岩田神社 その3

2022年5月29日

はじめに潜った鳥居が一の鳥居なら注連柱は二の鳥居でいいのだろうと思う。その続きから。

巌玉神社

巌玉神社。多分、「いわたま」と読むと思う。明治維新以降に国のために命をささげた地元の人の英霊を祀っている。戦地へ赴いた人たちということなのだろう。

神馬殿

神馬殿。中に木製の神馬が祀られていた。

神馬

その隣には銅製の神馬が鎮座している。幟はアニメ「鬼滅の刃」の登場人物が着ている服の柄だ。アニメに登場する鬼は藤の花が苦手なことから、藤で有名なこの神社を訪れるファンが増えているという。すぐ近くの地名が鬼無であることも関係しているようだ。

鬼滅の神社縁起

社務所に貼ってあった「鬼滅の神社 縁起」多少こじつけの気味はあるが、それで訪れる人が増えるのならいいだろう。それにアニメキャラクターで溢れていたら興醒めするところだけど、幟程度なら分かる人には分かるし、分からない人には分からないから問題はないと思う。

七福神社

七福神社。七福神を祀るだけあっていろいろなご利益があるようだ。

岩田神社拝殿

拝殿。末社や手水舎の屋根は銅葺きだが、拝殿は瓦葺きで重厚感がある。

縁起によると、浄願寺山、かつての射打山の山頂に射打神が祀られていた。それが麓に遷されて射田神として寛平4年(892年)に創祀された。その後、保元元年(1156年)に崇徳天皇の従者として讃岐に来た唐渡信宗が天皇崩御ののちに移住し、治承2年(1178年)にこの地に遷座して鶴市、郷東、飯田、檀氏の4村の産土神(うぶすなしん)となったとある。

鎌倉時代に入り、幕府に忠誠を誓う意味で弓矢八幡と言われる八幡三神(応神天皇、仲哀天皇、神功皇后)を勧請し、これを主祭神とし、従来からの射田神を相殿神(あいどのしん)として祀られている。その際に三神のうちの神功皇后が子孫繁栄、子育ての神であったことから胎児を保護する岩田帯にちなんで岩田神社としたという。ちなみに主祭神である八幡三神は石清尾八幡宮と同じである。

岩田神社扁額

扁額。平成元年とはけっこう新しい。

扁額?

なぜか鏡が架けられている。元からあるのか、後に鏡に付け替えられたのか。でも、額の文字を見ると昭和9年とあるから、はじめから鏡なのかもしれない。

神輿殿

拝殿に向かって右には神輿殿がある。お祭りのときはここから神輿が出る。

社務所へ通じる橋?

左側は社務所へ通じる橋?

武内神社

拝殿と神輿殿の間にある武内神社。光線の状態がよくないので、影多くなった。左の灯篭には「讃岐宮合祀、武内貞子命」と書かれてある。讃岐宮とは善通寺にある香川懸護国神社だが、武内貞子というのが分からない。

岩田神社本殿

ここから裏へ回ることができる。拝殿から階段状になっており、一番高いところに本殿が見える。本殿は銅葺きになっている。写真は武内神社から撮ったもの。

岩田神社本殿

逆サイドに回れるので、そちら側からも一枚。石垣が2段、3段になっている上に本殿が鎮座している。

イスノキ

ここには高松市の名木であるイスノキが植わっている。

社務所への橋?

先ほどの拝殿と社務所を結ぶ橋。こちらのほうが全景が撮れた。でも、ちょっと逆光気味。

岩田神社社務所

拝殿に戻って社務所。お守り、御札などが売られていて、来訪者の応対に当たっていた宮司はこの神社だけではなく、地域の解説もしていた。

御朱印

御朱印もある。

周辺の神社の御朱印も扱っているようだ。

ハナミズキ

これから見ごろを迎えるハナミズキ。

椿

季節的にほぼ終わっているけど、わずかに数輪残っている椿。

モミジ

秋にはきれいに色づきそうなモミジ。

今の時期に限らず、どの季節に訪れても楽しめそうな岩田神社でした。