四国みぎした旅 その22(後免~大歩危)
これから先、1時間もすれば暗くなるのでどこまで撮影できるか。できてもかなりピンポイントになりそう。

16時38分、阿波池田に向けて発車する。

右はごめん・なはり線。

高架橋が離れていく。

後免の街を抜ける。並走しているのは午前中、阿南付近で見かけた国道195号。こうして見ると国道に見えない。列車はこれから正面に見える四国山地を越えていく。

最初の駅は土佐長岡。棒線駅だ。

席はほとんど埋まっている。だから、先頭右側に立つことにした。

続く山田西町も棒線駅だ。

山田西町を発車して1分。え?もう次の駅?

16時46分、土佐山田着。ここで車掌が降りてワンマン運転になるため?に7分停車する。7分も停車するけど、列車交換がないので駅舎寄りの1番線に入っている。

土佐山田を出ると車内は一気にガラガラになった。

そして、どんどん勾配を登っていく。これから四国山地に挑む。

高知平野が遠ざかっていく。

右側の車窓。写真では見えないけど、この下には物部川が流れている。間もなくトンネルに入る。

沈みゆく太陽。

この辺の標高は300メートルくらい。

17時頃、スイッチバックの新改を通過する。今や同じ土讃線の坪尻以上に秘境感の強いこの駅は気になる存在なのだが、残念ながら停まらない。

列車はさらに上っていく。谷が深い。

ごめん・なはり線で見たのとは別の吉野川水系の穴内川。

17時08分、繁藤に着いた。標高347メートルでJR四国の駅で一番高いところにある。ここで4分停車する。

そこへ特急「南風15号」高知行きがやって来た。黄色いアンパンマン列車だ。繫藤は相対1、島式1の2面3線の構造になっている。

次は角茂谷(かくもだに)。棒線駅で、駅前を県道266号が並走している。ただ、日が暮れてこんな感じで車内の照明が映り込んでしまうので、撮影はレンズを窓に密着させないとできなくなってきた。というより、撮影はもう無理でしょう。

土佐北川は穴内川を渡る鉄橋上にホームがあるユニークな駅だ。これだってカメラを斜めにして橋梁上にホームがある様子を撮りたかったのだが、外と写り込んだ車内がごっちゃになった写真になるのが目に見えるのでやめにした。

もともとここに駅はなかったのだが、1986(昭和61)年の路線のルート変更でこうなった。

特急停車駅でもある大杉。上の穴内川もそうだけど、走行中に撮ると窓に密着させてもこんなです。日も暮れたし、山の中だし、こればかりは仕方がない。

土佐北川で1人、大杉で4人降りて、車内は私を含めて7人になった。まるで終電のようだ。

土佐穴内で1人、豊永では外国人の乗客2人が降りていく。見えないけど、沿線の川も穴内川から吉野川に変わっていく。

土佐岩原で4分停車。その間に特急「南風17号」と交換する。高知県とはお別れで、このあとの周志(しゅうし)トンネルで徳島県に入る。

17時55分、大歩危に着いた。今回はこんなところで。







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