラスだという。駅前にはここだけしかないけど、街を歩けばもっとあるのだろう。ビールと一緒にやりたいなぁ。

青海島行きバス

青海島行きのバスが停まっている。

長門の温泉

長門の温泉。長門湯本だけではなく、いろいろあるんだと、しげしげと眺める。そういえば、最近温泉に行っていない。

見所と美味しさいっぱいの長門市

見所もおいしさもたくさんあるのにほとんど楽しんだことがない長門市。ごめんなさい。今日も乗りに来ただけです。

○○のはなし

最近、機会があれば観光列車に乗っているので、この「〇〇のはなし」もぜひ乗りたい。

駅前の桜

駅前の桜はまだ五分咲きといったところか。

D51の動輪

これはD51の動輪。

長門市駅観光案内所

駅舎の中に入る。待合室と観光案内所がある。

長門市駅観光案内所

今回は観光をしないので、パンフレットはもらわない。

キヨスク跡?

ここは何なんだろう。キヨスク跡?

駅舎内の様子

待合室。向こうに自動券売機が見えるが、その右の出札口だったらしいスペースは塞がれ、左のみどりの窓口らしいところは衝立が立てられていて、長門市も例に漏れず寂しいことになっている。

待合室

待合室スペースは広く取られている。

改札口

右に昔の改札が見えるが、ICOCAは使えないようだ。

改札口

こういう画には気動車がよく似合う。

のりば案内

のりば案内。

益田方面

益田方面。要衝の駅だけあって構内は広い。

下関方面

下関方面。跨線橋が歴史を感じさせる。ご覧の通り、相対式1、島式1の2面3線の構造だ。駅の時刻表を見たところ、特に路線やその上下によってのりばが決まっているわけではないようだ。

発車を待つ列車

これが今から乗る仙崎行きのキハ40。石積みのホームは開業当初からのものなのだろうか?

長門市駅名標

観光案内も兼ねた駅名標。右側の小さいボードは金子みすゞの詩。

仙崎行きキハ40

仙崎行きキハ40。この画だけ見ると国鉄だ。でも、側線のレールが外されて痛々しい。

通商人の方へ

通商人の方へ…行商の人に向けた注意書きだけど、国鉄時代には各地にいたようだけど、今もいるのだろうか?

長門市駅時刻表

長門市の時刻表。美祢線だけではなく、山陰本線も長門市-小串間で不通になっている。

ホームから駅舎

車内から駅舎をのぞむ。

長いホーム

優等列車や客車列車といった長大編成が行き交っていた頃の名残りの長いホーム。

10時10分、バスから降りて10分ほどで仙崎へ向けて慌ただしく発車する。今回はこんなところで。