居酒屋 仙
相撲観戦を終えて宿へ向かう。といっても博多ではなく小倉も近い八幡だ。宿泊は日程が違うことから各々取るとして、その場所は目黒君に一任していた。博多は高いし、一杯だということで博多でも小倉でもない八幡にしたそうだ。これは私が「今年はけっこう旅に出ているから安い宿がいい」とリクエストしていたからで、私も目黒君が宿を決めた段階で予約を入れた。旅の2ヶ月も前から予約するのは私にしてみればたいへん珍しいことだ。
相撲を見終わって、さらに打ち出し太鼓を聞き終わってから会場を後にしたわけだけど、混雑の激しいバスに乗ることを断念して歩いたこともあり、博多駅に着いたのは19時前であった。それから19時ちょうどの大分行き特急「ソニック49号」に乗って黒崎まで行って、そこから普通列車を乗り継いで隣の八幡に着いたのは19時48分であった。本当は18時45分発の門司港行き快速に乗る予定だったのだけど、駅に戻るのが遅くなったので、「ソニック」で追いかけたわけだ。最初の停車駅の福間で追い付いたので、そこで乗り換えればよかったのだけど、黒崎までの特急券を買っていたので、そこまで行って10分待った。なので、特急料金を多く払うことになった。ちゃんと調べなよ。
宿は駅の北側にあるホテルAZだ。そういえば、楠君の家の近くにもある。落ち着いたら電話するということで、一旦目黒君と別れて、カメラのバッテリーなどの充電のセットしたりして30分ほど休憩してからフロントで合流して外へ出る。もう20時半が近いので、早く店に入りたい。
で、30分ほどさまよって入ったのが「仙」という居酒屋だ。ネットで下調べはしていたものの、地図も見ずに当てもなく歩いたせいで、辺りはどんどん寂しくなっていく。ちょっと立ち止まって確認すると、ふたりともお互いが調べた店の場所は知っているだろうと思い込んでいた上に、実はふたりとも詳細を調べていなかったというお粗末ぶりで、無駄に歩いてしまった。まぁ、終わったことは仕方がないけど、どうもちぐはぐだ。
駅からまっすぐ西へ向かえば数分で着く距離を延々30分も歩いたので、店に着いたのは21時頃であった。カウンターに通される。
店内の様子。向こうにいる白髪の男性がこの店のご主人だ。柔和で優しそうな方だった。
店の奥は小上がりになっていて、仕事仲間か4、5名の団体がいる。全体に静かで落ち着いた雰囲気が漂っていて居心地がいい。
いつもどおりビールを頼んでスタート。それと一緒に出てきたのが七輪。炭火なのが嬉しい。
メニュー。
飲み物のメニュー。
最初に頼んだのがメニューのトップにあった馬刺し。赤く艶々とした馬刺しは柔らかく美味しい。鶏の専門店なんですが、馬刺しがトップにありました。
それからサガリの網焼き。きれいなサシが入っている。
サガリを焼いているところ。たいへん柔らかい。
つづいては馬刺しのあぶり。先ほどの馬刺しとは違う部位が使われていると思われる。肉厚だけど、10秒ほど焼くと食べられるとご主人からご説明をいただく。たたきのようなもので、柔らかさを保ったまま食べられるのがいい。
軟骨のから揚げ。ようやく鶏を頼む。コリコリした歯ごたえに塩味がビールに合う。
仙人手羽揚げ。甘辛いタレを付けて揚げている感じで香ばしい。
馬ホルモン網焼き。これは馬のホルモンというのが珍しくて頼んだ。ホルモンなので弾力は牛と比べても遜色なく、その分歯ごたえもあり、美味しかった。これは小腸とのことだ。焼くのに時間がかかるので、炭を追加してくれた。
注文は以上で、思ったのはどれもボリュームがあることだ。一人でこれだけ頼むと食べきれなかっただろう。泊まった場所は位置的に中途半端なところだけど、いい店を見つけた。これはまた来てみたいと思った。
2時間ほどいて店を後にすると、相撲を見終わった頃には低いところにあった月がずいぶん高く上っていた。
このあと、駅のコンビニで2回戦用のビールとつまみを買って部屋に戻り、それぞれが寝るまでの時間を楽しむ。そして、私が寝たのは日付も変わった1時頃であった。
店舗情報です。
- 居酒屋 仙
- 住所:福岡県北九州市八幡東区西本町3丁目4-14
- 電話番号:093-672-7467
- 営業時間:18:00~22:30
- 定休日:日曜日、祝日。月曜日(不定休)
今回はこんなところで。
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