仏生山へ行ってきた その14
ところで、私は何の切符で仏生山を訪れているか覚えてらっしゃいますでしょうか?
そう、このうちわ型切符の「ことでんおんせん乗車入浴券」でしたね。
今は14時。何をしに来たのか忘れるほど時間が経っている。高松築港に着いたのが7時頃なので、かれこれ7時間も仏生山にいることになる。お成り街道で行ったり来たりしたし、脇道に入ったりしたからここでかなり時間がかかっている。あと、昼食の1時間も大きかった。予定では遅くともお昼に食事を済ませて法然寺から温泉を目指すつもりだったのだけど、どの口が言う?結果になってしまった。
大変遅くなったけど、仏生山観光をし、その後はこの切符で温泉に浸かって汗を流すというのが今回の旅の流れなので、温泉に入らず帰るというのはあり得ない。この切符の本領が発揮されるのはむしろこれからだ。入らずに帰るのなら普通の切符で事足りる。
これが仏生山温泉。温泉というよりはアトリエのような佇まい。14時という中途半端な時間帯なので、車もそれほど停まっていない。
受付を済ませると、温泉マークのスタンプを「入鋏」してくれる。これが温泉を利用した証になる。
合わせて、ロゴ入りタオルをくれる。
休憩スペース。机に畳と落ち着く空間だ。椅子もあり、外が眺められるよう外側を向いている。座敷は奥にもある。ここに並べられているのは古本や地元で作られたお菓子。手前には仏生山温泉グッズがある。タオルもうちわもここで売られている。右に「50」と書かれた板が立てかけられているところは、古本がずらりと並んでいる通称「50m図書館」だ。誰でも読んでいい。
この右には食事スペースがあり、ちょっとした軽食が楽しめる。
風呂上りに涼しむのによさそうな縁側。
さすがに浴槽の写真はNGなので、説明だけ。ここの温泉は源泉かけ流しで重曹泉だ。お湯はなめらかで、柔らかく、肌を触るとツルツルだ。皮膚の脂肪や分泌物を乳化して洗い流す作用があり、美人の湯とも呼ばれ、女性に人気がある。また、保湿効果も高く、化粧水いらずと言われている。重曹泉は正確にはナトリウムー炭酸水素塩泉というように塩気があり、舐めるとしょっぱい。だから、私は風呂上りにシャワーで洗い流してから出るようにしている。合わせて塩化物泉もあることから保湿成分が含まれるということのようだ。となると、風呂上がりにシャワーを浴びるのはいいのかいけないのか?
さて、私はここへ入る前、車があまり停まっていないと書いた。たしかに車の数は少なかった。でも、中で入浴している人は大勢いた。いわゆる「芋の子を洗う」状態だったのだ。横で話を聞いていると、県外から来ているらしい集団があったので、その人たちが密度を高くしているようだ。列車でも温泉でも空いているほうがいいのだけど、こればかりは仕方がない。
体を洗ったり、湯船に浸かったりして20分くらいで出た。それから飲み物を買って、休憩スペースでくつろぐ。気が付くと1時間近くまったりしていた。この旅も最後だ。こういうのもいいだろう。
とりあえず、一連の仏生山旅はこれにて終了です。なので一応、今回はこんなところで(含みを持たせるなぁ)。
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