雪とローカル鉄道 その51(多治見~高松)

2025年5月24日

今回で終わりかな?

ここから千種まで快速運転になる。多治見-名古屋間は1900(明治33)年の開通で、起点となる東京側は1889(明治22)に新宿-立川間を甲武鉄道が開業させている。それが中央本線のはじまりだ。

大原川

多治見を出て大原川を渡る。

太多線

直後に太多線が分かれ、美濃太田へと向かう。

通過駅はブレてしまってきれいに止まらないので、写真は載せません。動画の切り取りでいきます。

古虎渓、定光寺の2つの通過駅付近はトンネルだらけなのだが、反対側の車窓には古虎渓と呼ばれる景勝地が見られる。その最寄りの古虎渓を通過してすぐの愛岐(あいぎ)トンネルで愛知県に入る。2,910メートルと長いトンネルだが、明治の開通以来大小14基のトンネルを掘ってこの区間を走っていた。ただ、単線だったため、1966(昭和41)年に複線の新線を建設して今の愛岐、諏訪、池田の3つのトンネル(下り方から)に集約された。高度成長経済下の大量輸送という時代の要請によるものだった。

で、その廃棄された旧トンネルはこういう形で保存されている。行ってみたい。廃線跡をめぐるのも面白いものです。60年も前に廃棄・放置されたトンネルの14基のうち、13基が残っているのだからすごいことである。

愛岐トンネル群再生保存会

高蔵寺駅

トンネルを抜けて、山間から街の風景に変わる。愛知環状鉄道の高架をくぐって高蔵寺に着く。この車両は17時14分発の名古屋行き各駅停車と思われる。

内津川

内津川を渡ると側線がたくさん現れて、

神領駅

時刻表には書いていなかった神領での臨時停車。こんなこともあるんですね。

神領電車区

神領電車区を通過する。向こうには「しなの」の383系が見える。

春日井駅

特急は停まらないけど、主要駅のひとつである春日井。ホームには多くの人が列車を待っている。そこへ17時15分発の高蔵寺行きが入ってきた。この辺りから下り列車と頻繁に行き違う。

勝川駅

JR東海交通事業城北線との接続駅・勝川。乗客がないわけではなく、乗り降りが終わってからの画像を切り取りました。

城北線

城北線が離れていく。左の高架は名古屋第二環状道だ。

庄内川

庄内川。土岐川は愛知県に入って庄内川に名前が変わっている。しばらくぶりに出会ったけど、これが最後で庄内川は伊勢湾にそそぐ。列車は新守山を通過する。これで快速運転は終わりで、あとは名古屋まで各駅に停車する。

矢田川

つづいて庄内川の支流である矢田川を渡る。

大曽根駅

大曽根に停車する。EH200率いる下り石油輸送列車に遭遇する。この列車は昨夜奈良井の宿で撮ったかもしれない。こちらの到着と入れ替わりに発車していった。大曽根は名鉄瀬戸線、地下鉄の名古屋市交通局名城線が接続している。それからここはナゴヤドームのJRの最寄り駅でもある。

少し行ったところで特急「しなの」らしい車両とすれ違ったけど、時刻表を見てもこの時間には走っていない。神領への回送か?

千種駅

すべての列車が停車する千種には立ち食いそばがある。もう名古屋圏に入ったからか、きしめんの文字も見える。乗客の乗り降りも多い。

鶴舞駅

鶴舞。ここではあまり乗ってこなかった。

高速都心環状線

日も暮れて、だいぶ薄暗くなってきた。上を走るのは高速都心環状線。

金山駅

金山に着く。ここは名鉄本線、地下鉄名城線、名港線が接続するターミナルだ。それだけに飲食店も多く、賑わいを見せる。名古屋では1回しか泊ったことがないのだが、そのときに金山で飲んでいる。

堀川

堀川。この川をさかのぼっていくと名古屋城に行きつく。だから、堀川なのかどうかは分からない。

高速四号東海線

高速四号東海線をくぐる。

313系と並走

空に浮かぶ満月を眺めていると東海道本線の313系がやってきた。金山から東海道本線と並走になるので、こういうシーンが見られる。向こうに見えるホームは名鉄の山王駅。

高速五号万場線

高層ビル群に高速五号万場線。名古屋はすぐそこだ。

名古屋駅

17時37分、定刻に名古屋に着いた。

次に乗るのは18時10分発の「のぞみ49号」博多行きだ。それから新大阪で「さくら571号」鹿児島中央行きに乗り換える。というのは、「のぞみ49号」は楠君の最寄りになる徳山に停まらないのだ。それで、徳山に停車する「さくら571号」に新大阪で乗り換えることにした。

住よし

少し時間があるので、いや、時間を作ったので、早々に新幹線ホームに上がってきしめんを食べる。名古屋駅の立ち食いといえばきしめんだ。

きしめんのポスター

昭和36(1961)年開店とは意外と新しい。

かきあげきしめん

かきあげきしめん。麺は適度にコシがあり、出汁もさっぱりしていて美味しい。かき揚げも出汁に染み込ませると一段と美味しくなる。

快速マリンライナー

こうして、乗り継いで岡山で楠君と別れた。そして、私は20時43分発の快速「マリンライナー64号」高松行きで帰途に就くのであった。

51回にわたってお送りした「雪とローカル鉄道」もようやく終わりとなります。お付き合いくださいまして、大変ありがとうございます。いくつか単発を挟んで新シリーズに入ります。ダラダラとならないよう気を付けます。

今回はこんなところで。