雪とローカル鉄道 その2(1日目:高松から東京まで)

徹マン明けの4時頃、高松駅へ向かう。

高松駅に着いたのは4時15分頃で、駅前のコンビニで朝食を買い込んで改札へ。

マリンライナー

これから乗るのは4時35分発の快速「マリンライナー2号」岡山行きだ。

のぞみ発車案内

半分ウトウトする中を走り、気が付けば定刻通り5時35分に岡山に着く。続いて東京行きの「のぞみ70号」に乗り換える。ここまでは予定通りだ。夜明け前の冷たい中を走ったので、さすがにこのときばかりは眠気が吹き飛んだ。

6時01分に出るとなんだかんだ言いながら定刻通りに走っている。でも、まだこの時点では辺りが暗かったのでカメラもgoproも何も撮影しなかった。goproの撮影を始めたのが7時過ぎの京都を出るところから、カメラはもっと後、9時半頃の浜名湖通過から撮り始めている。それより何よりそこまで寝たり起きたりで寝てるほうが多かったかもしれないです(記憶が薄い)。あ、goproは今回の旅より11になりました。

乗客は停車駅ごとに増えていく。新神戸で立ち客が出るもまだデッキだけで通路にまでは及んでいない。新大阪では大勢の入れ替わりがあった。車内の電光掲示板や放送で新大阪-三河安城間で速度を抑えて運行する旨を伝えている。今のところ、東京へは30分ほどの遅れとなっているけど、着いてみなければ分からない。行程はどの程度の修正で済むのだろうか?

新大阪を出て、山崎で京都に入った途端に一面の銀世界。積雪は数センチくらいだろうか。走行中は分からないけど、降っているようにも見える。それでも京都までは定刻に到着した。それは動画に映る時計から分かる。ここでついに立ち客が通路にも広がってきた。

鴨川

で、京都を出るや鴨川はこのとおり。京都以降は動画が頼りです。

瀬田川

音羽山トンネルを抜けると琵琶湖から流れ出る瀬田川を渡る。瀬田川は宇治川、淀川と名前を変えながら大阪湾へと注ぐ。そういえば、いつものガンガン飛ばしている感はない。

近江平野

近江平野は心なしか雪が深くなっているような気がする。雪が窓に付着する。

伊吹山が見えない

7時半頃、米原を通過する。久しぶりの伊吹山と思ったら、周囲の山は何も見えない。当然ですね。

関ヶ原

関ヶ原トンネルを抜けて関ヶ原に出る。無論、真っ白。速度も滋賀県を走っているときと比べるとゆっくりめだ。これから長野に行くんですがね、これでは新鮮味が薄れてしまうじゃないか。

揖斐川

揖斐川、長良川と渡る。写真は揖斐川。

岐阜羽島駅で信号待ち

速度はさらに遅くなり、7時45分頃、近くの岐阜羽島の上りの通過線に停まった。先発列車がこの雪で床下に付着した雪を取り除く作業を名古屋で行っており、運転間隔を空けるための停車だ。4分近く停まって動き出した。ホームの右に停車していたのは「ひかり636号」だった。駅を出ると名鉄羽島線の赤い電車がチラッと見えた。さらに行くと並走する名神高速は通行止めになっている。

濃尾平野

濃尾平野も銀世界。名古屋で本来接続する長野行きの特急「しなの3号」には接続しないとのお詫びのアナウンスが流れる。

清州川

東海道本線と合流すると清州城が見えてくる。いつも見るこの風景も雪が加わるといっそうきれいだ。

名古屋の手前で信号待ち

と、川を渡った辺りで停車する。その横を名古屋方面への列車が追い抜いていく。この列車もダイヤ通りなのかどうか分からない。2分ほどで動き出す。このあと、東海事業交通城北線も並走する。

名古屋の手前で信号待ち

名古屋の手前でまた信号待ち。理由は同じだ。これは1分ほどで動き出した。庄内川を渡ってすぐのところでも10分ほど停車。動き出すと名鉄犬山線が現れた。と思ったらまた7分停まる。ホント、名古屋が遠い。

名古屋には46分遅れで到着。ということは8時32分着ということだ。ここでも大勢の乗客が入れ替わった。名古屋では9分停まって8時41頃発車する。

矢作川

名古屋を出るとみるみる雪が減っていき、屋根や田んぼや道端くらいにしか残っていない程度になっている。間もなく三河安城を通過。これで徐行区間は終わった。矢作川を渡る。

豊橋平野で信号待ち

快調に走るのかと思ったら、今度は豊橋平野のど真ん中で停車する。雪なんてほとんどないのに。5分停まり、動き出したと思ったら豊川放水路を渡ったところでまた1分ほどで停まって、さらに5分停車する。

豊川

豊川を渡ると雪はなくなったものの、豊橋の手前でまた5分ほど停車。回復運転を期待していたけど、遅れはさらに増幅しそう。そして、通過のはずの豊橋に停車。ここでも雪の除去作業で4分停まって、9時23分頃発車する。もう雪は見られない。アナウンスによると豊橋を所定の1時間24分遅れで出たとのことで、東京には10時39分前後の到着だという。

浜名湖

9時半頃、左手に浜名湖が広がる。この辺りから急に晴れてきた。

浜松駅

9時32分頃、浜松通過。ホームの状況が分かるのは京都以来だ。自由席のりばを中心にホームには大勢の人が列車を待っている。

天竜川

天竜川を渡る。

茶畑

菊川の茶畑。

大井川と富士山

大井川、安倍川を渡って9時48分頃、静岡を通過する。この画像は大井川だけど右端に富士山が小さく見える。静岡のホームでも浜松と同じように大勢の人が待っていた。静岡の人にとってはこんなに天気がいいのに何で待たされなければならないのかと思っていることだろう。

保線車両と富士山

保線車両の向こうに富士山。

富士川と富士山

連続する長いトンネルを抜けると富士川の向こうに富士山がそびえる。私たちを含め、周りのいたるところからカメラのシャッター音が鳴り響く。

新富士駅と富士山

新富士通過。

富士山

富士山単体。5枚連続で富士山ですみません。以前から書いてきたけど、私は富士山とはとんと相性が悪い。晴れていても霞んでいたり、そもそも天候が悪かったり、夜に走ったりとまともに見られたことがない。それがこんなにきれいに見られて、かつ写真に納めることがことができたのは初めてなものでつい。今回の旅は出だしでつまづいたけど、何かいいことがあるかもしれない。運を使い果たした?

新丹那トンネルを抜けて10時04分に熱海を通過する。まだ静岡ながらここまで来ると関東に来たなと実感する。でも、熱海を出てすぐのトンネルを2つ通ると神奈川県に入る。ただ、この辺はトンネルばかりで退屈だ。

酒匂川

早川を渡り、小田原を通過して、酒匂川(さかわがわ)を渡る。小田原城は右側なので残念ながら見られなかった。

相模川

小田原からのトンネル群を抜けて平塚の街に出る。そして、相模川を渡る。渡り終えると相模線が北へ延びていた。

徐々に周りは住宅だらけになる。そんな中を在来線と同じ目線で走る東海道新幹線は面白い。そうして10時21分頃、新横浜着。1時間25分の遅延だ。目の前には横浜線が見えている。ここでけっこう降りていった。

多摩川

新横浜を出ると巨大なビルが林立して空を圧しているかのようだ。少し走って多摩川を渡り、ついに東京に入る。

サンライズの寝床

新宿湘南ラインを跨ぎ、山手線がやってきて品川着。品川ではさらに降りて空席が目立つようになる。いよいよラストスパート。品川を出たところにある田町車両センターにはサンライズの14両編成が留置されているのが見る。。

常磐線と並走

並走する常磐線とデッドヒートを繰り広げる。距離が短すぎるので仕方ないですね。で、また信号待ちで常磐線に置いて行かれる。ちょうど真横は浜松町だった。数秒で動き出す。

東京駅駅名標

10時41分、定刻より1時間26分遅れで東京に着く。岡山から4時間25分、高松から6時間06分かかった。もう予定はズタズタ。とりあえず新幹線乗り換え改札へ行くとしよう。

今回はこんなところで。