岡山小回り その9
観龍寺を出る。続いては同じ鶴形山にある阿智神社だ。明治の神仏分離令までは一体であった。明治政府は神仏分離はまだしも、なんで廃仏毀釈なんてことをやったのだろうと思う。
お寺を通り抜けて北側の道に出る。これは西参道と呼ばれる。
小さな祠がある。技芸向上…あやかりたいものです。
けっこう年季の入った案内図。
禁門鳥居。昔はここから出入りできなかったのだろうか?
手水舎。
厄除段と注連石。
隋神門。幕には三つ巴の紋が入っている。
拝殿。太い注連縄が張られている。祭神は宗像三女神(むなかたさんにょしん)、天照大神と素戔嗚尊(すさのおのみこと)との間で行われた誓約(うけい。占い)の際に生まれた多紀理毘賣命(たぎりびめのみこと)、多岐都比賣命(たぎつひめのみこと)、市寸嶋比賣命(いちきしまのみこと)のこと。
日本書紀によると、応神天皇20(291)年9月に阿知使主(あちのおみ)の一族が渡来したと記されていて、一族の一部がこの地に定住したことが阿知の地名の元となり、この神社の社号の由来になったと伝わっている。
阿智神社の扁額。金の文字に縁取りときらびやかだ。
能舞台。明治に奉納されたもので、祭礼の日には備中神楽などが奉納される。向こうに見えるのは参集殿。
蔵が並ぶ。神輿などが入っているのだろうか?
縁結びの木。もっこくの木で、境内の中では一番の長寿だという。
阿智の神代桜。
倉敷護国神社。ここにもあるのだと意外に思った。戦争で散った倉敷の英霊を祀っている。
阿智神社本殿。改修工事が始まろうとしている。まだ隠されていなくてよかった。
菅原神社。名前の通り、菅原道真を祀っている。
城山稲荷神社。
天照皇大神碑。
分かりにくいので、横に回る。天照大神と天照皇大神は同じ意味だけど、「皇」のあるなしはあるほうは神宮(伊勢神宮)系の神社で使われ、ないほうはそれ以外の神社だという。
東方遥拝所。伊勢神宮、皇居さらには太陽の出る東の方向を遥拝する。
戎大黒火産霊神(ほむすびのかみ)。その名の通り、恵比須様、大黒様、火の神様が祀られている。
荒神社。なぜか火の神様が並んでいる。
祈祷殿。
鶴亀の磐境(いわさか)。神域との境となる場所でここで祭祀を行っていたという。
鎮魂碑。護国神社があったのでこういう碑も設けられている。
高灯籠。
絵馬殿。
絵馬殿から倉敷の街並みをのぞむ。手前はこれまで歩いてきた美観地区。
隋神門に戻って還暦坂を下りる。
小さな祠。
米寿段と鳥居。こちらは東参道。
下りたところは本町通り。
規模は大きくないけど、神宮(伊勢神宮)の系列の神社ということもあって社殿その他は立派だし、末社、摂社が数多くあった。本殿が改修されるそうだけど、どのような姿に生まれ変わるのだろうか。楽しみだ。
まだ街歩きは続きます。 今回はこんなところで。
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