令和6年大相撲九州場所 新番付

すみません、28日の月曜日はお休みでした。これで6月5日から続いていた連続投稿は145日でストップしてしまいました。ちょっと前までは3日分くらいリードを保っていたのですが、煽られて?だんだん追い付かれて?とうとうストックがなくなってしまってこの有様です。毎日2記事くらい書ければ1週間で7つリードできるわけですが、平日は厳しいです。1記事書くのがやっと。それも毎日書ければいいですが、書けない日もあります。そりゃ、追い付かれるわ。言い訳はこのへんにして、今日の本題に移ります。

11月10日から始まる大相撲九州場所の新番付が発表された。

話題の中心はやはり新大関の大の里だろう。初場所新入幕で九州場所での大関昇進は昭和の大横綱大鵬より1場所早い。あとは数場所で横綱になってくれればいいなと思っている。ドングリの仲間にならないでほしい。先輩大関の豊昇龍も琴櫻も早くも大関に居座りそうな感じだから、置き去りにして上を目指してほしい。あの基本に忠実な相撲と恵まれた体格を活かせば横綱もそう遠くないと思いたいけど、なんせ照ノ富士の前後に大関になった力士はことごとく期待を裏切ってきたから横綱になるまでは何とも言えない。

では、横綱から。照ノ富士は秋巡業に帯同はしたものの、土俵入りのみの出場に留まり、不安を残す。疲れが溜まっただけなのではないのか?相撲を取らないのなら部屋に残って四股やてっぽうなど基本に立ち返りつつリハビリに励んだほうがよかったのではないか。土俵入りを見たいファンのため、責任感からなのだろうけど、本場所で勝てなければ本末転倒だ。見切り発車で出場して序盤に早々に休場ではまたかと興ざめしてしまう。

他の大関。と、あえて書く。大の里が数場所後にそう呼ばれないことを祈るが、琴櫻、豊昇龍ともに8勝とはやる気を疑われるレベルだ。昨今の大関の傾向ではあるけど、ひどすぎる。持ち味などほとんど発揮できていない。先場所から大関もドングリの一員だと書いているけど、そうであれば負けても取りこぼしにはならない。情けないけど、そう思うしかない。

関脇は東・霧島、西・大栄翔となった。先場所は4人いたけど、大の里が大関へ上がり、貴景勝が引退、阿炎は負け越して小結だった大栄翔が戻ってきたという具合。私が期待しているのは霧島だ。先場所は霧島本来の相撲を取って優勝次点。左四つからの鋭い攻めは大関復帰に期待を持たせてくれる。先場所のような相撲をあと2場所続ければ間違いなく大関だろう。大栄翔は押し相撲の宿命か、波があって連続2桁がない。勝ち越すことはできても10勝というのが遠い。これでは大関は厳しそう。

小結は東・若元春、西・正代となった。若元春は5月に痛めた足がよくなったのか、11勝で3場所ぶりの三役復帰。左のおっつけが強烈でそこから左を差しての攻めが光る。体勢も低く、それでいて前に落ちない。地に足が着いている。正代は去年の5月以来の三役。あの頃はまだ大関から落ちた時期で上位にいたけど、近頃は平幕2桁あたりまで落ちていたところへ連続10勝で小結まで戻ってきた。差し身のよさがあるのだからもう少しどん欲になれば勝ち星も伸びるのに淡白だからちょっと残念。でも、それが正代らしくもある。

平幕上位は面白い顔ぶれが並ぶ。東筆頭・王鵬は自己最高位。先場所は時折り厳しい攻めが見られた。あれが常に出せればもっと上を目指せる。西筆頭・平戸海は先々場所は新小結で10勝したのに据え置かれながらも先場所は7勝と負け越しはしたけど踏ん張った。終盤に4連敗したのが痛かった。東2枚目・若隆景はついに三役復帰できる地位まで戻ってきた。怪我をする前の状態にだいぶ戻ってきた。上位は慣れているからいつもの相撲は取れるだろう。期待が膨らむ。西3枚目の熱海富士は3場所連続7勝とここが踏ん張りどころだろう。まずは勝ち越しを目指して一つでも番付を上げたい。詰めが甘い相撲が散見されるので、そこを改善すれば星は上乗せできる。東西の4枚目、美ノ海と欧勝馬はともに自己最高位。美ノ海は前へ出る相撲、下がらない相撲がだんだん通用してきて上がってきた。欧勝馬は対照的に攻めておいての引き技が目立つ。こちらは逆にもっと攻めてほしい。こういう相撲で勝ってもあとあとのためにならない。

中位は西6枚目の錦木か。新小結だったのが春でそこから3場所連続2桁敗で13枚目まで落ちた。でも、先場所は重い腰からの攻めで11勝してここまで戻った。6枚目なら上位戦もほとんどなく、さらに上がりたいところだ。東西の8枚目の狼雅は自己最高位。大勝もしなければ大負けもしない堅実?な相撲で少しずつ番付を上げてきた。ねっちりした相撲で前へ出る。今場所も手堅く8勝くらいしたいところだ。西は豪ノ山。上位にいてなかなか勝ち越せず、先場所はとうとう10敗を喫してここまで落ちた。負け越しは3場所連続でこのあたりが正念場か。これは熱海富士も同じで、盛り返すことができれば三役も見えてくる。豪ノ山のはず押しはいいものを持っていると思う。だからこそ、上位でいてほしい。西10枚目の宝富士は久しぶりの10勝で少し戻ってきた。最近は平幕2桁の場所が続いていて、今場所も10枚目だからなかなか脱却できないままだけど、長く幕内で取るなら真ん中あたりはキープしておきたい。先場所は左差し、右おっつけがよかった。イメージ的には終盤疲れて負けが込み、勝ち星を伸ばせられなかったり、負け越したりが多いのだが、先場所は最後までスタミナ切れはなかった。

下位は東11枚目の玉鷲。最年長の超ベテランは健在だが、ここ4場所連続7勝でじりじり番付を落としている。しかも、3場所連続で千秋楽での負け越しだ。これはさぞ堪えたことだろう。ときどき前へ落ちる相撲があり、それでいくつか星を落としているのがもったいない。もう一歩が出ないのか?まだまだ玉鷲の相撲は見ていたいから踏ん張ってほしい。

さて、今場所は新入幕が2人と再入幕が3人だった。東16枚目の獅司と東17枚目の朝紅龍で、獅司はウクライナ出身の初の幕内力士だ。新十両インタビューを覚えているけど、日本語がまだたどたどしく初々しかった。朝紅龍は十両東8枚目から一気に幕内へ上がってきた。ギリギリ筆頭くらいの成績なのに上がれたのは運がよかったか?今はこのくらいのことしか書けません。十両時代の相撲を見ていないから。せめて十両くらいからは見たほうがいいと思う。再入幕は東14枚目・千代翔馬、西15枚目・時疾風、西16枚目・尊富士となった。注目はやはり今年の春に新入幕優勝を果たした尊富士だろう。先場所は十両優勝しての幕内復帰だ。尊富士の十両在位は3場所でうち2場所が優勝、1場所は怪我を治している最中の今年の名古屋で途中出場して1勝2敗12休であった。幕内での在位2場所は優勝と全休。つまり、皆勤すれば優勝ということでいかにすごいことか分かる。今場所また優勝争いに絡めば、本当に末恐ろしいことだ。

というわけで、今場所の新番付について書きました。横綱は出ないとみたほうがいいのか?先輩大関が頼りないからといって、新大関・大の里一人に背負わせるのも酷な話。大関がちゃんと職責をまっとうすればいいだけのことで、いつものことだけど、発奮を期待して終わろうと思います。

今回はこんなところで。