四国小回り その16
貞光では12時19分の発車まで10分ほど停車する。阿波山川以西は最後の開業区間で1914年(大正3年)のことだ。貞光駅もこのときにできた。
私は当日に指定券を取ったくらいだから、この列車について何の予習もしてこなかったけど、ここで駅弁が搬入される。といっても、事前に予約した人だけが買えるもので、「阿波尾鶏トロッコ駅弁」という。これは「その15」で紹介した粟尾商店で作られている。通りかかった車内販売ではグッズやスイーツが並んでいたけど、何も買わなかった。お昼を食べた後、ということもあったから食指が動かなかったのかもしれない。
10分あれば、ゆっくり写真を撮ることができる。
徳島方面をのぞむ。構内は広く、ホームも広い。
ホームの上屋がおしゃれだったので、キハ185と一緒に撮る。
こういう塗装を施されるともやはステンレス車に見えない。
サボのデザインは洒落ている。
国定公園剣山と彫られた石碑。
つるぎ町の観光案内だけど、色あせてはっきり見えない。つるぎ町は貞光町、半田町、一宇村が合併してできた町だ。
ホームの背後には貝塚やツツジ?サツキ?が植えられている。きれいに手入れがされていて、毎年秋に実家の庭木の剪定をしている私からするとさすがだと感心するばかりだ。
巨樹王国のモニュメントが立つ。
貞光も駅舎とホームの間の行き来は構内踏切になっている。
貞光工業高校の生徒が寄贈したというベンチ。大切に使われているのが嬉しい。
駅舎内の様子。電気が付いておらず、ちょっと暗い。私もストロボを焚かずに自然光で撮るのでこの通り、逆光気味。
待合室。ベンチが3脚置かれ、少ないながらロッカーもある。テレビ台が残っている。そこに「貞光駅改装記念」とあるのがいい。多分、国鉄時代のものだろう。
売店があった。ここでは定期券と回数券を販売も兼ねているけど、乗車券は車内で買わないといけない。数年前に自動券売機が撤去されたことによる。特急停車駅なのにそこまで乗る人が少ないということか。売店のドアには粟尾商店の看板商品である「うず芋」のポスターが貼られている。粟尾商店のお菓子もまた穴吹同様、ホームで販売していたという。
貞光駅舎。学と同じような小さな塔が乗っている。
すぐさま改札を通る。改札から「藍よしのがわトロッコ」を眺める。貞光では、運転士は頼まれれば撮影をしているが、まだ順番待ちをしている人がいるので、少々慌ただしい。
ホームに大書きされたのりば案内。これは分かりやすい。幅の広いホームを有効?に使っている。そろそろ乗ろうと思う。12時19分発車。
今回はこんなところで。
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