こんぴらさんへ行ってきた その8
では、本宮から奥社へ向かうとしよう。
案内板。
右おくのやしろ道。
この鳥居をくぐってスタート。
本宮までとはちょっと雰囲気が違う。
三十三度参詣之碑。すみません、私はまだ三度目です。
この赤い橋は真井橋(まないばし)という。真井渓(まないだに)に架かるからこの名がある。
橋の下を覗いてみるとたしかに谷はあるけど、砂防ダムがあるだけだった。でも、奥を見ると深そうな谷が続く。
橋を渡るとこんな石碑がある。これは慶応大学山岳部の部歌の一節で北原白秋の作詞だ。慶応大学の山岳部が像頭山を登ったのだろうか。
こうしてみると実にさまざまな石碑が立っている。これは神戸の金山講による電話器械寄附の石碑。
こちらは15回参詣の碑。
常磐神社。祭神は武雷尊(たけいかづちのみこと)と後に応神天皇となる誉多和気尊(ほんだわけのみこと)で前者は武勇の神、後者は八幡様として全国的にも有名だ。
朱塗りの手水舎を通って、
鳥居をくぐる。よく見ると、この鳥居は神明鳥居だ。ここまで見てきたのは明神鳥居ばかりだったように思う。もっとも、鳥居の形は寄進者の好みに依るそうで、神社が決めるわけではないという。この石段を上ると
白峰神社が現れる。朱塗りの社殿が美しい。祭神は崇徳天皇、その母・待賢門院、伊邪那岐命と伊邪那美命の子である大山祗神(おおやまづみのかみ)となっている。大山祗という名前をどこかで聞いたことがあると思ったら今治の沖に浮かぶ大三島にある神社の名前だった。崇徳天皇(上皇)が保元の乱で敗れて讃岐の地に流されたことも五色台にある四国霊場八十一番白峯寺が菩提寺であることも知っていたけど、像頭山に祭神として祀られていたとは知らなかった。写真が切れて見えないけど、この左手に休憩所があり、ちょうど戸を開けて準備をしているところだった。
横へ回ると本殿が見える。
休憩所の前にあった玉串。
しあわせさん。こんぴらさん。
みかんの収穫?ではなく、奥社へ物資を運ぶためのモノレール。そこにも神明鳥居が。
金陵のベンチ。
また鳥居。上り始めていくつくぐってきたことだろう。そして、何人に追い抜かれたことだろう。
代賽一千度之碑…何が一千度なのか分からない。すごく気になるが、私に学がないのが悲しい。
しばらくして現れたのは菅原神社だ。その名の通り、菅原道真を祀っている。文筆の神、学神として崇められている神様だ。
さらに上る。
奥社へ行く人は案外多い。
卯花谷(うのはなたに)休憩所。朱塗りの東屋で、きれいに手入れされている。この右側にけもの道のような小径が見える。ここを通れば隣の善通寺の大麻山へ行くことができるとある。
ここで折り返してなおも上る。
また折り返す。手水舎の上にはモミジが見える。五人百姓の桜馬場付近よりも標高は高いのにあまり色付いていない。でも、赤と緑なので色合いとしてはいい。
手水舎を折り返したところにある石碑。左が「奥社五百回参拝記念」右が「奥のやしろ遂壹千度参拝満願記念」とある。どちらも同じ大阪の夫婦のものだ。500回までに何年かかっているのかは分からないけど、500回と1,000回でわずか7年しかかかっていない。あとの500回のほうが年齢を重ねているにも関わらず年平均70回も参拝していることになる。ここまでくると、恐れ入りましたというほかない。
ちょっと開けてきたその先にたくさんの人がいるのが見える。どうやら奥社へ着いたようだ。
奥社へ到着。表参道からスタートして1,368段、30分ほどで上ることができるところを1時間弱かかった。あちこち立ち止まって写真を撮っていれば遅くもなる。時計を見るともう9時を回っている。
白峰神社で見かけたモノレール。ここで休んでいた。
拝殿。正式には嚴魂(いずたま)神社といい、嚴魂彦命(いずたまひこのみこと)が祀られている。こういう名前だと神話の頃の神様かと思ったら天正年間の人というから戦国時代のことで、金刀比羅本教の教祖である。秀吉の時代、讃岐一国を任された生駒家の家臣の子として生まれ、のちに荒廃した金刀比羅宮の再興に力を注いだとある。そういう経緯からか、社殿は本宮の方角を向いている。
本殿。
嚴魂彦命が1613(慶長18)年に「死して永く当山を死守せん」と言い残して、天狗になって姿を消したと言い伝えられている。その天狗かどうか分からないけど、すぐ横に迫っている絶壁には天狗(右)と烏天狗が彫られている。ちょっとピンボケ。手前の草にピントが合っているような…。
嚴魂神社から眺めた讃岐平野。こうしてみると本宮と比べても結構上っているなと感じる。
社務所。
奥社というのは通称だそうだ。石段の数を書いてくれているのは嬉しい。海抜421メートル、標高は400メートルくらいだ。
本宮と奥社で迷ったけど、奥社まで毎回来るとは限らないのでこちらで御守りを買った。
ベンチがあったので、ちょっと休憩してから帰路に着いた。さすがに帰りは早いだろう。が、既に予定より1時間落ちになっている。どうなることやら。
今回はこんなところで。
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