広島たび その9(etSETOra③)
etSETOra後半戦です。

安芸津を出て三津大川を渡る。

三原行き普通列車と交換のため運転停車した風早(かざはや)。駅舎から海が見通せる。1997(平成9)年の拙作「行き当たりばったり」で呉線に乗った際、沿線火災で5時間もの足止めを喰らったのがここ風早だった。

今度は後方展望。

ここでもゆっくり走る。海には牡蠣筏が浮かび、沿道には加工工場が並ぶ。

安浦通過。

また造船所が現れる。

久しぶりに街が見えてきて、

いい感じの駅舎は安芸川尻。駅舎を過ぎると貨物ホームもあり、保線用車両もあった。

そろそろ売店も閉まるので、最後にノンアルコールカクテル・SETOUCHI BLOSSOMを頼んだ。レモンなのでさっぱりする。朝からお酒ばかり飲んでいたのでちょうどいい。

仁方で運転停車。駅舎はなく、この簡易待合室に取って代わられたのだろう。そんな仁方はかつて四国の予讃線・堀江との間に国鉄仁堀航路が就航していて、本州側の最寄り駅であった。ここから500メートルほど行ったところに連絡船のりばがあった。今は石碑が立っている。私はまだ行ったことがないので、ぜひ訪れてみたいと思っている。

ここで三原行きの普通列車と交換する。石積みのホームが歴史を感じさせる。

16時23分、広で運転停車。このあと停まる呉ともども特急「安芸」が停車し、それ以前には急行時代の「安芸」や関西とを結ぶ急行「宮島」、「音戸」。「出島」などすべての優等列車が停車していた主要駅だ。でも、「etSETOra」は通過となっている。目の前の五日市行き快速列車を先に行かせるのかと思ったら、こちらが先に出た。

黒瀬川。川幅が広い。

安芸阿賀でも運転停車。やってきたのは広行き普通列車。

1分ほど停車して呉トンネルをくぐると国道31号、185号、487号が交わる交差点。奥に見える山は灰ヶ峰。

堺川を渡る。

16時37分、広行き快速が待つ呉に着く。1分程度遅れているようだ。が、安芸津が2分遅れだったから少し回復している。呉では若干の乗り降りがあった。1分遅れのまま発車。

呉を出てすぐ二河川(にこうがわ)を渡る。向こうに見えるなんとなく風情のある橋は新栄橋。


吉浦通過。通過していくのがもったいない主要駅然とした立派な駅だ。今度降りてみよう。

次のかるが浜で呉行き普通列車と30秒足らずの運転停車。こういうのも運転停車と言うんですかね?反対側に見えるのが狩留家(かるが)海浜公園。駅が少し高い位置にあるのでこうして上から見渡せる。

海に沿う。道路は国道31号。向こうに見える島は江田島。

天応(てんのう)でまた運転停車。今度は呉行き快速「安芸路ライナー」を待つため3分ほど停車する。単線ですから仕方ありませんね。でも、それがいいんです。天応もいい感じの駅でした。

呉ポートピアパーク。

呉ポートピアパークと大きな工場を抜けると再び海が見える。空はまだまだ明るいけど、だいぶ陽が傾いてきた。

少し間に建物が入ったけど、それが尽きると今度はベイサイドビーチ坂や水尻公園に出る。ここには砂浜が広がっていて、アウトドアグッズの店や喫茶など飲食店があり、夏は海水浴客で賑わう。

水尻でも運転停車。広行きの普通列車だ。呉以西は本数が2、3倍になるので列車交換も増えてくる。臨時列車である「etSETOra」はその間隙を突くように走る、というとカッコいいけど、ダイヤの隙間を遠慮しながら走るので、たいへんのんびりしている。

水尻を出てすぐベイサイドビーチが終わって、海を間近に見られるのもこれが最後となる。

17時も過ぎて、家路に着く車が増えてきた。

坂を通過して、矢野で三原行きの快速「安芸路ライナー」の待避で運転停車。広島がだいぶ近づいてきたのが分かる周辺の雰囲気。そろそろ終わりが近づいてきた。名残惜しい。

坂を出てすぐ総頭川(そうずかわ)を渡る。

国道2号東広島バイパスをくぐる。

山陽本線に沿う瀬野川を渡る。向こうの山は日浦山(右)と岩滝山。

奥の踏切は山陽本線。

17時15分頃、山陽本線と合流して海田市に着く。が、これはダイヤ通りの運転停車なのか、本来通過なのに運転停車しているのか分からない。所定では広島到着が17時22分なので、停まっていては多分間に合わない。この後、8分ほど停車していたので、ダイヤが乱れているのだろう。放送で何か言っていたような気がするけど、動画にも音声は残っていなかった。何か原因だったかも覚えていない。

17時19分発の岩国行きが3分ほど遅れて発車。こちらもそれに続いてようやく発車。海田市は広い駅なので抜けるのにも時間がかかる。すれ違っているこの列車はダイヤ通りなら広島17時15分発の糸崎行き普通列車。

大々的な工事が続く向洋を通過する。これは向洋駅前後の立体交差事業で2033(令和15)年完成を目指している。

府中大川と広島高速2号。

天神川を通過すると右手に電気機関車や貨物、奥には電車や気動車が見える。

コンテナ、電車を見下ろす。向こうの高架は山陽新幹線だ。このあたりから速度を緩めだして、とうとう停まってしまった。本線上に停まっても大丈夫なのか?

広島東洋カープの本拠地、マツダスタジアム。徐行しながら走っていることもあり、ゆっくり眺められる。

そして、ゆっくり走ったまま16分遅れの17時38分、広島着。車内放送では遅れてゴメンとお詫びしていたけど、私は長く乗ることができたのでよかったです。

大いに楽しませていただき、ありがとうございました。
初日の鉄道旅はこれにて終了です。今回はこんなところで。







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