下松発下松行き その6
高水を出る。
岩徳線の旧来からある駅ではホームが長いのはもちろん、ホームを外れてもなおしばらく上下線が並走し、なかなか合流しない。客車はもとより編成の長い貨物も行き交ったことの証左だろうと思う。開通したのが戦争中のことで、人よりモノが優先される時代であった。
まんがにっぽん昔話さながらの日本の原風景が続く。なんだか心が和む。
右手から川が現れる。前日訪れた島田駅の横を流れていた島田川だ。横を流れていたのに駅舎ばかり撮るのに夢中で反対側にある川まで行く時間が取れなかったので結果―オーライだ。
元島式ホームの米川。ホームの向こう側に白線が残っているのが分かる。1面1線にした際に使わなくなった側のホームに駅舎をくっつけたような形だ。大きな木のある場所にもともと駅舎があったと思われる。今ではちょっとした駅前広場になっている。
簡易のようで簡易ではないしっかりした駅舎。
おかげで駅前広場は広くなった?
この大きな木は先代の駅前の頃からあるだろうし、手前のミニ燈篭は庭園の名残りだろう。
高水と同じく島式ホームだった名残りのホーム上屋。
遠いけど、左右を山々に挟まれたところを行く。
麦畑。まだ青々をしているが、これから黄色く色づくであろう。
8時04分、周防高森に着く。私はここで降りる。周防花岡は岩徳線の中では気になる駅の一つだった。せっかくなので駅の周辺を歩いてみようと思う。なんとしたことか、よりによって駅名標を撮っていなかった。
今回はこんなところで。
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