雪とローカル鉄道 その35(奈良井~上松)
もう現地では雪がないのではないかと思うほどの遅筆で、2月の旅をまだ引っ張っている次第。いよいよ最終日(2月11日)です。

山の中、まだ陽が昇り切っていないので、駅はこんな感じ。

8時42分発の中津川行きに乗る。313系の2両編成だ。休日の朝、さすがにこの時間では乗る人も少ない。これでほぼ丸一日滞在した奈良井を後にする。

鳥居トンネル内で特急「しなの1号」とすれ違い、トンネルを抜けると高いところに出て、集落を見下ろすように走る。

最初の停車駅・藪原も中山道の宿場町のあったところで、一部の特急が停車する。駅はひっそりとしている。

こういう看板を時折り見かける。今回、「中乗りさん」は飲まなかったなぁ。

木曽川を渡る。奈良井川は鳥居峠で別れていて、藪原の手前から木曽川に沿うように走る。

宮ノ越の木造駅舎。開業当時の1910(明治43)年に建てられたものを今も使っている。終着駅だった時期もあり、島式ホーム1つの1面2線の駅ながら構内は広い。

依然、高いところを走っている。

徐々に雪が減ってきているような気がする。

今度は「七笑」。

巨大な関所のオブジェが現れ、下り線が眼下を走る。奥に広がるのは福島の街。

D51が静態保存されている。

9時05分、木曽福島着。左右で長さの違う屋根が特徴的な駅舎だ。特急も含めてすべての列車が停まる主要駅で、島式ホーム1つの1面2線に側線4、5本を持つ。かつては木曽福島機関区を持ち、多くの機関車が在籍していた。ここも中山道の宿場でした。

木曽福島を出ると木曽ダムに

道の駅「木曽福島」を見る。

側線が現れて、

9時13分、上松に着く。島式1、相対1の2面3線に側線数本を持つ駅で、一部の特急も停車する。ここで12分停車する。特急「しなの4号」の待避だ。というのは、実は知らなかった。通過してから気が付いた。ここも元の宿場町で、中央西線の終着だった時期があった。そして、ここ上松は元大関御嶽海の出身地でもある。

側線の向こうに保線用の車両があり、

その向こうには木曽森林鉄道の機関車、物資を運ぶ運材車、客車。1975(昭和50)年まで営業していた。

ひのきの里・木曽上松。写真の色が焼けているのもまた時の流れを感じさせていい。

こんな観光案内があった。林業がさかんな土地だけのことはある。
ここでは上下の特急がやってくる。上りは撮れなかったけど、下りはこんな感じ。特急「しなの3号」だ。なかなかの迫力であった。
今回はこんなところで。







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