岡山小回り その15

折り返しの上り列車に乗った理由はこれです。

11時18分発倉敷市行きだ。で、浦田で降りたのは国鉄型気動車キハ37に乗るためだ。その折り返し11時42分発もそのままキハ37を使うので、これに乗って倉敷市まで戻ってから今度こそ終点の三菱自工前へ向かう。

多分、私はキハ37に乗ったことがない。キハ37は国鉄末期の1983(昭和58)年に登場した近郊型気動車だ。この形式はその登場時期が度重なる急行列車やローカル線の廃止と重なったことによる余剰車両の発生で量産される必要がなくなり、わずか5両の製造に終わってしまった。最近ではJR四国の2600形が4両の製造で後継の改良型である2700形に移行した例があるけど、キハ37ものちの国鉄最末期に登場することとなる形式のベースになったから悲運とばかりも言えないだろう。

なぜこの運用が分かったのか?水島臨海鉄道のホームページにイベント情報として掲載されていたので知ることができた。毎年やっているようだ。

車内の様子

車内の様子。下りと違って乗客が多い。

水島臨海鉄道扇風機

このご時世、車内は冷房化されているけど、扇風機もある。こちらは水島臨海鉄道のもの。すみません、走行中に撮ったのでブレてます。

国鉄扇風機

で、こちらは国鉄扇風機。JNRマーク、カッコいいですね。

キハ37

あっという間に倉敷市に戻る。左上の幕式表示は「水島臨海」と書いてあり、どうやら固定されているようだ。あと、気になったのがテールランプの位置が高い点か。

キハ37-102

これがキハ37-102。

キハ37

つづいて反対側。

キハ37-101

これはキハ37-101。

この2両ともう1両を加えた3両は千葉県の久留里線や木原線(現・いすみ鉄道いすみ線)で使用され、2012(平成24)年に引退、翌年に3両とも水島臨海鉄道へ譲渡された。残りの1両は103号でキハ38と編成を組んでいるが、この日は出会わなかった。

水島臨海鉄道のロゴ

水島臨海鉄道のロゴ。

運転席

運転席。

車内の様子

折り返し列車の車内の様子。やっぱり上りと違って乗客は少ない。

やくも10号

車内で発車を待っていると、伯備線の特急「やくも10号」がちょうど入線しているところだった。右端を見てもらうとお分かりかと思いますが、先頭車同士が連結されている。多客期、繁忙期で普段4両のところをそれを2つつなぎ合わせた8両にしている。実をいうとだからこそ今回の日帰り旅に出たというのがある。

時間が来て11時42分発車。次回は浦田以降を書きますね。今回はこんなところで。