四国みぎした旅 その4(引田~徳島)

8時19分、引田を出る。

馬宿川。並走していた国道11号は向こうに見える橋のところまで離れている。

すぐ田んぼが広がり、家屋の間から海が見える。国道11号は右から左にかけて続く山のヘリに沿って走る。

香川県最後の駅、讃岐相生に停車する。下りだし、交換列車もないのに駅舎側でなく、反対のホームに入った。

発車するとすぐ上り勾配に入る。なので、遠いながらも瀬戸内海がよく見える。これから香川徳島県境の大坂峠を越える。高徳線は1935(昭和10)年全通ということもあって、海沿いを避けて険しい山道を選んだ。

上の写真からわずか30秒ほどでこんなに上ってきた。

これから大坂峠を越えて徳島県の板野に向かう。トンネルは大小11個にものぼる。並走する徳島香川県道1号は讃岐相生を出て少し行ったところで国道11号から分岐してひたすらウネウネ走って徳島の蔵本で国道192号に合流する。高徳線が並走するのは板野までだ。

高徳線では珍しい廃ホームのある阿波大宮。山間の駅でひっそりしたところにある。改札の上に「大阪峠ハイキング下車駅」とある。

未開の地を行くようだ。

県道1号。

徳島自動車道をくぐる。

ようやく家々が現れて、徳島平野に入る。

板野の構内に入る。おそらくこのレールの向こう辺りから旧鍛冶屋原線が合流していたのだろう。鍛冶屋原線廃止後は国鉄(JR)バスに転換、現在は徳島バスが運行している。ここの廃線巡りも興味がある。

8時36分、板野に着く。さっそくまとまって乗ってくる。

板野では6分停車するので、ホームに下りてみる。左奥に見えるのが駅舎。かつてはホームの端にあった構内踏切で連絡していた。

特急「うずしお6号」が入ってきた。8時42分、上下同時に発車。

板野を出て間もなく、県道12号をくぐる。県道12号は吉野川には沿わないけど、吉野川の北側を走って三好市、かつての池田町へ向かう主要県道だ。

つづいて県道1号をくぐる。さすがに平野部では立派な道になっている。

この辺りから県道12号と並走する。

板東谷川。

特徴のある駅舎の板東。ここでお遍路さんが降りていく。そう、ここは四国八十八箇所の一番札所、霊山寺の最寄り駅なのだ。

合わせて上の写真の手前にあった赤い鳥居。これは阿波国一宮であり、今は徳島県の総鎮守である大麻比古神社の最寄り駅でもあることを知らせるものだ。

池谷に着く。

駅舎を挟んで、向こう側が鳴門線、こちらが高徳線とY字形に分岐しているユニークな構造の駅だ。双方のホームと駅舎に囲まれたスペースには庭園があり、和める空間になっている。きれいに手入れされており、気持ちがいい。

池谷といえば、このレンコン畑。茨城、佐賀に次いで全国3位の生産量を誇る。

旧吉野川。

勝瑞。ここで3分停車する。かつては1面1線の棒線駅であった。でも、なんだか構内は広い。棒線駅時代には向こうのレールを使って東邦レーヨンへの専用線が延びていた。それで規模の割に広いなと感じたのだ。

やって来たのは、1500形による板野行き普通列車だ。

吉成を出ると、見どころが現れる。まず眉山。あまり大きくは見えないけど、ここからだと全景が見られ、遮るものも少ないので、じっくり眺められる。

少し行くと広い河川敷が見えてきて、

吉野川を渡る。

並んで流れている細い川は飯尾川だ。

続けて鮎喰川(あくいがわ)を渡る。

次々と川がやってくる感じだ。佐古手前で田宮川を渡る。

向こうに徳島線の高架が見えてきた。奥には眉山。

高架の佐古でも逆の右側ののりばに入っていく。

反対の2番線には鳴門行きが入ってきた。

佐古を出るとすぐ左のレールへ転線した。そして、右の車窓には眉山が大きく見えている。

田宮川(左)と新町川。あらためて見ると、徳島はホント、川が多い。

徳島駅すぐ横にある花畑踏切。開かずの踏切で地元では有名だが、高架化事業が始まっている。

たくさんの気動車に出迎えられて、

9時11分、徳島に着いた。ちょうど2時間半、板野から増えていった乗客は立つ人までいてなかなか盛況であった。
次は牟岐線に乗ります。今回はこんなところで。







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