雪とローカル鉄道 その7(夜の長野電鉄・長野~信州中野)

乗り込んだ列車は18時20分発の信州中野行き普通列車だ。

長野電鉄は1921(大正10)年に河東(かとう)鉄道によって須坂-信州中野間が開業してスタートする。翌年には信越本線の屋代から須坂までも開業。1925(大正14)年に信州中野-木島間が開業して河東線が全通。それから1926(大正15)年に権堂-須坂間が開業、その年のうちに長野電鉄に社名変更、権堂-須坂間は長野線となる。1927(昭和2)年に信州中野-湯田中間に平穏線(ひらおせん)が開業、間もなく山の内線(のち山ノ内線)と改めて、翌年には権堂-長野間が開業し、長野-湯田中間が全通。戦後、1961(昭和36)年からは国鉄の上野から湯田中行きの直通急行「志賀」が運行されるようになる(1982年廃止)。この体制が長く続いたけど、2002(平成14)年に信州中野-木島間が、さらに10年後の2012(平成24)年に屋代-信州中野間が廃止されて、今では長野線のみの運行となっている。

車内の様子

車内は席が埋まる程度の混み具合。

桐原駅

長野電鉄は長野から善光寺下までは地下を走る。地上に出て2駅目の桐原。ここで長野行きとすれ違う。長野駅では積もっていなかった雪がこれだけ積もっている。

信濃吉田駅

信濃吉田。

朝陽駅

雪がふりしきる朝陽(あさひ)。駅名の銘板がうっすら白い。ここで乗る予定だった特急「ゆけむり」と行き違う。楠君は乗りたかったと残念そうに言う。ちなみにここまでが複線区間だ。

附属中学前駅

附属中学前。上屋の下なのに関係なく雪が積もっている。

村山駅

村山。ここでも上り列車と交換。

日野駅

日野の待合室。

須坂駅

18時45分、須坂着。車両基地があり、かつては屋代線の分岐駅だった。主要駅なので大勢降りていく。

須坂駅

この向こうに車庫がある。

小布施駅

栗が有名な小布施。ここでも長野行きと交換する。ベンチには地元の銘菓の看板になっている。

信州中野駅駅名標

19時10分、信州中野に着く。

長野電鉄3000系

これが乗ってきた3000系。都会の地下鉄を思わせる顔つき。雪を全面に受けている辺りは雪国らしい。この列車は折り返し、長野行きとなる。

次の列車は接続悪く、19時41分の発車だ。今回はこんなところで。