四国小回り その13

沿線風景

阿波川島を出ても沿線風景に変化はない。田畑の向こうは背の低い阿讃山脈…進行方向右側の光景はどこまで行っても基本この形なので単調だ。全体的にすっきりしないのは窓が汚れているからだ。もう少し意識して掃除をしてほしい。が、こうなると、水や普通の洗剤はもちろん、ブラシを使っても落ちないのを知っているので、清掃の方の大変さもよく分かる。

学駅名標とぶどう販売の看板

川島を出て最初の駅、学に着く。この駅の入場券が人気で、5枚合わせて「ご入学」ということで受験シーズンにはセット販売している。普段は無人駅の学駅もこのときばかりは徳島駅から駅員が派遣されて賑わうという。隣に立っているぶどう販売の看板も古めかしくていい。

学駅舎

ここで上りの普通列車と交換。これも1000形だ。駅舎は特徴的で、駅舎の上に櫓が乗っている。

引き込み線

また走って…。貨物の引き込み線が駅舎横へ延びる。

簡易駅舎と駅名標

簡易駅舎と駅名標。どうしても急ごしらえのプレハブ小屋にしか見えない。バスの待合室ならまだしも鉄道駅としてはどうかと思う。

川に沿う

小さな流れに沿う。これは次の阿波山川の手前まで続いた。

阿波山川駅

阿波山川に着く。この駅は好きな駅の一つだ。堂々というか、風格があるというかローカル線の一小駅に過ぎないのだけど、広くゆったりしている様は主要駅のような佇まいだ。「ような」ではなく、阿波山川駅は特急停車駅だからまさに主要駅だ。駅名標に隠れて分かりにくいけど、ツツジが咲いている。すぐ発車する。

阿波山川駅

普通、改札を通ればあのまままっすぐ抜ければ駅出入り口なのだけど、阿波山川はさにあらず。90度向きを変えて阿波池田方面に出入り口がある。右の建物が阿波山川駅で、出入り口がこちらを向いていて、軒があるのがお分かりになると思う。

30年以上前に今回と逆コースで今回以上に乗ったり降りたりを繰り返す旅をしたことがある。そのときにこの阿波山川にも降りていて、そのときと変わっていないのが嬉しかった。あのときは高校生がたくさんいて大いに賑わっていたけど、今日はゴールデンウィークのただ中ということもあって人気はあまりなかった。ちなみに画像の左右が白っぽいのはストロボが勝手に光ったからです。今回の旅ではときどき光っていた。

川田川

水がほとんどない川田川を渡る。海苔で有名な山本山を連想する名前だ。バックは四国山地。

川田駅

川田に着く。これもまた大きな造りの駅舎だ。

川田駅ホーム

島式ホーム一つを持つ、1面2線の駅だ。また、1番線と駅舎の間に1本側線があり、そこには保線用の車両が停まっている。右側のフェンスの向こうの草の生えているところは川田駅の敷地だったのか、誰か別の人が所有するものなのか、もし敷地だったら徳島線でも指折りの広さになりそうだ。

川田駅の跨線橋

駅舎とホームの間は跨線橋で結んでいる。

吉野川

川田を出るとようやく吉野川が現れる。

穴吹川

吉野川の支流、穴吹川を渡る。

もうすぐ穴吹

もう穴吹も近い。すべての枕木がPC枕木に置き換えられているわけではないようだ。こんなことを言うと失礼かもしれないけど、徳島線や牟岐線は高速化とは無縁な感じがする。

穴吹駅構内

レールが分かれて、穴吹の構内に入る。信号に✕印があるのは右のレール用のものだろう。すっかり錆びて、バラストもなく、草が生えて使われている形跡が見られない。

穴吹駅名標

10時54分、穴吹着。川島から20分ほどの乗車だった。

今回はこんなところで。