どこへ行こうか 関東編6
関東の最後は神奈川県。息子がやっているヨットの大会で江の島に行ったことがあるものの、観光はできていない。ただ、交代でレスキューボートに乗ったので、陸上にいるときにちょっとだけ散策ができた。その程度。
まずは横浜エリア。最初に新幹線で降りたなら新横浜ラーメン博物館で腹ごしらえをするのもいいだろう。全国各地の有名店が軒を連ねているからどこで食べるかで迷いそうだ。
横浜から一つ隣の根岸線桜木町から汽車道を通って、もしくはヨコハマエアキャビンに乗って日本丸や横浜ランドマークタワーを見ながら新港へ行こう。そこにあるので一番有名なのは赤レンガ倉庫だ。子ども連れにはよこはまコスモワールドやカップヌードル記念館横浜がよさそう。この新港だけで一日楽しめそうだ。それから海岸沿いを歩いて山下公園。眼前には氷川丸も係留されているから一見の価値はある。日本丸も氷川丸も見学が可能だからぜひ見ておきたい。横浜スタジアムもこの辺りにあり、野球好きにもお勧めだ。お腹が空けば横浜中華街が近い。子どもだけではなく、大人も一日楽しめる。
歴史に触れながらゆっくり散策がしたい向きには根岸からバスで10分のところにある三渓園がいいだろう。歴史的建造物が17棟、日本庭園内に配されており、季節の花も楽しめる。
新杉田から横浜シーサイドラインに乗れば、八景島シーパラダイスがある。これも子ども連れには一日中楽しめそうだ。
川崎はどうだろう。まず思い浮かぶのが川崎大師だ。京急大師線の川崎大師が最寄りで、厄除のお大師様として信仰を集めている。正月3が日の初詣の人出のランキングでも常に上位に入るほど参拝客が訪れる。「大師」というだけにご本尊は弘法大師だ。空海は我が讃岐は善通寺の出で、気になるので行ってみたい。あと、少し離れるけど、東急東横線の新丸子にある京濱伏見稲荷神社も行きたい。京都の伏見稲荷神社から分社した神社で、赤い鳥居がずらりと並ぶ景観は壮観だろう。
次は湘南エリア。今年の大河ドラマの舞台である鎌倉だと鶴岡八幡宮だろう。大イチョウがなくなったのは惜しいけど、あの長い参道を歩いて本宮や舞殿を見て周りたい。アジサイ寺として有名な明月院も訪れたい。また、本堂の悟りの窓から見る庭も見てみたい。悟りが開けるか?ちなみにこの両者は少々離れている。
江ノ電の長谷から行けるのは鎌倉大仏だ。高徳院の境内に鎮座する鎌倉時代に造られた大仏で、高さは11メートルちょっと。15メートル弱の奈良・東大寺の大仏より一回り小さいけど、それでも十分大きい。この近くにあるのが長谷寺。ここもアジサイが多く植えられており、今の時期訪れる人も多いだろう。
江の島だとそのものズバリ江の島だろう。小田急の片瀬江ノ島から歩いて江の島大橋を渡ると日本三大弁財天である江の島神社がある。辺津宮(へつみや)、中津宮、奥津宮の3つのお宮が置かれ、島全体が境内のようだ。そして、その中心に江の島シーキャンドルが聳える。展望台から相模湾を一望でき、富士山をはじめ、伊豆半島や房総半島が見られる。あと、江の島とは反対方向にある新江ノ島水族館は家族向け。
ざっと見たこの湘南エリアもなかなか魅力的だが、今年はやめときます。
続いて三浦半島。横須賀には海上自衛隊と米軍の基地があり、この両方の艦船が見られるクルーズ船が運航されている。海側から艦船を見られる機会はそうそうないから、艦船ファンでなくても見てみたいと思うだろう。これらの港からは少し離れるけど、三笠公園があり、そこには日露戦争の日本海海戦で総司令官だった東郷平八郎の銅像が立つ。そして、すぐ近くには猿島へ渡る船着場があり、10分ほどで猿島へ渡れる。ここは旧海軍の施設がそのまま残されており、貴重な史料として見る価値はある。
三笠公園からさらに進むと、観音崎がある。観音﨑灯台は明治2年に日本最初の灯台として点灯された。また、旧陸軍が本土防衛のために砲台を築いており、あちこちにその設備が今なお残っている。
浦賀といえば、日本に開国を求めてアメリカからペリーがやって来たが、京急本線の浦賀で降りて、海岸沿いを歩くと浦賀ドック、叶神社、浦賀の渡し、愛宕山公園と続き、久里浜海岸があり、ペリー公園がある。実際にペリーが上陸したのは浦和ではなく、久里浜であった。地図で浦賀と久里浜を比べてみると、まぁそうかなと思うような地形になっている。
京急久里浜線で終点三崎口まで行き、さらにバスで城ヶ島へ行ってみたい。三浦半島の先端にあり、城ヶ島公園や城ヶ島灯台、馬の背洞門と見所も多い。そして、三崎朝市へ行って魚介類をたっぷり味わいたい。
続いては小田原へ行ってみよう。新幹線の窓から見るだけの北條氏の居城・小田原城は抑えておきたい。合わせて二宮金次郎を祀る報徳二宮神社や明治に建てられた侯爵の別邸である清閑亭(現在は休館中)も訪れたい。あと、小峯御鐘ノ台大堀切やかなり離れるけど石垣山一夜城など小田原合戦の遺構が数多く残る。石垣山は小田原の隣の早川が最寄り駅なので、小田原漁港とともに巡るのがよさそう。小田原といえば、かまぼこと魚にういろうですね。
最後に箱根。箱根登山鉄道に乗って最初は箱根湯本。温泉が多いことで知られる。いつもニュース映像で映るのは駅から西の延びる国道1号に沿った商店街。温泉に入って早雲寺や早雲公園の散策もいいだろう。玉簾神社や湯本熊野神社もあり、けっして温泉ばかりではない。
箱根登山鉄道に乗っていると途中に大平台のアジサイがあり、今の時期がちょうど見ごろだ。スイッチバックのある区間に咲いているからゆっくり見られそう。南北朝時代に創建された宮ノ下箱根神社、小涌谷にある千条の滝や小涌園温泉にある蓬莱園とピンポイントで見るところがある。
この辺りはスイッチバックの連続で鉄道ファンにはたまらない区間である。終点の強羅は温泉地で、早川の流れ、夏には大文字焼きなどが見られる。
ここから箱根ロープウェイ乗り換えて大涌谷で降りると、まず大涌谷の噴煙地がある。すぐそばに延命地蔵尊もあり、一緒にお参りしたい。このエリアだと仙石原があるが、ここへは大涌谷ではなく、強羅でもなく、箱根湯本またはロープウェイの終点・桃源台からバスが出ている。
最後は芦ノ湖だ。観光船が出ているので、湖上の旅を楽しみたい。また、湖に沿って歩くと箱根神社、竜宮殿、白髪神社、九頭竜神社が点在しており、これらをお参りするのもいいだろう。途中、箱根駒ケ岳ロープウェイの箱根園駅があり、近くには箱根園や箱根園水族館がある。駒ケ岳からのぞむ富士山は絶景だろう。さらに進んで元箱根あたりには旧東海道があり、恩賜箱根公園や再現された箱根関所もある。そして、箱根駅伝のゴール地点には箱根駅伝ミュージアムがある。
ざっくりと見てきてけど、神奈川県は大都会というだけではなく、歴史あるものと新しいものとが混在する面白い県だと思った。訪れるとしたら、エリア毎になるだろうけど、箱根だと主だったところだけを巡っても3日くらいは必要だろうと思う。他のエリアでも丸一日は要りそうだ。いずれ訪れてみたいものである。
長くなりましたが、今回はこんなところで。
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