たむらうどん
5月26日の日曜日。この日は大相撲夏場所の千秋楽だ。なのに思い立って徳島へ汽車に乗りに出掛けた。別段、この日でなければならないことがあるわけではなかったのだけど、まぁネタ探しですかね。とはいえ、相撲までには帰宅しておかなければならないので、15時に高松に戻れるよう行程を組んである。
例によって、「四国再発見早トクきっぷ」を使う。2,400円也で四国の普通列車ならいくらでも乗ることができるので、こうして出掛けるときは重宝している。
で、今回のタイトルだけど、讃岐なら綾川町の「田村うどん」が有名だ。でも、屋号はタイトルの通りひらがなだ。しかも、徳島ネタにも関わらず、うどん店の記事だ。というのも、去年の2月に同じように徳島を巡ったときに見つけたうどん屋なのだ。そのときは店の存在を知らずに降り立った鳴門駅周辺を散策していたらたまたま見つけた。食べたかったけど、列車の時間が迫っていたので断念したのだった。リベンジというほどのものでもないけど、たむらうどんを訪れるのは今回の目的の一つだった。
高徳線の始発5時39分発の徳島行きに乗る。普段ならともかく、日曜日の3両編成は明らかに過剰輸送だけど、その分ゆっくりできてよかった。大好きな1500形でスタートするのはいいですね。
7時30分着の池谷で鳴門線に乗り換える。写っている1000形は板野行き普通列車だ。
7時51分発の列車で鳴門へ。写真の車両は乗ってきた1200形。これは去年の2月と同じパターンの乗り継ぎで、5月も末なので高松から既に明るった。池谷で交換した鳴門発徳島行きがキハ40系だったので羨ましく思いつつ8時09分に鳴門に着いた。
鳴門駅。キョーエイが入っているように見えるけどさにあらず。今乗ってきた列車の折り返しには乗らずに1本やり過ごす。その時間を利用してうどんを食べに行く。
駅前に足湯があるのでちょっと休みたいところだけど、9時オープンとなっている。次に乗る列車が9時07分発なので、諦めてうどん一本に絞る。
「たむらうどん」は駅から歩いて5分ほどのところにある。次の列車まで1時間ほどあるので慌てることもない。それにしても、6時からやっているとは…讃岐のうどん屋さんと同じだ。
お店の外観。
店内の様子。朝の8時過ぎだというのに満席に近い。讃岐の朝のうどん屋の光景と同じだ。写真には写っていないけど、左の男性ふたりが立っているところには天ぷらやおにぎりがある。
メニューは基本的なものが並び、しかも良心的な価格なのが嬉しい。麺や出汁のお持ち帰りもできる。
予備知識なしでやって来たので、このメニューを見てかけかしょうゆのどちらかを注文しようと思い、結局しょうゆにした。麺はツヤがあり、太さは普通。喉越しがいいのでいくらでも食べられそう。
で、こんなものがあった。お茶ではなく、かけうどんの出汁が入っている。これは別段珍しいものではない。が、周りの人のほとんどがこのポットに手を伸ばしている。かけの出汁が足りなくなったのか?そんなことはないだろう。
この店の人気メニューは釜玉うどんで、まずは釜玉を楽しんだ後、半分ほど食べたところでこの出汁をかけて残りを食べるのだそうだ。と、息子が小、中学校と通っていたヨットのクラブに鳴門から指導に来てくださっているコーチが教えてくれた。いわゆる「味変」ということか。なんとも斬新な食べ方で、次に行ったときはぜひ試してみたい。
今さらながら無知を恥じなければならないが、これは鳴門うどんというさぬきうどんと同様の郷土料理である。一緒くたにしてはいけない。でも、今のところ、この店しか知らないながら、共通点は多々あると思う。わかめうどんが筆頭にくる辺りはさすが鳴門だと感心する。
この店はぜひ行ってみてください。店舗情報です。
- たむらうどん
- 住所:徳島県鳴門市撫養町小桑島前浜215
- 電話番号:088-686-4026
- 営業時間:6:00~13:30(なくなり次第終了)
- 定休日:火曜日
営業時間は朝の6時はどれも共通しているけど、閉店時間が13時半だったり、14時だったり、はたまた18時だったりと大変まちまちでイマイチ信ぴょう性に欠ける。でも、玉がなくなり次第終了なようなので、早めに行くのがよさそう。
今回はこんなところで。
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