雪とローカル鉄道 その22(浅間温泉)
3日目(2月10日)は6時半に起床。

朝食を摂って7時過ぎにホテルを出る。カレーライスがあったのでつい手を出してしまった。

これから松本市郊外にある浅間温泉へ向かう。「朝の温泉か、たまらんね」と楠君もご満悦。乗るのは右側の浅間線で7時50分発だ。今日は飛び石連休中日の平日月曜日なので、みんな普通の日常の朝を迎えている。だから、会社に行く人もいれば、学校に登校している子どもたちもいる。そんなバスに同乗するので、ちょっと肩身が狭い。でも、この日常の中に非日常の私たちがいるシチュエーションもまた楽しい。

ちなみに朝の7時半頃の松本駅の電光掲示板によると今の気温はー5度になっている。でも、それほど寒く感じない。

松本駅から千歳橋、松本城、松本市役所、信州大学を経て浅間温泉街にある湯坂バス停で降りる。バスは所定の時刻より10分ほど遅れて8時半近くになっている。朝のラッシュに丸かぶりの時間を走るバスなので仕方がない。

でも、大丈夫。歩いて徒歩1分程の場所に今から入る共同浴場「仙気の湯」がある。ここは朝の6時から開いている。だから、ここを行程に組み込んだのだ。
実は松本では街中で泊るか浅間温泉で泊るかで悩んだ。松本市街なら夜に関しては事欠かない。一方の浅間温泉泊だと昨日のアルピコ交通を乗り終えた時間なら、それからここへ向かえばちょうどいい時間の投宿になったので、それもよかったかと思う。ただ、食に関しては不透明だった。それで食と温泉を分離したわけだ。

暖簾には「名湯 仙氣の湯」、左の青い垂れ幕?には「源泉かけ流し 天然温泉」と書かれている。6時から19時45分まで営業している。朝が早い分、終了も早いので、地元の人には利用しづらいかもしれない。

謂れ。江戸時代から続くというのが歴史を感じさせる。

下足場の上にある「ご案内」。こういうのに「昭和」を感じる。真下にある券売機で入浴料を購入する。

男湯の暖簾。ちょうどいい湯加減で、芯から温まっていくのが分かる。やっぱり温泉はいい。
私たちと同じようにここだけが目的のサラリーマンの姿も見られた。同じバスに乗り、同じバス停で降り、一緒に湯船に浸かった。出張先の松本で時間に余裕があるから寄ってみたという感じだった。

20分ほどで上がる。外に出ても寒く感じないのはさすが温泉だ。で、今からこの店へ行く。

土産を買うのではなく、これを食べるためだ。浅間温泉の名物和菓子で明治時代から作られているという。お店が開いているのは確認済みだ。中に入るとお土産はもちろんお新粉餅も売られている。さっそく楠君と1個ずつ頼む。柔らかい餅の中にあんこが入っており、ここ数日甘いものを摂っていなかったので、美味しくいただいた。値段も良心的だ。

次のバスは9時13分発なので、まだ少し時間がある。でも、ウロウロできるほどの時間はないので、ここでバスを待つしかない。だるま市、見てみたいな。

バス停の前にあるラーメン店・萬山園。暖簾が出ているので、もう開いているのだろう。昭和2年創業というのがそそられる。地図を見ていると浅間温泉には中華料理店がこの他にも何店か見られた。

気になったのは「温泉泡飯」だ。正体は分からないけど食べたい。今度はここに泊りに来ないと。楠君も食べてみたいと言っている。

これも昭和の一コマ。昔はあちこちの商店街で見られたものだ。

帰りは定刻に走って9時40分頃、松本駅に戻ってきた。行きでは撮れなかったので帰りのバスを松本で降りたときに撮る。

松本駅の今の気温は分かりにくいけど1度だ。約2時間で6度上がっている。なので、やっぱり寒く感じない。
名残り惜しいけど、これにて松本を後にする。今回はこんなところで。







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