令和7年大相撲初場所新番付
早いもので、もう令和6年も終わり、月が替われば新年で大相撲も初場所が始まる。こうしてまた歳を取っていく…(涙)。
初めて見に行った本場所の土俵からひと月ちょっともう新番付が発表された。さっそくみていこう。
照ノ富士は出場するのだろうか?今年は優勝2回、あとは全休と途中休場が各2場所という内容。特に秋、九州と2場所連続で全休しているので心配だ。皆勤すれば優勝、そうでなければ休場という、体調がそのまま反映した成績になっている。まぁ見守るしかない。
大関陣は東の琴櫻、もっといえば、西の豊昇龍も含めた2人の綱取りが今場所最大の焦点だろう。それぞれ14勝、13勝しているから来場所の成績いかんによってはともに横綱ということもあり得る。先場所後のまとめで書いたけど、2人の成績が逆なら同時昇進でもいいと思う。優勝が逆になっても成績が13勝、12勝ではちょっと考えるだろう。
一番最近の横綱同時昇進は51代玉ノ海、52代北の富士で、それぞれ直近3場所が13(優勝)、10、13(優勝同点)と12、13(優勝)、13(優勝)で北玉時代の幕開けとなった。その前が47代柏戸、48代大鵬で、それぞれ直近3場所は10、11、12と11、13(優勝)、12(優勝)と柏戸の成績が見劣りするけど、おそらくは2人で新しい時代を担ってほしいという期待をこめての同時昇進だったのだろう。事実、柏鵬時代という一時代を築いた。昔は今みたいに不寛容ではなかった。なかなかこういう機会はないので、実現してくれるとファンとしては嬉しい。
大の里はちゃんと修正して来場所に臨んでくれるだろう。ここで優勝争いに絡んでくると大いに盛り上がる。九州場所はかなり物足りなかっただけに期待したい。
関脇は東・若元春が4場所ぶりに関脇に復帰、西は先場所に続いて大栄翔が座った。若元春は5月で足を傷めたか、2場所連続負け越し。そこから連続2桁勝利で盛り返して関脇に帰ってきた。大栄翔は大勝ちも大負けもせずに安定的にこの地位を維持している。やはりあの突き押しは上位にとっては脅威だ。
小結は東・阿炎、西・若隆景となった。先場所の阿炎は腕がよく伸びて突き押しが冴えた。その威力からはたきもよく決まった。それで大の里、豊昇龍にも勝っている。何より連敗がなかった。若隆景は低い姿勢からの左おっつけが強烈で勝ち星を伸ばした。今のところ、膝の怪我の影響はなさそうだ。
平幕上位は東筆頭は2場所ぶりに上位に戻ってきた隆の勝、東2枚目・翔猿は9勝して上位総当たりの地位に戻った。西2枚目には勝ち越して上位に踏みとどまった熱海富士、東3枚目の豪ノ山は阿炎のごとく、押しがはまって11勝してこれまた上位に戻ってきた。他には三役から落ちたとはいえ、西筆頭・霧島や初の上位総当たりに跳ね返された西3枚目の王鵬もいて上位はうかうかできない面々が並び、波乱が起きそうな予感。そうそう、東5枚目の平戸海が先場所は西筆頭で4勝しかできなかったのに3枚半の降下で済んだのはラッキーと思って頑張ってほしい。
中位で目を引いたのは、先場所の西10枚目から8勝で2枚も上がった西8枚目の宝富士だ。幕内1桁は久しぶりなのではないか。ちょっとでも上にいて大負けしても大丈夫な地位で長持ちしてほしい。まだまだ左からの攻め、右のおっつけは健在だ。同じように8勝して東11枚目から東10枚目に上がった玉鷲と比べるとラッキーともいえる。こちらも突っ張りと小手投げは未だに力強い。
下位では東16枚目・玉正鳳が新入幕のほか再入幕が4人いる。中でも新入幕の場所であわや幕尻優勝かと思わせた東15枚目の伯桜鵬は去年の秋以来8場所ぶりの幕内の土俵となる。去年の秋といってもその場所は全休したから事実上9場所ぶりの幕内復帰だ。そうか、伯桜鵬が前回幕内にいたときは宮城野部屋だったんだとあらためて思った。今は部屋の不祥事で移籍?預かり?で伊勢ケ濱の所属となっている。あと、この地位では東西の11枚目である翠富士と尊富士に期待したい。こちらもともに伊勢ヶ濱部屋だ。この部屋はいろんなタイプの力士がいて実に面白い。稽古相手に事欠かないだろう。
残念なのは東十両筆頭に佐田の海が落ちたことだ。調べてみると連続で幕内に在位していたのかと思ったら、ちょくちょく十両に落ちていた。特に3年前は4場所も十両にいた時期があったのでちょっと意外だった。すぐに戻ってきてほしい。
いつも同じことを書いているけど、来場所もまた楽しみだ。その初場所は1月12日から両国国技館で開催される。あぁ、また行きたいな。今回はこんなところで。
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