山口線に乗ってきた その2(新山口~山口)
10時03分、新山口を出る。
山口線は山陽本線の新山口と山陰本線の益田を結ぶ93.9キロの路線で、途中湯田温泉、県都・山口、津和野などを経由していて、普通列車の他に特急「スーパーおき」や臨時列車のSL「やまぐち号」が走っている。
最初は1913(大正2)年、小郡(現・新山口)-山口間の開業からスタートする。1917(大正6)年に篠目まで延伸されると、少しずつ延びていき、1922(大正11)年には県を跨いで津和野に達する。そして、翌1923(大正12)年に石見益田(現・益田)まで全通した。優等列車は戦前には設定されていなかったが、戦後1960(昭和35)年に浜田-博多間に準急「あきよし」が登場する。以後、宇野線、伯備線を経由して博多に至る急行「しんじ」が生まれる。1975(昭和50)年にはその系統分割された列車である急行「つわの」、そして初の特急である「おき」の体制になる。「おき」の運転区間は鳥取・米子-小郡と今と変わらない。のちに「つわの」は廃止、「おき」だけとなって現在に至る。運転本数も登場当初から一貫して3往復と変わらない。使用車両だけはキハ82系、キハ181系、キハ187系と変化している。
山口線も他のローカル線と同じく以前と比べて本数がかなり減っている。今回の記事でおいおい分かると思うけど、新山口を離れれば離れるほど空白の時間が長くなる。昨春、山口県内のJR線のほとんどを乗ったのに山口線だけ手が付けられなかったのはそういう理由があるからだ。距離も長いし。あのとき乗っていないのは山口線と小野田線の支線・雀田-長門本山間と山陰本線で当時不通区間だった長門市-小串間だけだ。岩徳線は2年前に乗っている。
そんな山口線に20年ぶりに乗る。では、まいりましょう。

発車して間もなく、115系のいわゆる「食パン電車」に出会う。列車本数を増やすために短編成化、それで足りなくなった先頭車を中間車の改造で賄ったのがこの食パンだ。妻面を見ると103系を彷彿とさせるが、無理矢理感は否めない。まぁ、これはこれで愛嬌はありますがね。が、残念ながら食パン編成は今回のダイヤ改正で全廃されてしまった。

キハ40系の天国。四国では新型車両の試運転が始まり、風前の灯だけど、中国地方ではまだまだ元気だ。

ターンテーブルを中心に放射状に停まる車両たち。昔SL、今ディーゼル。キハ120がなんだか浮いている。

山陽本線と分かれるともうローカル線の風景になる。向こうに見えるのは石ヶ坪山と思われる。

最初の駅、周防下郷に着く。1面1線の棒線駅だ。投稿が2か月以上も後になるとこんなことになる。もう巷ではアジサイの季節ですよ。

向こうに椹野川(ふしのがわ)が流れているのだが、なかなか見えてこない。代わりに支流の四十八瀬川(しじゅうはっせがわ)を渡る。

上郷に着く。ここも1面1線の駅だ。

昨年の暮れに旧駅舎を解体、今は仮駅舎になっていて、秋には新駅舎になるという。四国の簡易待合室にならないようお願いします。駅前の道路は京都から続く国道9号。

上郷を出るとようやく椹野川が見えた。でも、それも一瞬で建物に阻まれる。

小郡インターチェンジと小郡ジャンクション。ここで中国自動車道と山口宇部道路が接続している。

仁保津。上郷と同じく国道9号沿線にある。そして、3駅連続の棒線駅。

田んぼの中に中元クリーニング。小学生の頃、テレビを見ているとよくコマーシャルをしていたのを覚えている。本社は広島の府中市上下町にある。上下といえば、福塩線に駅がある。

初めての交換可能駅である大歳(おおとし)で特急「スーパーおき1号」と行き違う。大歳は2面2線の駅で、ホーム間は跨線橋で結ばれている。駅舎側には貨物ホームへの引き込み線も残っている。

この日は春休みの週末ということもあり、「おき」は所定2両のところを3両に増強していた。その「おき」が去ったホームは様々な花で彩られていた。駅前広場が広いのが分かる。

大歳の駅舎。この昭和30~40年代の駅舎はなんかいいですね。なに?と言われると困るけど、雰囲気というか趣きというか、そんな醸し出す空気ですかね。

続く矢原はまた棒線駅に戻る。これでよく1時間に1、2本もの普通列車を走らせるものだ。無機質な感じの駅舎だ。けっこう傷んでいる。

10時23分、湯田温泉に着く。このスペースには貨物用の側線があったのか?

木造の待合室。

かつての駅名標ありますね。

意外だったのは、湯田温泉クラスの駅で相対ホームの片方が廃されていることだ。ここもまた棒線駅で十分ということなのだろう。

湯田温泉を出て間もなく姫山が見える。

レールが増えてホームに入る。向こうには詰所や側線が見える。

2番線と側線にキハ40系が停まっている。2番線の列車は我が列車が到着したら入れ違いで発車する。

10時27分、山口着。ここまで20分余だった。山口駅駅名標。
次の列車までちょっと時間があるので、いったん改札を出る。今回はこんなところで。







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