下松発下松行き その14
南桑を出る。

深い緑に

鮮やかな緑。対岸の道路は国道187号。守内かさ神辺りから錦川を挟んでずっと並走している。

で、この駅だけど、通過していく。南桑と次の根笠の間にあるのだけど、ホームだけしかない。これは観光列車、ツアーの団体列車やイベント列車といった特別な列車が運行された際にのみ停車する駅だ。ここには駅へ直結する道も対岸へ渡る橋もない。

分かりにくいけど、反対側には清流みはらしの滝が流れる。滝の写真は帰り道で撮ったもの。

根笠の手前まで何もなかったのに唐突にビルが見えてきた。あれは山清旅館という宿だったけど、今は仕出しのみという。

根笠に着く。ツツジがきれいだ。

駅前にはここまでと同じように橋が架かる。これは根笠橋ではなく、渡里橋。

貸し傘が行われていたようだ。昔はこうやって厚意で貸し、借りた側もそれをちゃんときれいにして返していた。性善説が成り立っていた古き佳き時代だ。看板が残っているだけなのか?今も続いているのか?傘立てがないからもうやっていないのかもしれない。

駅を出ると保線用のレールが真横に延びていた。

少し高いところを走っているかと思うと

中国電力錦川第二発電所。

沈下橋。

錦川の流れは依然穏やか。高いところを走っているからよく見える。

トンネルを1本抜けていくとレールが分かれる。が、錆びている。

島式ホームが見えてきて、

河山に着く。1960(昭和35)年、岩日線が最初に開業したときの終点だった駅だ。錦町へ延伸開業したのが1963(昭和38)年だったのでわずか3年間の終着駅だった。それでも工場の専用線を持ち、貨物や荷物の取り扱いが行われていた。

島式ホームの名残りの上屋。

元終着駅だっただけに構内は広い。

側線が何本かあったようだ。これは日本鉱業河山鉱業所から産出された硫化鉄鉱石を岩国へ搬出してた頃の名残りだ。でも、どこに敷設したのだろう。

駅舎と転轍機。これは貴重だ。レールが残されている。そこには花が植わっている。

こちらのほうが駅の雰囲気がより分かりそう。

駅前広場。
今日は錦町へ着くと思ったのに着かなかった。次回は必ず着くように書きます。今回はこんなところで。
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