どこへ行こうか 東海編1
静岡県です。横に長いのでいろいろありそうだが、一部の場所以外は例によって通るだけに留まっている。
まずは伊豆半島。それ自体が一大観光地となっているので、ここだけで回るのに数日は要りそうだ。
熱海や伊東で相模湾を眺めると平たい島が見える。初島だ。上の写真では正面に見えている。ここはアウトドアが好きな人にお勧めだ。それに家族連れにもよさそうだ。ちょっとした船旅も楽しめる。私が行くなら魚介類目当てだろう。
伊豆急に乗ってさらに進むと城ケ崎海岸がある。絶壁に架かる門脇つり橋や門脇埼灯台は見ものだ。また、そこから反対の山側に行くと大室山がある。摺鉢をひっくり返したようなお椀型の山で全体が緑に覆われていてきれいだ。阿蘇の米塚を思わせる可愛らしい山容をしている。ロープウェイで気軽に上ることができるのもいい。山頂では火口の周囲をぐるりと回れるように遊歩道がある。
河津ではバスで30分ほどのところにある河津七滝(かわづななだる)もお勧めだ。7つの滝がかたまってあるので、飽きずに楽しめそう。温泉があるから、滝を堪能した後はそのまま泊まってもいい。河津桜まつりがあるのもここ河津だ。ここからさらに北へ行けば、浄蓮の滝があり、もっと北には修善寺がある。この縦のライン・中伊豆の入り口三島には三島大社があり、少し離れるけど、バスで移動すると三島スカイウォークがあり、ここからの富士山の眺めがいいという。また、1日100万トンもの水が湧き出るという柿田川公園もお勧めだ。
下田では伊豆急下田近くに幕府とペリーが日米和親条約を結んだ了仙寺やペリーが歩いたというペリーロードがある。そこから海沿いに行くと竜宮窟がある。崖の上部に大きな穴が開き、空から陽が差すという神秘的な景色が見られる。これは上からも下からも見られる上にその形がハート形をしているので女性に人気がある。そして、伊豆半島の突端、石廊崎。石廊崎灯台や石室神社があり、散策を楽しめる。さらに西側の海岸沿いを行くと、千畳敷、堂ヶ島、黄金﨑と見所が続く。その付け根には沼津港があり、海の幸が存分に楽しめる。
そして、伊豆は温泉が豊富だ。熱海、伊東、下田、伊豆長岡、修善寺、稲取、土肥など半島のあちこちで温泉が湧いている。かように伊豆半島は魅力満載な観光地である。鉄道やバスが縦横に巡らされているのも嬉しい。
つづいて富士山。山梨とかぶるけど、取り上げます。まずは富士宮にある富士山本宮浅間神社。浅間神社の総本宮で、朱塗りの社殿が鮮やかだ。合わせて近くにある静岡県世界遺産センターも立ち寄りたい。いずれも身延線の富士宮と西富士宮の間にあり、距離もよく似ているので両方巡るには都合がいい。富士宮やきそばもぜひ食べたい。そこから北へ上がると白糸の滝があり、逆さ富士やダイヤモンド富士が見られる田貫湖(たぬきこ)がある。ちなみに白糸の滝は高校の修学旅行で見ている。かれこれ35年前の話で、私も歳を取ったもんだと感慨に耽る。裾野市にある水ヶ塚公園、富士サファリパーク、遊園地ぐりんぱはまとめて家族連れで訪れるのがよさそう。
次は静岡エリア。静岡は徳川家康が晩年を過ごした地だけにその遺構が色濃く残り、近くには駿府城址がある。秀吉が築いた天守台とそれを壊して家康がさらに大きい天守台を建てており、その対比が面白い。こういうのは大坂城だけではなかったのかと思った。また、近くには駿河国総社・静岡浅間神社もあり、一緒に訪れたい。
家康つながりでいうと久能山東照宮だろう。ここには家康の墓所がある。日光ほど大きくはないけど、家康の遺言によってここに創建されたのが最初であった。アクセスはバスで久能山下まで行き、そこから歩いて登ったのだが、つづら折りの緩やかな石段が続き、30分はかかった。山肌を登るので、眼下に広がる駿河湾が一望できる。
東照宮から日本平ロープウェイに乗ると日本平に行ける。そこに日本平夢テラスという展望台があって、静岡の四方が一望できる。これは正面奥に富士山が見えるのだが、このときは左側の稜線がわずかに見える程度であった。
富士山とともに世界遺産に指定された三保松原。この日は天気が悪かったので、ご覧の通り。本当はもっと波打ち際まで行って撮るべきだったのだが、富士山が見なられなかったので断念。そもそも富士山より近い対岸の伊豆半島ですら見えかねていたので仕方がない。また今度と思っているが、ちゃんと来るのかどうか。
焼津には焼津おさかなセンターというのがあり、沼津や清水とともに魚介類を楽しめるので、そこだけ行くのもいいかもしれない。
島田・金谷エリアはお茶が有名だ。東海道本線の普通列車に乗っていると茶畑がそこかしこにある。
大井川鐡道はそれ自体が観光地みたいなもので、私も何回か乗りに行っている。左が名物のSL急行、右が近鉄からやって来た元特急車両だ。東海道本線の金谷から出ていて、基本的に大井川に沿って走る。千頭(せんず)までの大井川本線と千頭から井川までの井川線の2路線がある。
大井川と吊橋。大井川にはこういう吊り橋がいくつも架かっていて、テレビでもよく紹介されるが、渡ったことはない。千頭から先の井川線は元は森林鉄道でトロッコ列車が走り、長島ダムの前後はアプト式になっていて、この区間専用の機関車が連結される。アプト式の区間の勾配は90パーミルで、この勾配を克服するために機関車の左右の車輪の間にある歯車とレールとレールの間にラックという櫛形のレール?を噛み合わせる方式を採った。だから、乗っていても傾いているのが分かるほどだ。アプト区間3駅の中間に奥大井湖上という駅があり、長島ダムにある半島の部分に設けられている。ここが若い人に人気がある。ぜひ行ってみてほしい。
大井川鐡道沿線には温泉も多く、寸又峡温泉、接阻峡温泉などがあり、鉄道を利用しつつ、温泉で宿泊というパターンがいいだろう。寸又峡温泉には大間川に架かる夢のつり橋がある。温泉街から歩いて30分ほどのところにあり、宿泊した際には渡りたい。でも、私は寸又峡で泊まったにも関わらず、投宿が遅く、朝が早かったので渡っていない。
浜松エリア。この辺りは歴史が色濃く残る地域だ。静岡最南端の御前崎は少々離れているけど、抑えておきたいところだ。掛川から菊川にかけては訪れたい寺社仏閣が多い。土佐に入る前の山内一豊の居城であった掛川城、室町時代に創建され、10万坪もの境内を持つ可睡齋(かすいさい)、行基が建立したという尊永寺や油山寺といった古刹がある。磐田には菅原道真が祀られている矢奈比売(やなひめ)神社(見付天神)がある。
掛川-新所原間の天竜浜名湖鉄道沿線には遠州森から少し北へ上がると遠江一宮・小國神社があり、金指には井伊直虎が幼少期に出家して修行をした龍潭寺、室町時代に建てられた方広寺、さらに奥に行ったところには竜ヶ岩洞という鍾乳洞もあり、歴史と自然に触れられる。
浜松では一時期家康の居城であった浜松城、それから浜名湖、舘山寺と見所が多い。
ただ、浜名湖は浜松駅からバスで1時間近くかかるのが玉に瑕。でも、行く価値はある。舘山寺ロープウェイに乗ったり、お昼はウナギを食べたい。浜松で泊まったら夜は餃子かな。浜名湖なら舘山寺温泉で泊まるという手もあるから悩むところだ。
グルメは先にも書いたけど、伊豆半島なら魚介類。伊豆に限らず、沼津、焼津、清水と漁港がたくさんあり、それぞれでお店があり、食べることが可能だ。キンメダイ、マグロ、カツオ、しらすなどなど…一人では無理なので、何人かでいろいろ頼んでシェアしたほうがよさそう。あと、富士宮は焼きそば、静岡ならおでん、浜松ではウナギ、餃子とどこも何かあるので、先々で楽しめる。
温泉も上に挙げたエリアごとにあるので、観光で立ち寄ったら、そこの温泉で泊まるというのがいいかもしれない。
と、静岡県を見てきたけど、見るべきものが多すぎて1回の旅では到底回り切れない。伊豆半島は私なら鉄道とバスになるけど、車を借りて回ったほうが効率がいいだろう。それでも3日くらいは必要なのではないか。もっとも、それはどの都道府県に行っても同じことが言えるのではないかと思う。
今回はこんなところで。
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