玉鋼

4月に楠君のところへ行った話は先日やりましたが、最終日のドライブで道の駅「奥出雲おろちループ」に寄ったときに買ってもらった。というより、気が付けば買っていて、「持って帰り」と渡された。お世話になるので手土産にお酒を持って行ったのに、こうして土産を持たされては何をしているのか分からなくなるけど、ありがたく頂戴した。

この山口行きで楠邸に入ったとき、「七冠馬」という日本酒があった。ユニークな名前のお酒もあるもんだと思った。で、件のドライブで奥出雲を回ったわけだけど、お昼を奥出雲町の山県そばで食べようと移動していたときに「七冠馬」と「玉鋼」の幟か看板が掲げられている醸造元の簸上(ひかみ)清酒合名会社の前を通った。

「ここか!」

と2人で驚いたものだ。その「玉鋼」をようやく飲んだ。

簸上清酒は江戸時代のはじめの創業でもう300年以上の歴史がある。その中で60年ほど前に泡無酵母が発見され、日本酒の製造技術の発展に寄与したという。簸上清酒のホームページに詳しいのでぜひどうぞ。

大吟醸 玉鋼

箱に描かれている画は日本刀の原料となる玉鋼を作るためのたたら製鉄の様子だ。横田の地ではかつてたたら製鉄が行われていたが、その火は消えていた。それが1977(昭和52)年に復活した。日本酒の「玉鋼」は1987(昭和62)年に誕生。ネーミングは重厚感がありながらなんだかカッコいい。

玉鋼 大吟醸

純米大吟醸で精米歩合は35%とかなり磨いている。歴史的には斐伊川の水と地元の仁多米を使っているようだけど、今は山田錦が使われている。

玉鋼ラベル

玉鋼のラベル。

玉鋼 大吟醸

箱と同じことを書いているんですが載せました。

玉鋼解説文

箱に入っていた解説文。ここにある簸の川とは斐伊川上流部の古称ということだ。

蓋のラベル

蓋のラベル。簸上の文字が描かれている。

ぐい呑み

今日はぐい呑みで。透き通っていてきれいだ。グラスに注ぐとより分かるだろう。後半は例の四国酒まつりのグラスでやろうかな。アルコール度数は16度と少し高めだけど、フルーティーで飲みやすいお酒だ。

盲目的な純米大吟醸信者ではないけど、やっぱり美味しい。今回はこんなところで。