四国みぎした旅 その10(阿波海南~海の駅東洋町)

DMV

このDMVに乗って室戸岬へ向かう。

乗車する際、当たり前ながらすんなり乗ることができたが、最後に残った4名の外国人観光客が予約せずにやってきたというのが聞こえてくる。で、少しすると「4名ともセーフ」、「空きがちょうど4つだった」というのが聞こえてくるので、めでたく全員乗ることができたようだ。

満席

私が座ったのは一番後ろの左から2番目であった。少しでも海に近いほうということでここを選んだのだが、左サイドで空いていたのはここだけだった。これが席に落ち着いてから撮った写真。前面展望は遠くて無理だけど両サイドを撮るのには適している。あと、バスなのでどこに座っても窮屈。でも、これはみんな一緒。トイレさえ済ませておけば、一番後ろで窮屈でも1時間20分の乗車は大丈夫だろう。

乗客を乗せた後、DMVは少し動いたかと思うとすぐ停まる。そして、「モードチェンジ、スタート」の掛け声から軽快な音楽とともに車体が浮き出す。タイヤに変わって鉄道の車輪がレールに乗って鉄道モードに切り替わり、これから阿佐海岸鉄道線に入る。定刻より4分ほど遅れて発車。

発車

阿佐海岸鉄道のレールに乗り、いつもと違うジョイント音を奏でながら走る。鉄道と比べて速度は遅い。今は鉄道なのでバスなのに並走する国道55号は走らない。

バスのようでバスでない、鉄道のようで鉄道でない、それは何かと尋ねたらDMV…べんべんですね。昔、テレビの大喜利でよくやってたなぁ。

トンネルへ突入

トンネルへ入っていく。

見晴らしがいい

分かりにくいかもしれないけど、トンネルを抜けると高架に入り、まるで空を飛んでいるかのような錯覚に陥る。

国道193号

これはもっと分かりにくい。左に見える跨いでいる道路は国道193だ。そう、高松の中心部から中央通り、空港通りの名で南下、高松空港、塩江、県を跨いで徳島の穴吹を経てここ海部が終点の国道だ。穴吹から海部にかけては「酷道」と呼ばれるほどの悪路だそうで、気にはなるけど、走るのは勇気がいりそう。

海部川

海部川を渡る。海はけっこう近い。

町内トンネル

正面に見えるトンネルは元は山だったのに削り過ぎた結果、コンクリートのトンネル部分だけが残った町内(まちうち)トンネルだ。

これは1月に訪れたときのもの。

海部駅

前回泊まった宿を見下ろしながら海部を出る。

海部駅

海部には阿佐海岸鉄道でかつて走っていたASA-101が保存されている。この写真は1月に訪れたときのもの。

那佐湾

長い奥浦トンネルを抜けると那佐湾が現れる。東西に3キロほどもあり、天然の良港だ。向こうに見えるのは那佐半島。

那佐湾

那佐半島は根元が細いので、向こうの外海も見える。

トンネルだらけ

湾を眺めるのも面白いけど、この辺はトンネルが数珠つなぎな区間でもあり、出たり入ったりを繰り返しているのもまた楽しい。トンネルの向こうに次のトンネルが見えている。この区間はその連続だ。

太平洋

那佐湾は終わり、続いては太平洋だ。

国道55号

国道55号とは付かず離れず。

宍喰の街

宍喰の街を見下ろして、

宍喰駅

宍喰に着く。ここで5分ほど停車するので、ちょっと降りてみる。

宍喰駅

ボンネットが上を向いているのが分かる。

前輪部分

前輪部分。近づいて見るとけっこう車体を浮かしている。

後輪部分

後輪部分。

甲浦方面

甲浦方面。山の手前に車庫が見える。鉄道時代のものだ。

停留所案内

停車駅、停留所はこの通り。

宍喰川

宍喰川。

車庫とASA-301

本線と切り離された側線(と言っていいのか?)に元高千穂鉄道で阿佐海岸鉄道に譲渡されたASA-301が保存されている。

ASA-301

振り向きざまに撮ってみたら案外うまく撮れている。動画の切り抜きなのでね。

田んぼ

徳島高知県境の第4宍喰トンネルを抜けると、

甲浦駅

甲浦に着く。ここで再びモードチェンジを行い、バスモードになる。

甲浦駅

高架を下りて停車。向こうに見える建物が甲浦駅。駅でいいのかな?阿波海南は交流館だったけど、甲浦はどうなんだろう。ここで海部で乗ってきた人が降りていった。

甲浦八幡宮

駅前には甲浦八幡宮がある。

高架から地上へ下りるスロープ

甲浦の高架から地上に下りるスロープ。

バスモード

ここからはバスとして終点・海の駅とろむを目指す。

河内川

河内川を渡る。向こうに見える橋は国道55号。これから55号を走っていく。

海に出る

一旦、室戸方面に背を向ける。なので、海が右側に来る。

白浜海水浴場

ライダーがたくさんいる砂浜に出る。

海の駅東洋町

海の駅東洋町に着く。左端の白いビルはホテルだ。

海の駅東洋町

ここで何人か乗ってくる。目の前は白浜海水浴場、その向こうには太平洋が広がる。

ここから先は20数年ぶりの区間になるが、今回はこんなところで。