むろととうずしお その1(特急うずしお1号)

今回からのシリーズは1月18、19日に行った旅です。今度のダイヤ改正で廃止される特急「むろと」と岡山直通の特急「うずしお」の追悼旅です。楠君との2人旅です。

1月に入ってこの話を楠君にするとぜひやろうと言う。と言った1週間も経たないうちに「この週末にやる?」とメールが来た。それが16日の木曜日。それで急遽、宿と指定券を取ることにした。それでもなんとか17日にはすべて揃えることができて決行することにした。で、楠君には申し訳ないけど、17日にのうちに来てもらうことにした。宿に関してはそのときに触れます。

「むろと」は徳島-牟岐間の特急列車で、最盛期には3往復あったのだけど、だんだん減っていき、2019(平成31)年に1往復になって現在に至っている。下りは夜、上りは朝の運行なので、今回は朝乗ることにした。でも、1月のことなので、上りは発車するとき(阿波海南6時43分発、牟岐から特急になって6時58分発)でもまだ薄暗いだろう。でも、あまり廃止の日に近づけると同じような目的の客が増えていくと思うので、このくらいの時期でいいかなとちょっぴり妥協する。下りだと終始真っ暗な中を走行するのでこれくらい妥協するのは構わない。それに久しぶりの牟岐線でもあるから明るい時間に通りたい。なので、今日はその日のうちに牟岐ないし阿波海南まで行ってしまえばいいので、午後からのスタートでもいい。

一方の岡山直通の「うずしお」は昭和63(1988)年に急行「阿波」の格上げで誕生した特急「うずしお」のうちの1往復を岡山直通便とした。それがのちに2往復となって現在に至っている。それが今回の改正で、2往復とも廃止となって、高松-徳島間のみの運行となる。

今回の「むろと」と岡山「うずしお」は徳島でわずか3分の接続ながら乗り継げる。これがこの旅の決行を決定づけた。もしこれが「うずしお」が先発していれば、初日に「うずしお」、翌日に「むろと」と行ったり来たりどころではない不細工な行程になっていたわけで、とても実行しようという気になれなかっただろう。

という経緯を経て、今回の旅を始めるわけだけど、せっかくだからと朝から出ることにした。だから、楠君には宵から来てもらった。

うずしおとしまんと

スタートは6時08分発の特急「うずしお1号」だ。いくら朝から出るといっても早すぎだろうと思われるかもしれないけど、185系気動車による「うずしお」も今度の改正で消える。1988(昭和63)年の瀬戸大橋線開通時に急行「阿波」から格上げされて登場以来、ずっと使用されてきたが、徐々に数を減らしていき、とうとう今回引退となった。ちなみにこの改正で185系特急が残るのは徳島線の「剣山」のみとなる。隣は2700系の特急「しまんと1号」中村行き。

ゆうゆうアンパンマンカー

2号車には「ゆうゆうアンパンマンカー」が連結されていて、ドアも開いているけど、利用できない。それはそうだろう。

方向幕

この方向幕も見納めとなる。

ヘッドマーク

ヘッドマーク。交換式なのもこれが最後。今のヘッドマークや側面表示はLEDできれいになったけど、写真に撮ると何も写っていない、何を書いているのか分からないときがあるので手間がかかってもこういう昔ながらの幕式、交換式のほうが撮影する側からすると嬉しい。

車内の様子

車内の様子。始発の特急なので乗客はまばら。

座席

座席は新製時から採用されているフリーストップリクライニングシート。

車内の案内表示

1号車は前半分が指定席、後ろ半分が自由席となっている。

エアコン

バスのエアコンで使われているものを流用している。

クーラーと網棚

エアコンと網棚。

「うずしお1号」は快速「マリンライナー6号」と同時発車なので、しばらく並走が見られる。これがその動画。この「うずしお」と「マリンライナー」の同時発車は日中毎時10分にだいたい見られる光景なので、ぜひ体験してみてください。You Tubeでは「きしゃゆらどうが」の名前でショート動画を中心に投稿していますので、ぜひチャンネル登録お願いします。

前面展望

ずっと暗い中を走ってきて、約半分ほどの距離である三本松あたりでようやく明るくなって写真を撮る。

小さなテーブル

この席には壁に小さなテーブルがある。飲み物は乗せられるけど、奥行きがないので弁当は厳しい。

朝からビール

乗せられるからというわけではないけど、朝からビール。

吉野川

吉野川の端っこ。

鮎喰川

鮎喰川(あくいがわ)。

宮田川と徳島線

宮田川を渡り、徳島線が寄り添ってきて、

眉山と徳島線

眉山が見えてくると徳島も近い。

単線並列区間

佐古からのひと駅間は高徳線と徳島線の単線並列区間。

徳島着

7時29分、徳島に着いた。朝日がまぶしい。

キハ40系

たまたまだと思うけど、キハ40系ばっかり。嬉しいですね。で、奥の国鉄色キハ47はよく見るとともに同じ方向を向いている。たしか、この色は1編成2両だけだったはずだけど、ターンテーブルで向きを変えただけなのか?まさかの2編成目があって今はバラバラなだけなのか?でも、よく見ると右は114号機、左ははっきり読めないけど、1086号機っぽいので、単に同じ向きを向いているだけなのだろう。国鉄色になっているのはここに挙げた114と1086とのことなので、2編成目ではなさそう。

午前中は徳島をいろいろ巡ろうと思う。今回はこんなところで。