雪とローカル鉄道 その32(八幡神社・杉並木・二百地蔵・木曽の大橋)
地元ネタが続いて1週間ぶりの再開です。イベントは後にずらすわけには行かなったので。でも、うどんはずらしてもよかったのでは。では、旅の続きを。
宿に着いた私たちはちょっと休憩をする。すぐ出てもよかったのだけど、あちこち歩いたから少し体を休める。

今晩の宿は夜と翌朝の料理に部屋で飲んだ日本酒以外に写真を1枚も撮っていないので、ほぼ文だけでの説明になることをお許しください。
宿は民宿「いかりや まちだ」でとにかく奥行きが長い。お父さんに案内されるままに付いていくものの、なかなか部屋に到着しない。で、通されたのは2階の一番奥の部屋。そこはさっき通ってきた道を挟んで線路に面している、私たちにとっては絶好のロケーションの部屋であった。予約は私がしたのだけど、宿の構造を知る由もないので希望できるわけもない。
その予約の際にお母さんから「とにかく寒いので防寒対策はしっかりなさって来てください」と言われていた。宿ではお父さんから備え付けのファンヒーターの使い方やお風呂の時間などを教えてもらい、夕食の時間を聞かれた。夕食は18時半ということにした。外出はいつ出て、いつ帰ってきてもいいですよと。外に出るまでの間、ファンヒーターを点けていたけど、なかなか温まらなかった。
そういうわけで、15時過ぎに宿を出た。今度は駅のほうへ向かう。駅までの間、またいろいろと撮影をしていく。案外タブっていないもので、新たな発見もあり、またしても何枚も撮った。でも、キリがないので、次の目的地まで飛びます。本当はすべての写真を掲載したいくらいなのですが。

到着したときに撮った写真とはまた違った表情を見せる。光線の具合がそう見せるのか?

で、奈良井駅まで戻ってきた。正面の道を行くと奈良井駅。それとは別に緩やかな坂道が分岐している。画像左手の坂がそう。これが中山道。

これからここに書いてある二百地蔵と杉並木を見ようと思う。ただ、こういう坂なので、転倒だけは気を付けます。

その前に八幡宮に寄ってみる。長い石段。

手水舎。

鎮神社の朱塗りに対して赤い鳥居だ。

拝殿兼本殿。これって鎮神社と同じですね。
八幡神社は奈良井宿の下町にあり、氏神として鎮座している。この神社も鎮神社同様、奈良井義高が天正年間に応神天皇が神格化された誉田別尊(ほんだわけのみこと)の分霊を勧請したのがはじまりという。また、義高の館から見ると北東に位置し、鬼門鎮護の神社となっている。そういえば、我が高松の氏神様である石清尾八幡宮の祭神も応神天皇だった。恥ずかしながら八幡さまの祭神がそうであることを初めて知った由。
ここへ来て思ったのが、奈良井宿の南端に鎮神社があり、北の端には八幡神社が置かれているのはなぜだろうということだ。これは奈良井宿の両方の入り口に神様を配することで宿場町を守護してもらおうという意図があるのではないかと考えるのだが、いかに?知っている方がいらしたら教えてください。

拝殿の軒に掲げられている画。

拝殿の手前脇にある舞屋。

八幡神社から一旦下りて駅のほうを見ると観光を終えた大勢の人が列車が来るのを待っている。
そこへ列車がやってきた。
特急は通過する。時刻は16時前、私たちが撮影している横を小学生が下校している。滅多に見られないシチュエーションだ。
実はここまで下りる必要はなかった。八幡宮への石段の写真を見ると二百地蔵と杉並木と書かれた案内板があった。そこから右に入ると杉並木が始まるのだ。そこへは戻らずに、この撮影地から坂を上って逆から行こうと考えた。

道はつづら折りになっていて、そこから見た中央本線がこれ。一段と高くなっている。

ヘアピンカーブにはこんな石碑が立っている。観世岩?

さらに上る。西陽がまぶしい。

少し行くと杉並木の案内板があったので、案内されるままに足を踏み入れる。けっこうな坂だ。

たくさんの石碑が現れる。

そこには二百地蔵の案内柱。

二百地蔵。千手観音、如意輪観音など観音様が二百体近くが祀られている。これは明治に入って国道や鉄道を開発するにあたって、奈良井宿周辺からここへ集められたものだ。

杉並木。この今歩いている道こそ中山道だ。江戸時代の人たちはこの道を歩いたんだと思うと感慨深い。まるで疑似体験しているようでもある。このまま行くと先述した案内板のところに戻る。人の賑わいからちょっと離れたところにあるこれらの史蹟は、落ち着いて見るのにはいいだろう。こちらまで来る人があまりいないのもありがたい。
5つのお寺はどこも参らなかったが、それ以外はこれで一通り見終わったつもりだったのだが、ひとつ思い出した。
「あ、忘れとった」
もう16時を回っている。多少日が長くなったとはいえ、まだ2月であり、周囲を山に囲まれた木曽路である。平地と比べると日が沈むのも早いだろう。

幸い、宿を通り越えることはなかったけど、忘れていたのはここ。木曽の大橋だ。

きれいな木組みの橋で錦帯橋を思わせる。

奈良井川の流れは穏やかだ。

これは水辺のふるさとふれあい公園。芝生広場なのだけど、冬なのでこの通り、雪に覆われ、池は凍っている。写真には撮っていないけど、後ろを向けば道の駅「奈良井宿 木曽の大橋」があるのだが、建物だけで中は何もない。閉館しているのか、冬季休業なだけなのか分からない。
今回はこんなところで。







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