26夏旅 その6(備前片上~播州赤穂)

6時39分、備前片上に着く。朝晩に当駅-岡山方面の列車が数往復設定されている。30年ほど前には関西方面と当駅との間を結ぶ列車があり、さらには大垣とを結ぶものまであった。大垣-備前片上となると6府県をまたがることになり、距離はともかく面白い列車があったんだなと思う。

伊里トンネルを抜けて伊里川を渡る。

今度は伊里川の支流の大谷川を渡る。向こうには向山が見える。

朝日が差し込む伊里に着く。

トンネルをいくつか抜けると高いところを走る。右の山は夕立受山(ゆうだちうけやま)。

さらに短いトンネルを3つほど抜けると日生(ひなせ)の街に出るや、そのまま日生の構内に入る。右手には「ひなせ」の刈込で有名な楯越山が見える。

6時49分、日生に着く。ここで福山行き普通列車と交換する。この列車は播州赤穂始発なので3県にまたがって運行されている。日生は相対ホーム1、島式ホーム1の2面3線を有する駅で、駅舎は地下道を通って海側にある。

かつては小豆島行きのフェリーがあったが、今は休止中。右手に見える楯越山の反対側には海の家や魚市場があり、駅から歩いてそこで焼きカキを食べた。

列車が動き出してホームの端に来ると海が見える。赤穂線で唯一瀬戸内海が見られるのがこの日生である。山陽本線より海側を走っていながらここでしか海が見られないというのが残念ではある。日生湾の向こう、正面に見えているのは鹿久居島(かくいじま)。

石谷川。

後光が差すかのような光景だが、山の名前が分からない。

その分からない山の縁にあるのが寒河(そうご)。相対ホーム1つの棒線駅だ。数人乗ってくる。赤穂線は棒線駅が多く、難読駅名も多い。

日生を出てから山間を縫って走った後、福浦峠で兵庫県に入って久しぶりに田んぼに出る。



兵庫県最初の駅・備前福河に着く。元は島式ホームの1面2線だったけど、今は片方のレールは撤去して、駅舎との構内踏切をアスファルト舗装されている。これは列車交換のためではなく、貨物の機関車の機回し用だった。だから、待合室はこちら側を向いている。と、もう1本側線があった。ひっそりとした場所にあり、駅舎も待合室もたいへん雰囲気がある。
ところで、県境のトンネルを越えて兵庫県に入ったのに着いたのは「備前」福河である。1955(昭和30)年の開業時は合併により誕生した日生町の駅だった。が、この地区は昔から関西圏との結びつきが強く、地元住民の要望で1963(昭和38)9月に兵庫県に編入された。ただ、駅は備前国にあるから駅名はそのままで変更されることはなかった。

駅名標のラインカラーがJR西日本標準の色になっているのもそのためなのだろう。

駅の南側は田んぼと山。

駅を出て少し行ったところにある鳥打峠のトンネルで備前国から播磨国に入る。これは鳥打峠池。

峠を越えて、太陽光発電のパネルを嘆かわしく見ていると突然引き込み線が現れる。これは近くに三菱電機赤穂工場の専用線だ。

その専用線が目の前にある天和に着く。駅前の道路は国道250号だ。天和はもともとは明治の初期に誕生した鷆和村(てんわむら)から取ったものだが、鷆の字が難しいので、駅名は天和としている。ちなみに駅前の交差点は鷆和駅前交差点である。

天和から専用線を見る。

草木が鬱蒼として分かりづらいけど、工場へと分岐していくレールが見える。こうして見ると、この専用線は天和駅構内のように思うけど、実際は天和から1.5キロほど東寄りの西浜駅の扱いになる。西浜とは赤穂線唯一の貨物駅である。

三菱のマークが入った工場が見える。

大津川の河口とその先の赤穂港。

これは西浜駅の一部。駅はこの写真の少し天和寄りにあり、かつては住友大阪セメント赤穂工場付近に側線が多数あった。今では住友大阪セメント線は廃止、三菱電機で不定期に運行がある程度なので、草が生え放題になっている。

赤穂の街に入る。

7時04分、播州赤穂に着く。

忠臣蔵のふるさとは分かるけど、アース製薬発祥の地でもあるんですね。ここで乗り換える。
今回はこんなところで。






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