石清尾八幡宮 その4

2022年8月3日

あれだけ周ればもういいだろうと思われるかもしれないけど、今回は周辺を巡ります。これで八幡さんは最終回です。

蜂穴神社・髪授神祠案内板

絵馬堂の横、右の道を横切って、左に見える駐車場を通り抜けた先にこれらの神社がある。

脇道

この道を下りていくと、

脇道

ここに行き着き、下りたところから通ってきた道を見上げる。

桜

ここの桜はけっこう咲いている。

桜と社号標

蜂穴神社の社号標。その上にしだれ桜が咲いている。これも満開に近い。

参道

参道。八幡さんからちょっと外れただけなのにひっそりとしている。

参道の桜

まったく人気がない。人知れず咲く桜もまたよし。

お百度石

お百度石。久しぶりに見た。

白龍大神

白龍大神。小さいながらきれいな祠が立っていた。古くなったから新たに建てなおしたのだろう。

蜂穴神社鳥居

蜂穴神社の鳥居。「その1」にある八幡さんの神明鳥居と違って、こちらは明神鳥居となっている。

蜂穴神社

蜂穴神社。小ぢんまりした社だ。青い幕には令和元年五月とあるから令和になったばかりのときに奉納されたということだ。そのタイミングにしたのだろう。

蜂穴神社由緒

蜂穴神社由緒。祭神は大山祇命(おおやまつみのみこと)。貞治年間というと室町時代の初期、南北朝時代の北朝で使われていた元号だ。あれ?この細川頼之という名前、どこかで聞いたことがあると思ったら、八幡さんの由緒にもその名があった。八幡さんには戦勝祈願をして社殿を拡築とあり、こちらには戦勝凱旋の後、勧請して祀ったとある。戦を挟んで神社を増築したり、建立したり戦費もかさんだだろうに大変なことである。この方は室町幕府の管領の職にあった人だから大幹部である。管領で細川氏というと応仁の乱の細川勝元を思い出すけど、彼はその子孫だ。先ほど見かけた白龍大神はここに合祀されているんですね。

大日大聖不動明王、大黒天

蜂穴神社の社の隣に由緒にあった残る大日大聖不動明王と大黒天が祀られている。横にあるおまじないのような平仮名の羅列は真言、すなわち梵語である。意味はさっぱり分からない。

髪授神祠

髪授神祠。

髪授神祠由来

髪授神祠由来。祭神は髪の神様である飽咋之宇斯能神(あきぐひのうしのかみ)と藤原政之。理髪業は鎌倉時代に始まるとある。お公家さんの髪を手入れのことを考えると奈良時代や平安時代あたりからありそうなものだが、生業としては鎌倉時代ということのようだ。初毛をお供えすると禿とか白髪とか髪に限らず体毛全般の発育によいとされる。昭和31年4月に理髪業の有志が建立した比較的新しい祠だ。

髪授神祠歌碑

「髪授祭 万枝の秋に 友集う」…由来に万葉集とあったから検索してみたけど、この歌は万葉集からの出典ではないようだ。周りには「毛魂碑」と彫られた石碑や絵馬掛けがある。

峰山の登山道

こういう道を見つけると気になって行ってみたくなる。最終的には峰山の頂上に行き着くのだろうけど、迷子になっては敵わないのでやめておく。

摺鉢谷川

最後に少し戻ります。用水路のような摺鉢谷川に沿って歩く。

延齢橋

延齢橋。ここは車で上ることができ、チラッと見える絵馬堂の横に出る。右の石垣の上が駐車場になっている。

亀

ここは絵馬堂の下にある川か堀か分かりにくいところ。そこに亀がたくさん休んでいた。

鯉

亀だけではなく、鯉も泳いでいる。

水仙

土手には水仙が咲いている。愛らしい。

絵馬堂と下拝殿

下拝殿と絵馬堂。絵馬堂の手前の桜が咲くとさぞきれいだろう。この日のように風がなくて桜が満開になるとそれが川面に映っていっそう見映えがするに違いない。

石橋と北門

「その2」で紹介した北門へ通ずる橋。これは太鼓橋でいいのだろうか?灯篭には常夜灯とあるけど、ここで夜の出入りがあったのだろうか。殿様は正面から入るだろうし、でもあの立派な門構え、橋、常夜灯を見ると、夜に来たときはここから入ったのかもしれない。

石清尾八幡宮を4回にわたってお送りしました。長すぎると言われそうだけど、あれもこれも紹介しているとこうなってしまいました。これから訪れるところが全部が全部こうなるとは限らないけど、お付き合いいただければ幸いです。

今回はこんなところで。