四国小回り その3
6時41分、三本松に着いた。ここで12分停車するので、外へ出てみる。
この12分の間に徳島発髙松行き普通列車、特急「うずしお1号」徳島行きが入ってくる。高松行き普通列車はこちらより長い4両編成だ。以前なら普通の長さで朝のラッシュ時ともなると5、6両が当たり前だったけど、今となっては4両でも長い。2両の「うずしお」が走る中、古き良き時代を今に伝える列車かもしれない。
3つののりばがすべて埋まる満線状態。駅舎寄りが1番線で高松行き普通列車、真ん中の2番線が「うずしお1号」、そして3番線が私が乗っている徳島行き普通列車だ。これにもう1本左に側線がある。上からでは分からないけど、「うずしお」は2編成4両しかない2600形だ。「うずしお1号」と高松行き普通列車が発車し、わが列車が最後に残った。発車まで6分あるので改札を出る。
三本松駅舎。朝の7時なので、人気もなくひっそりしている。
駅前の和菓子店・巴堂。ぶどう餅が有名だ。
駅舎内のキヨスクがあったスペースは待合室になっている。乗客が減るからキヨスクが売れなくなり、閉店へと追い込まれる。最近はこんな駅ばかりだ。造田のようになっていないだけましか。
改札から見通すと保線用に車両が停まっているのが見える。窓口は営業していない。
1番線から高松駅をのぞむ。列車に戻って6時53分発車。
湊川を渡る。河口が近く、すぐ向こうは海だけど、分かりづらい。
6時58分、讃岐白鳥着。またまた高松行き普通列車と交換する。この讃岐白鳥駅は進行方向右手に国道11号と並走しているのに車から見るとどこに駅があるやら分からない。国道と路線の間に建物が並んでいることもあるけど、国道に背を向けるように駅舎が路線の向こう側に建っているのも駅を分かりにくくしているのだと思う。
白鳥を出て少し行くと、国道11号と交わって中山池が現れる。柵があって分かりにくい。
左へ大きくカーブした辺りから田園風景が続く。ここでも低い山が連なる。
引田に着く。ここも三本松と同じく2面3線の駅だ。高松からの普通列車はさっきの三本松やここ引田止まりが多い。3番線にはキハ40・47の3両編成が7時09分の発車を待っている。
私は国鉄型車両が好きで、この車両も好きなのだけど、高松を出るのは夕方か夜しかない。逆に朝は上り列車ばかりで、明るいうちに乗ろうと思ったら前夜に徳島にいなければならない。もっとも、岡山へ渡れば、津山線や吉備線で嫌というほど乗ることができるので、四国にこだわる必要もないのだが。
さて、いよいよ徳島の県境越えですが、今回はこんなところで。
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