どこへ乗りに行こうか 東海編
東海地方の乗りたい路線を見ていきます。
静岡県ではあれだけ有名な伊豆急行に未だ乗ったことがない。熱海で分岐する伊東線の終点・伊東から先、伊豆半島の東岸を走って伊豆急下田に至る。すべての駅が観光地に立地しているかのような路線で魅力あふれる鉄道なのに乗ったことがないとは何とももったいない。伊東線だけで折り返すのは、ちょっとないなと思う。座席が海側に向いているリゾート21に乗って海を楽しみたい。また、同じ伊豆半島でいうと三島から中伊豆を縦断して修善寺に向かう伊豆箱根鉄道駿豆線（すんずせん）も乗っていない。いずれも東京から特急「踊り子」が直通しているから便利である。
いつも東海道本線から眺めるだけでやっぱり乗ったことがないのは富士の隣、吉原から出ている岳南電車だ。特に名所というのはないけど、富士の隣というだけあって車窓からは富士山が見られる。もうそれだけで名所といってもいいだろう。
富士山といえば、御殿場線や身延線も富士山を見ながら走る路線だ。御殿場線では東海道本線だった頃の名残に思いを馳せながら景色を眺めたい。御殿場線は30年、身延線は27年もご無沙汰しているから純粋に乗りたいと思う。
乗っていない鉄道はまだある。掛川－新所原（しんじょはら）間の天竜浜名湖鉄道と新浜松－西鹿島間の遠州鉄道だ。前者は元国鉄二俣線で後半の一部区間で浜名湖の北岸を走る。後者は天竜川の西側を走るが、残念ながら天竜川は見られない。両者とも沿線は古い歴史を持つものが多いので、散策をしてもいいかもしれない。
静岡県で乗ったことがあるといえば、まず静岡鉄道。静岡から清水まで新静岡と新清水を結んでいて、東海本線とほぼ並走している。そして、短いながら全線複線化されているのが特徴だろう。乗っていてなかなか面白かった。
次は大井川鐡道。ここは何回か乗っている。その名の通り、大井川に沿っていて、車窓風景が楽しめるばかりでなく、大井川本線のＳＬ急行と各地からやってきた古い電車、井川線のトロッコ列車とアプト式鉄道と見所はたくさんある。沿線は温泉も多く、この鉄道のためだけに１泊２日で滞在してもいいくらいだ。何度でも乗りたいと思う。
続いて愛知県。飯田線には乗っておきたい。最後に乗ったのは26年前で、特急になる前の165系電車による臨時急行「伊那路」に乗りながら辰野まで抜けている。大府から武豊に至る武豊線も30年は乗っていない。
ＪＲですらこんな有り様だから、私鉄はほぼ乗っていない。息子と犬山城を見たり、ナゴヤドームでプロ野球観戦をしたときに名鉄犬山線や名古屋市営地下鉄の名城線などに乗っているのみである。名鉄各線のうち、知多線や常滑線、瀬戸線など郊外の路線に興味がある。
あと、豊橋から出ている豊橋鉄道も気になる。豊橋に来る度に車窓から列車を見るだけで終わっている。この写真は寝台特急「北斗星」が廃止されるというので、上野まで追悼撮影をしに青春18きっぷで高松から往復した際に豊橋で撮ったものだ。
岐阜県は名鉄もあるけど、旧国鉄の越美南線であった長良川鉄道と樽見線の樽見鉄道には乗りたい。ともに第3セクター路線という理由で乗ったことがなかったので乗ってみたいと思う。また、樽見鉄道が出ている大垣は東海道本線の美濃赤坂支線もあるので、これにも乗りたい。過去２度乗っているけど、ここも30年近く乗っていない。
同じ大垣を通る養老鉄道も乗ってみたいと思う。近鉄から経営を引き継いでいる路線だ。他に岐阜と岐阜羽島を結ぶ名鉄本線～竹鼻線～羽島線も面白そう。在来線と新幹線とでどのくらい離れているのか、実際に乗って体感してみたい。
三重県。名松線にはぜひ乗りたい。学生時代の初乗り以来乗っていないから、どんな路線だったかも覚えていない。参宮線も四半世紀は乗っていないのでまた乗りたい。
私鉄は近鉄が路線を張り巡らしていて、中でも山田線、鳥羽線、志摩線に興味がある。そして、乗るなら「しまかぜ」に乗りたい。大きな窓と個室を持つ近鉄自慢の観光列車だ。大阪からでも名古屋からでもどちらでもいい。それから三岐鉄道にも乗ってみたい。三岐鉄道はもともとあった三岐線と近鉄から経営を引き継いだ北勢線の２路線がある。両線は並走に近い形で路線があり、鈴鹿山脈と養老山地の間を走るのも共通している。以前からこの鉄道は気になっていた。というのは、ことでんが40年ほど前にここから車両を譲渡されているからだ。今はもう廃車になって存在しないけど、好きな車両の一つだった。
このエリアはＪＲは東海道本線が一本太い筋として東西を貫いていて、それに接続して中央本線、高山本線、関西本線、紀勢本線といった幹線が乗り入れる。私鉄では名鉄、近鉄の存在感が大きいが、中小の私鉄もなかなか味がありそうで、どれも捨てがたい。よって、全部乗りたい。
こうして、あらためて見てみるとホント、乗りたい路線ばかりだ。今回はこんなところで。