どこへ行こうか 関東編2

2024年3月31日

今回は群馬県。

群馬といえば温泉のイメージが強い。だから、行きたいと思うのは温泉が多い。それは後で触れるとして観光地から見てみよう。

鉄道好きとしては碓氷峠鉄道文化むらは外せないだろう。かつて信越本線の横川と軽井沢の間に66.7パーミルという急勾配が存在した。1997年(平成9年)10月に北陸新幹線が開業するに際して同区間が廃止となり、横川駅に隣接する場所にその歴史を伝えるために生まれたのがこのテーマパークだ。当時走っていた車両が30両ほど展示されていて、中には自分で運転できるものもある。私がこの区間を最後に乗ったのは廃止の3年前の「欲張り信州」のときだからかれこれ28年も前の話である。駅前には有名な駅弁・峠の釜めしの直営店もあるから一緒に味わいたい。

そして、それに関連して廃線ウォーク。これは横川-軽井沢間(上下各1コース)、もしくは横川-熊ノ平間(下りのみ1コース)の今は鉄道が走っていないところをガイド付きで歩くものだ。トンネルを抜けたり、レンガ橋を渡ったり、半日以上かけて踏破する。

鉄道だけでは何なので…横川へ行く前に手前の松井田で降りて妙義神社へお参りするのもいいだろう。妙義山麓にあり、装飾が美しい。近くに磯部温泉や妙義温泉があり、妙義山に登るか登らないかは別にして温泉には浸かりたい。

また、廃線ウォークの行き着く先は軽井沢なので、軽井沢銀座はぜひ練り歩きたい。私は高校の修学旅行で訪れたことがある。新幹線開業前まで営業していた旧軽井沢駅舎があり、現在はしなの鉄道の手によってリニューアルされている。西洋風の可愛らしい駅舎は必見だ。

もし、廃線ウォークに参加したなら軽井沢に着くのは夕方だから軽井沢に泊まることになるだろう。もっとも、軽井沢は長野県なのだが。

さて、高崎近辺はどうだろう。まずは世界遺産の富岡製糸場だろう。上信電鉄の上信富岡が最寄りで歩いて15分で行ける。高崎からでも約1時間だ。明治政府の推進した殖産興業の礎である史跡は見る価値があるだろう。そして、高崎といえば、だるまが有名なので少林山達磨寺の大小様々なだるまも見てみたい。合わせて高崎白衣大観音も見ておきたい。神奈川県の大船駅前にある大船観音の25メートルを上回る42メートルの高さを誇る。

東のほうだと桐生の街並みは散策してみたいと思う。上毛電鉄の大胡(おおご)が最寄りの赤城南面千本桜やぐんまフラワーパーク、東武伊勢崎線の館林から行けるつつじが岡公園などは春に楽しめそう。花に関してはこれら以外にも菖蒲やアジサイ、ヒマワリなど季節の花を楽しめる公園が点在しているので、どの季節に訪れてもよさそうだ。太田市にある世良田東照宮や大光院もお参りしたい。

ここから温泉です。上越線の渋川から分岐する吾妻線には有名な温泉地があちこちにある。伊香保温泉、万座温泉、四万温泉、草津温泉などなど。万座温泉へ行けば、浅間山の噴火で一帯が溶岩で埋め尽くされた鬼押出し園、四万温泉だと奥四万湖、草津ならちょっと前の政権交代のときに造る造らないと議論になった八ッ場ダムもあり、観光とセットで楽しめる。伊香保にいたってはそれ自体観光地のようなものだ。

あと、これらのエリアからは外れるけど、よく知られるところでは法師温泉や水上温泉がある。

こういった山間部へ分け入れば、他にも尾瀬や吹割の滝といった観光地があり、大変魅力的なのだが、アクセスが厳しい。行けないことはないけど、バスで片道1時間半、2時間もかかり、さすがに遠すぎる。

グルメはというと、冬に食べると温まりそうな群馬のソウルフード・おっきりこみ、讃岐、稲庭と並んで三大うどんと言われる水沢うどん、これも横手、富士宮と合わせて三大焼きそばであり、太麺に濃いソースを絡めた太田焼きそば、あと最近では高崎パスタも有名だ。上州牛、鳥めしといった肉料理も捨てがたい。全国の約9割をの芋を生産しているこんにゃく、伊香保温泉へ行ったら食したい湯の花まんじゅう、まんじゅうに味噌だれのかかった焼まんじゅうなど飾り気のない素朴な感じがいい。

地酒に目を向けると、利根川を有し、周囲に高い山がいくつも聳えているので、その雪解け水も豊富にある。だから、多くの酒蔵がある。どれがいいかは飲んでいないので分からない。

群馬県と埼玉県を取り上げるつもりが群馬県だけになってしまった。広いですからね。今回はこんなところで。