雪とローカル鉄道 その3(東京駅)

東京駅駅名標

とりあえず、東京に着いたものの、この先の予定は変えなくてはならない。

予定では東京から上越新幹線で高崎へ行き、信越本線で横川、バスに乗り換えて軽井沢へ移動、それからしなの鉄道と上田電鉄を乗りながら長野へ。長野では善光寺をお参りすることになっていた。

「何時の何に乗れるか、さっぱり分からんな」

それでも北陸新幹線ののりかえ改札へ行ってみる。高崎まで行ってしまえば、何とかなるかもしれない。ところが、のりかえ改札が閉鎖されている。発車案内を見ると東京以北の新幹線は全線1時間半から2時間の遅れとなっているのだ。東京へ来るまでこちらがどんな状況か知らなかったのであまりの混雑ぶりに驚く。楠君と相談の結果、新幹線でまっすぐ長野を目指そうということになった。で、まずはみどりの窓口に並ぶ。

みどりの窓口の行列

ゴタゴタの写真はこの1枚だけなので、構内の喧騒の様子は伝えられない。それどころではなかったのもある。それにしても、この行列には日本人より外国人のほうが多いのではないかと思うほど海外の人が多かった。インバウンドおそるべし。

窓口のカウンターの上にはパネルがあって、どの列車の指定席が空いているかが分かるようになっている。窓口に並ぶ前に遅れを表示している案内板も見たのだけど、それは撮らなかった。いかにひどい状況であったか分かってもらえただろうから今さらながら後悔している。

順番が来て、パネルによると速達タイプの新幹線として13時52分発の「かがやき531号」の指定席が空いていたので、それを抑えてもらう。どのくらい遅れているか尋ねると50分くらいというので、14時半にホームに上がればよさそうだ。ここまででもう12時近くになっていた。東京に着いて1時間以上経って、ようやく先へ進める列車が決まった。

「さぁ、2時間は暇やで」

「何か食べよう」

温から揚げそば

ということになって、構内で何かないかと飲食店を探す。東京駅なら何でもあるけど、ちょうどお昼時なので、どこも混んでいる。そうなると自然に足は回転の早い立ち食いそばに向かう。見つけたのは八重洲口側の「蕎麦29東京(そばにくとうきょう)」だ。そこで食べたのが温から揚げそば。かけそばの上に鶏のから揚げが乗っている。関東の蕎麦らしく味は濃いめだけど、さっぱりしていて美味しかった。

しかし、もう次の列車も決まって落ち着いたはずなのにお店の外観を撮っていませんでした。今回の状況写真にしてもいつもなら細かく撮っていたはずだ。それなのに、新幹線を降りて撮ったのは駅名標と窓口の様子と蕎麦の3枚。ドキュメント?として東京までの新幹線の遅れの状況を撮った(goproを回していただけですけどね)のに、東京駅の喧騒を記録していないのはもったいない。

このあと、東海道本線のホームへ上がってまったりする。楠君が、

「ただこうして列車を眺めるだけでええわ」と言う。せっかくなので出入りする列車の撮影もする。横長はコンデジで撮ったもの、縦長はショート動画に使う用の切り取りです。

東京駅0キロポスト

全ての鉄道の起点、東京駅0キロポスト。

特急ときわ61号

特急「ときわ61号」勝田行き、E657系。

特急踊り子11号

特急「踊り子11号」伊豆急下田行き、E257系。

特急ひたち13号

特急「ひたち13号」仙台行き、E657系。10分ほど遅れている。「ひたち」、「ときわ」グループで3往復ある仙台直通列車。東日本大震災で常磐線が長く不通になった区間があったので、仙台直通の復活はどうだろうかと心配していたけど、5年前の常磐線全通のダイヤ改正で地震前と同じ3往復が設定された。今後、何があってなくなるやら分からないので、早く乗っておこうと思う。と言いつつ5年になる。ホント、早く乗りなさい。

常磐線普通列車

「踊り子」と「ひたち」を見送ると、土浦発の常磐線普通列車が入ってくる。

特急ときわ66号

勝田からやってきた特急「ときわ66号」

シウマイ弁当

13時を過ぎたあたりで楠君が「シウマイ弁当を食べたい」と言うので、そういえばみどりの窓口の近くに売店があったなと。さっそく買ってきた。

シウマイ弁当

中はこんな感じ。楠君はこの駅弁が大好きだ。

が、実はここが運命の分かれ道。この時点で13時半頃。私たちは新幹線ホームではなく、同じ東海道本線のホームに戻ったのだった。それでも食べたら新幹線ホームへ行こうと、食べ終えるや否や移動した。

新幹線ホームに上がる。「かがやき531号」はまだ入っていないようだ。発車案内にも見られない。ということで、今度は新幹線を中心に撮っていく。

東京駅丸の内駅舎

東京駅丸の内駅舎。

新幹線西と北へ

N700系AかSとE5系またはH5系。分かる人には分かるのだろうけど、私は外観を見ただけでは新幹線の形式の区別がつかない。

山手線と京浜東北線

田端-品川間で見られる山手線と京浜東北線のデッドヒート。

東海道新幹線

東海道新幹線が入ってくる。

14時半になっても一向に「かがやき」の気配がないので、おかしいと思って発車案内を見る。やはり表示はない。14時04分発の「あさま615号」長野行きはあるのにもう出たのだろうか?

あさま615号

これが「あさま615号」長野行き。W7系。あとで分かったことなのだけど、「かがやき531号」は隣のホームの22番線からの発車であった。これはホームに上がる前にのりばをちゃんと確認していなかった私が悪い。

昨夜から歯車がかみ合わないまま旅は進む。ここまでは天候不順によるものだったけど、この東京駅では私の所業がおかしすぎたあまり犯してしまった大きなミスであった。内心大いに落ち込んでいる私のことなどつゆ知らず「あさま615号」は15時20分頃東京を発車した。

今回はこんなところで。