広島たび その5(ラ・マルしまなみ③)

11時07分、笠岡を出る。
ここまでGOPROは窓に固定していたけど、ちょっと動かしてみる。

竜王山トンネルに入る。石造りの重厚なトンネルだ。

あらためて車内の様子。1号車。

2号車。緑の中を駆け抜けている。

これぞ日本の原風景。

上りの貨物列車と交換する。

売店には「ラ・マル・ド・ボア」や他の岡山を走る観光列車のグッズが並ぶ。が、何も買わなかった。

代わりに買ったのは岡山の地ビール「独歩」だ。山陽本線で岡山を出ると右手に「独歩ビール」の看板が見える。ルーティーンではないけど、見ないとなんか落ち着かない。でも、実は飲んだことがなかった。「独歩」というからてっきり小説家の国木田独歩から取ったものとばかり思っていたのだが、そうではなく中国の故事からの命名である。

原材料は麦芽とホップのみというのがいい。

福山が近づき、高架に入って手城川を渡る。

11時22分、福山着。あと40分ほどで終点三原だが、意外にもここで乗る人がいる。少しでも楽しみたいということなのだろう。11時23分発。

左手の彦山の向こうには春に行った鞆の浦がある。

芦田川。

いやぁ、美味しいですね。

松永を出て本郷川を渡る。

続けて藤井川を渡る。

駅を通過するたびに街の雰囲気になってきて、古い家並みの先にクレーンが林立しているのが見えてきた。

尾道が近づいてきた。そして、国道2号は混んできた。奥には尾道水道がチラッと見える。

尾道のハイライト。尾道水道の向こうに向島、そこに架かる国道317号の尾道大橋(左)と西瀬戸自動車道、通称しまなみ海道の新尾道大橋。ここはゆっくり走ってくれる。国道より少し高いところを走るので見晴らしがいい。

尾道といえば、このゴチャゴチャ感がいい。山と海に挟まれた狭いところに家や造船所やお寺がひしめいていて街をギュッと凝縮したみたいだ。

千光寺山に千光寺ロープウェイ。千光寺は山の中腹にあるのでここからは見えない。ロープウェイの少し下に見えているのは天寧寺の三重塔。

商店街には大勢の観光客が歩いている。

尾道着。ここでは駅員のお出迎えがあった。そういえば、尾道では観光をしたことがない。いつか行きたいと思って10年以上は経つのではないか。

この列車のターゲットは尾道なので、ほとんどの人が降りていく。

すると、当然こうなります。兵どもが夢のあと。

売店のお姉さんも手持ち無沙汰のご様子。

11時49分発車。乗客わずか数名の車内に向かって駅員が旗を振り、大勢の人がお見送りしてくれた。ありがとうございます。私たちというより列車の発車シーンを見たかったんでしょうね。さすがは観光列車。

尾道を出ると三原まであと少し。ラストスパートをかける。

島が折り重なっているように見えるけど、これは向島(左)と岩子島。

左の向島から右の因島に架かる因島大橋。このあたりもゆっくり走る。

しばらく沿っていた海から離れて糸崎にさしかかる。ちょうど227系の「Red Wing」と「Urara」が並んで停車していた。「ラ・マルしまなみ」は少しの運転停車で発車する。

そうして三原のホームと新幹線が見えてきて、

12時03分、定刻に到着。三原駅駅名標。
1時間40分とそれほど長い時間ではなかったけど、見どころでは徐行してくれたり楽しかった。売店の存在も大きいと思う。お手頃なのも嬉しい。
これにて「ラ・マルしまなみ」は終わります。今回はこんなところで。







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