こんぴらさんへ行ってきた その7
では、本宮へまいりましょう。
ここにも手水舎。
廻廊を抜けて鳥居をくぐり、
賢木門をくぐる。長宗我部元親の献納によるもので、建築の際に柱が1本逆さに付けられたため逆木門と名付けられた。それを明治になって逆の字を嫌って賢木門と変えたという。
遥拝所。伊勢神宮や皇陵(天皇陵)を遥拝(遠くへだたったところから拝むこと)するところだ。
石柱が立つ。そのすぐ先に石段が一段下がっているところがあるのがお分かりだろうか。石段は実際のところ、786段あり、「悩む」につながることから一段下げて785段にしたという説があるのだけど、本当のところは分からない。
本宮の手前の手水舎。
連籬橋(れんりばし)が架かる。
真須賀神社。建速須佐之男尊(たけはやすさのおのみこと)と后神奇稲田姫尊(こうじんくしなだひめのみこと)を祀る。八俣大蛇を退治した神様だ。
ラストスパート、本宮へ最後の133段。御前四段坂だ。毎年10月に「こんぴら石段マラソン」というイベントが催され、金陵の郷をスタートして本宮までを往復するコースで健脚を競うのだが、参加者はこれを見てげんなりするという。歩いていてもそうなりかねない石段ではある。
こうやって励ましてくれているので、福が来ると信じて頑張りましょう。
この石段の途中には摂社か末社か分からないけど、小さな神社がある。これは御年(みとし)神社。祭神は大年神(おおとしのかみ)、御年神(みとしのかみ)。若年神(わかとしのかみ)を祀っており、農作穀物を司る神々だ。
続いては事知(ことしり)神社。祭神は積羽八重事代主神(つむはやえことしろぬしのかみ)他二柱の神でいずれも大国主神の子で、事代主神は商売繁盛の神、すなわち夷(えびす)様だ。
ようやく785段を上って本宮に着いた。あれこれ見ながらゆっくり上ってきたのでここまで1時間ほどかかった。この時間だと人もまばらで落ち着いて見られる。祭神は大物主神(おおものぬしのかみ)でのちに崇徳天皇を合祀する。金刀比羅というと海上の安全や豊漁祈願などが海にまつわるものが有名だけど、農業、殖産、医薬の神でもあるというのは意外だった。
銅の燈篭。徳川・松平の三つ葉葵の紋が彫られている。
本宮の向かいにある神楽殿。
本宮に向かって右側にある神饌殿(しんせんでん)。神様にお供えする食べ物を支度する場所だ。
展望台から見る讃岐平野。讃岐富士の飯野山あたりからまっすぐ右に真一文字に伸びる細い雲が印象的だ。その左には対照的に一本煙が真上に上がっている。風が全くないのが分かる。瀬戸大橋はその煙突付近にあるのだが、ちょっと霞んで分かりにくい。
いつもならここで引き返して山を下りていくのだけど、今回は久しぶりに奥社まで行こうと思う。ここからもう583段、合わせて1,368段だ。これもまた約30分とあるけど、はたしてそれで済むのだろうか?
今回はこんなところで。
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