雪とローカル鉄道 その26(奈良井宿①ー下町界隈)
さて、さっそく奈良井宿を歩いてみよう。その前にお昼を食べたい。まぁ歩きながら探そう。足元は転倒防止に気を付けたほうがよさそう。そもそもそういう靴を履いてきていないし。

中山道は江戸時代に整備された五街道のひとつで、江戸の日本橋から京都の三条大橋を結んでいたのはご存じのとおり。全部で69の宿場があり、奈良井宿は34番目、特に木曽路の部分は木曽11宿といい、その中では2番目にあたる。この木曽11宿では当時の姿を残している宿場が多く、奈良井宿もそのひとつである。

奈良井宿の碑。

街並み保存の解説。南北約1キロにわたって本陣、脇本陣、旅籠にさまざまなお店がひしめき、「奈良井千軒」と呼ばれるほど賑わったという。これはすぐ鳥居峠を控えており、それに挑む人、越えてきた人がここで一旦休むことから大きな宿場町へと発展したようだ。南北両端には神社があり、間に5つのお寺が配されていた。また、街道は南から上町、中町、下町と分けられていた。

道が分かれている。向こうの道は線路に沿っている。ここからがスタート地点。

あらためて案内図。あちこちに設置してあるので、散策していても困らない。

街道を散策するのにはもってこいの天候に感謝。あと、私は意識していなかったのだが、楠君が平日に充ててくれたのがよかったと。たしかにこの街並みを歩くのに休日だと人が多すぎて落ち着いて見て回れなかったかもしれない。

木造家屋が並ぶ。

アスファルト舗装も雪のおかげで見えなくなっていて、それがまた昔のままの状態に見せてくれる。色白は七難隠す?

右に折れるとこの地を治めていた奈良井氏の居館跡がある。その案内板の下には石垣がある。これは枡形という。この先、辻があれば奥にお寺があるといった具合であった。

あぶらやは旅館、花野屋は土産物店、他にも漆器店が軒を連ねる。どれも立派なうだつが上がっている。

鬼の周りに雪だるま。節分が終わってもなお鬼がいるのはこの辺りの風習なのか?

振り返ってみてもいい画だ。

塩尻市になる前の楢川村の消火栓のフタ。

民宿や旅館が並び、どれも風格を備える。

今晩の宿。荷物を置きに行ってみたけど不在だった。予約したときに買い出しに出掛けることがあると言っていたから、買い出しに出ているということなのだろう。

お食事処越後屋。

数軒ごとに現れるほど漆器店の数が多い。木曽漆器のさかんな地域だということが分かる。

酒蔵に見せかけて、実は宿。でも、夜は日本酒バーとして宿泊客以外でも利用できるスペースもある。

飲み屋の隣にはタバコ屋。嗜好品が並ぶ。

その向かいに巨大な松の木。奥には法然寺というお寺がある。

その入り口にあるのが伝統的建造物群保存地区の碑。1978(昭和53)年に指定されている。

ところどころに水場があり、地元の人の便に供している。ただ、この水はその場で飲めるものではなく、一度煮沸してから利用するよう注意書きがあった。
全部書こうと思ったら、とても1回では無理なので続きます。今回はこんなところで。







ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません