四国みぎしたの旅 その3(志度~引田)

7時25分、志度を出る。高徳線はここから天野峠と羽立峠を避けるために南へ迂回する。

長行池

オレンジタウンの手前で長行池(ながいくいけ)が見えてくる。旧志度町最大の池だ。

屋島駅

間もなくオレンジタウンに着くと高松行き普通列車と行き違う。

鴨部川

鴨部川(かべがわ)を渡る。

造田の簡易駅舎

造田の駅舎は老朽化で取り壊され、待合室然とした貧弱なものに変わっている。JR四国では一部の駅舎で地元への説明がないままこのような建て替えが進んでおり、数年前には新聞やテレビでけっこう取り上げられていた。こんなの駅舎じゃないという利用者と建て替えや改修は必要だけど最小限の費用で抑えたいJRが対立し、地元が管理するのならとちゃんとした駅舎に建て替えられた例も見られるが、数は多くない。造田はそういう話し合いが持たれておらず、待合室になってしまったと記憶している。何とも寂しいものだ。

コスモスと鉄道?

神前(かんざき)を出ると、小さいコスモス畑があった。そこに何人かのカメラマンが来ていて、列車を入れた写真を撮っていた。

津田川

津田川に沿って走る。津田川はこのまま北上して瀬戸内海に注ぎ、高徳線は手前で東に向きを変えて津田の街へと入っていく。

キハ40系

7時43分、讃岐津田に着く。ここで4分停車して高松行き普通列車と特急「うずしお4号」と交換する。2番線が空いているのはそのためだ。高松行きはキハ40系の3両編成で引田始発の列車だ。

キハ40系

この日は1編成だけ復刻されている首都圏色が任に就いていた。

うずしお4号

7時47分、真ん中の2番線を最長の5両編成で運行されている特急「うずしお4号」が入線する。志度に続く全線満線だ。

国道11号並走

讃岐津田を出るとまた国道11号に沿う。この向こうは津田の松原で、海が近いのに海が見えないもどかしい区間でもある。建物の隙間からチラッとなら見えるんですがね。

ようやく瀬戸内海

鶴羽を出るとその建物が尽き、海が近づいてきたのでわずかな区間ではあるものの瀬戸内海が見られる。左に見える島影は小豆島だ。ここで11号とオーバークロスする。

海と分かれる

が、数分で海から離れて内陸を走る。左端に見える小さな島は絹島。11号とはこのまま引田までほぼ並走する。ここでは反対側(進行方向右側)の車窓になる。

与田川

簡易駅舎の丹生(にぶ)を過ぎると東へまっすぐ走り、与田川を渡ると三本松の街に入る。

三本松駅

8時、三本松に着く。ここで高松行き普通列車とすれ違う。ほとんどの交換可能駅で列車と行き違っている。

三本松駅

三本松高校の最寄り駅なので部活へ向かう高校生が降りていく。ここでほとんどの乗客が降りたので、残ったのは10人もいない。今思ったけど、特急が来るわけでもないのに3番線に入っていたんだ。

湊川

湊川。この川を渡ると白鳥の街に入る。

讃岐白鳥,

讃岐白鳥。ここで乗る人は県をまたいで徳島方面へ行くのだろう。駅周辺は寂しいが、歩いて5分ほどのところに白鳥神社があり、正月には初詣で客で賑わう。また、東かがわ市の役場は旧白鳥町にあるので、讃岐白鳥は市の中心駅である。

中山池

讃岐白鳥を出ると国道11号はまたこちら側に来る。11号の向こうに見えるのは中山池。釣りをする人をときどき見かける。

阿讃山脈

阿讃山脈の山々が連なる。それが尽きたところが鳴門だけど、今回は行かない。

引田駅

8時11分、引田に着く。ここで8分停車するので、ホームに下りる。

引田駅

造田や丹生と比べるとマシだけど、マシの域を出ない駅舎。

高徳線全線開通90周年

待合室にこんなポスターが。高徳線全線開通90周年記念展というタイトルに惹かれる。

東かがわMAPと笠木シズ子

駅前には案内図と笠木シズ子の看板が立つ。

8分も停まったのに何も来ずに発車。何のための停車だったのか?これから香川徳島県境の大坂峠に挑むのだが、今回はこんなところで。